3 LinuxプラットフォームでのJDKのインストール
このトピックでは、LinuxプラットフォームでのJDKのインストール手順とシステム要件について説明します。
LinuxプラットフォームでのJDKのインストールに関する一般的なノート
ルート・アクセス権
このトピックでは、LinuxプラットフォームにJDK 19をインストールする場合の一般的な情報を提供します。JDKをインストールすると、jdk–<FEATURE>というディレクトリが自動的に作成されます。<FEATURE>は機能リリース番号です。
                     
ノート:
JDKを特定の場所(/usr/jdkなど)にインストールする場合は、ルート資格証明でログインして必要な権限を取得する必要があります。ルート・アクセス権がない場合、ホーム・ディレクトリまたは書込み権限のあるサブディレクトリに、JDKをインストールします。
                        
ファイルの上書き
同じ機能リリースの1つのJDKバージョンのみをインストールできます。古いバージョンが存在している間に、同じ機能ファミリの新しいバージョンをインストールしようとすると、インストーラによって古いバージョンがアンインストールされ、新しいバージョンがインストールされます。
システム・プリファレンス
デフォルトでは、インストール・スクリプトは、システム・プリファレンスのバッキング・ストアがJDKのインストール・ディレクトリ内に作成されるように、システムを構成します。JDKをネットワーク・マウントされたドライブにインストールした場合、他のマシン上のJava Runtime Environmentと共有するために、システム・プリファレンスをエクスポートできます。
LinuxプラットフォームにJDKをインストールする場合のシステム要件
サポートされているプラットフォーム、オペレーティング・システムおよびブラウザの詳細は、Oracle JDKの動作保証済システム構成を参照してください。
LinuxプラットフォームでのJDKのインストール手順の表記
JDKインストーラでサポートされるのは、Java機能リリースの1つのバージョンのみになりました。同じ機能リリースの複数のバージョンをインストールすることはできません。
jdk-19とjdk-19.0.1を同時にインストールすることはできません。jdk-19のインストール後にjdk-19.0.1をインストールしようとすると、インストーラによってjdk-19がアンインストールされ、jdk-19.0.1がインストールされます。 
                        ノート:
同じ機能ファミリの新しいバージョンがすでに存在しているときに古いバージョンのJDKをインストールすると、エラーが表示され、古いバージョンをインストールする必要があれば新しいJDKバージョンをアンインストールするように求められます。Linux x64システム: jdk-<FEATURE>_linux-x64_bin.tar.gz
jdk-19_linux-x64_bin.tar.gzLinux aarch64 (64-bit ARM)システム: jdk-<FEATURE>_linux-aarch64_bin.tar.gz
jdk-19_linux-aarch64_bin.tar.gzアーカイブ・ファイルおよびRPMパッケージを使用したLinuxでのJDKのインストール
アーカイブ・ファイルまたはRed Hat Package Manager (RPM)パッケージからLinuxプラットフォームにJava Development Kit (JDK)をインストールできます。
次のいずれかの手順を使用してインストールを実行できます。
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                           アーカイブ・ファイルから( .tar.gz): この方法では、他のJDKインストールに影響を与えることなく、現在のユーザーのJDKのプライベート・バージョンを任意の場所にインストールできます。ただし、一部の機能を使用できるようにするため手動のステップが必要になることがあります。アーカイブ・ファイルを使用してJDKのダウンロードとインストールを実施する場合に使用できるオプションについては、次の表を参照してください。バンドルは、Linux x64およびLinux aarch64 (64ビットARM)システムで使用できます。必要なバンドルをインストールします。
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                           RPMパッケージから ( .rpm): この方法では、すべてのユーザーのJDKのシステム全体のインストールを実行でき、ルート・アクセス権が必要になります。Linux x64およびLinux aarch64 (64ビットARM) RPMパッケージを使用してJDKのダウンロードとインストールを実施する場合に使用できるオプションについては、次の表を参照してください。
JDKインストーラのダウンロード
Java SEダウンロード・ページにアクセスし、「ライセンス契約に同意する」をクリックします。「ダウンロード」メニューで、要件に対応する「ダウンロード」リンクをクリックします。
次の表は、LinuxプラットフォームでのJDK 19リリースのダウンロードおよびインストールのオプションおよび手順を示しています。
| ダウンロード・ファイル | 手順 | アーキテクチャ(CPUタイプ) | インストールを実行できるユーザー | 
|---|---|---|---|
| Linux x64システムの場合: jdk-<FEATURE>_linux-x64.tar.gz | Linuxプラットフォームでの64ビットJDK のインストール | Intel - 64ビット | すべてのユーザー | 
| Linux aarch64 (64ビットARM)システムの場合: jdk-<FEATURE>_linux-aarch64.tar.gz | Linuxプラットフォームでの64ビットJDK のインストール | ARM - 64ビット | すべてのユーザー | 
| Linux x64システムの場合: jdk-<FEATURE>_linux-x64.rpm | RPMベースのLinuxプラットフォームでの64ビットJDKのインストール | Intel - 64ビットRPMベースのLinux | Root | 
| Linux aarch64 (64ビットARM)システムの場合: jdk-<FEATURE>_linux-aarch64.rpm | RPMベースのLinuxプラットフォームでの64ビットJDKのインストール | ARM - 64ビットRPMベースのLinux | Root | 
Linuxプラットフォームでの64ビットJDK のインストール
64ビットLinux用のJDKをアーカーブ・ファイル(.tar.gz)からインストールできます。.tar.gzアーカイブ・ファイル(tarボールとも呼ばれる)は、1ステップで解凍し展開できるファイルです。
                     
RPMベースのLinuxプラットフォームでの64ビットJDKのインストール
システムの場所にあるRPMバイナリ・ファイル(.rpm)を使用して、Oracle、Red Hat、SuSEなどの64ビットRPMベースのLinuxプラットフォームにJDKをインストールできます。 
                     
suを実行し、スーパーユーザー・パスワードを入力します。
                     JDKインストールはalternativesフレームワークに統合されます。インストール後、alternativesフレームワークが更新され、最近インストールしたJDKのバイナリが反映されます。java、javac、javadoc、javapなどのJavaコマンドをコマンド行から呼び出すことができます。
                        
java -versionコマンドを使用して、デフォルトの(最近インストールされた)JDKバージョンを確認できます。
                        
さらに、javaファイルを提供する特定のRPMパッケージを確認することもできます:
                        
$ rpm -q --whatprovides java