- すべての実装されたインタフェース:
Adjustable
,ImageObserver
,MenuContainer
,Serializable
,Accessible
Scrollbar
クラスは、なじみのあるユーザー・インタフェース・オブジェクトであるスクロール・バーを実現します。 スクロール・バーは、ユーザーが値の範囲から値を選択できるようにするための便利な手段を提供します。 次の3つの垂直スクロール・バーは、赤、緑、青の色成分を選択するためのスライダ・コントロールとして使用できます。
この例のスクロール・バーは、それぞれ次のようなコードを使って作成できます。
redSlider=new Scrollbar(Scrollbar.VERTICAL, 0, 1, 0, 255); add(redSlider);
また、スクロール・バーは一定の値の範囲を表すことができます。 たとえば、スクロール・バーをテキストのスクロールに使用する場合は、「バブル」(「サム」または「スクロール・ボックス」ともいう)の幅で、可視のテキストの量を表すことができます。 範囲を表すスクロール・バーの例を次に示します。
この例のバブルによって表される値の範囲は、可視量になります。 この例の水平スクロール・バーは次のようなコードで作成できます。
ranger = new Scrollbar(Scrollbar.HORIZONTAL, 0, 60, 0, 300); add(ranger);
スクロール・バーの実際の最大値は、maximum
からvisible amount
を引いた値です。 上記の例では、maximum
が300で、visible amount
が60なので、実際の最大値は240です。 スクロール・バーのトラックの範囲は、0 - 300です。 バブルの左端は、スクロール・バーの値を示します。
通常、ユーザーは、マウスを使ったジェスチャを行うことによりスクロール・バーの値を変更します。 たとえば、ユーザーはスクロール・バーのバブルを上下にドラッグしたり、スクロール・バーのユニット増分値領域またはブロック増分値領域をクリックしたりすることができます。 また、キーボード・ジェスチャをスクロール・バーにマッピングすることもできます。 通常、Page UpキーおよびPage Downキーは、スクロール・バーのブロック増分値領域およびブロック減分値領域のクリックに相当します。
ユーザーがスクロール・バーの値を変更すると、スクロール・バーはAdjustmentEvent
のインスタンスを受け取ります。 スクロール・バーはこのイベントを処理し、登録されているすべてのリスナーに渡します。
スクロール・バーの値が変更されたときに通知を必要とするオブジェクトは、java.awt.event
パッケージで定義されるインタフェースAdjustmentListener
を実装する必要があります。 addAdjustmentListener
メソッドおよびremoveAdjustmentListener
メソッドを呼び出すことによって動的にリスナーを追加したり削除したりすることができます。
AdjustmentEvent
クラスは、次に示す5つの型の調整イベントを定義します。
AdjustmentEvent.TRACK
。この調整イベントは、ユーザーがスクロール・バーのバブルをドラッグしたときに送出される。AdjustmentEvent.UNIT_INCREMENT
。この調整イベントは、ユーザーが水平スクロール・バーの左矢印または垂直スクロール・バーの上矢印をクリックするか、キーボードからそれに相当するジェスチャを行ったときに送出される。AdjustmentEvent.UNIT_DECREMENT
。この調整イベントは、ユーザーが水平スクロール・バーの右矢印または垂直スクロール・バーの下矢印をクリックするか、キーボードからそれに相当するジェスチャを行ったときに送出される。AdjustmentEvent.BLOCK_INCREMENT
。この調整イベントは、ユーザーがトラック上で水平スクロール・バーのバブルの左側または垂直スクロール・バーのバブルの上側をクリックしたときに送出される。 Page Upキーが定義されているキーボードをユーザーが使用している場合は、通常、Page Upキーがこれに相当する。AdjustmentEvent.BLOCK_DECREMENT
。この調整イベントは、ユーザーがトラック上で水平スクロール・バーのバブルの右側または垂直スクロール・バーのバブルの下側をクリックしたときに送出される。 Page Downキーが定義されているキーボードをユーザーが使用している場合は、通常、Page Downキーがこれに相当する。
JDK 1.0のイベント・システムは、下位互換性のためにサポートされていますが、新しいバージョンのプラットフォームでは使用しないでください。 JDK 1.1で導入された5つの型の調整イベントは、以前のバージョンのプラットフォームでスクロール・バーに関連している5つのイベント型に対応しています。 次のリストに、調整イベント型と、それらによって置き換えられた対応するJDK 1.0イベント型を示します。
AdjustmentEvent.TRACK
がEvent.SCROLL_ABSOLUTE
に置き換えられるAdjustmentEvent.UNIT_INCREMENT
がEvent.SCROLL_LINE_UP
に置き換えられるAdjustmentEvent.UNIT_DECREMENT
がEvent.SCROLL_LINE_DOWN
に置き換えられるAdjustmentEvent.BLOCK_INCREMENT
がEvent.SCROLL_PAGE_UP
に置き換えられるAdjustmentEvent.BLOCK_DECREMENT
がEvent.SCROLL_PAGE_DOWN
に置き換えられる
ノート: Scrollbar
は値の選択用にのみ使用することをお薦めします。 コンテナ内にスクロール可能なコンポーネントを実装する場合は、ScrollPane
を使用することをお薦めします。 この目的でScrollbar
を使用すると、ペイント、キー処理、サイズ、位置に関する問題が発生する可能性があります。
- 導入されたバージョン:
- 1.0
- 関連項目:
-
ネストされたクラスのサマリー
修飾子と型クラス説明protected class
このクラスはScrollbar
クラスのアクセシビリティ・サポートを実装しています。クラス java.awt.Componentで宣言されたネストされたクラス/インタフェース
Component.AccessibleAWTComponent, Component.BaselineResizeBehavior, Component.BltBufferStrategy, Component.FlipBufferStrategy
-
フィールドのサマリー
修飾子と型フィールド説明static final int
水平スクロール・バーを示す定数です。static final int
垂直スクロール・バーを示す定数です。クラス java.awt.Componentで宣言されたフィールド
accessibleContext, BOTTOM_ALIGNMENT, CENTER_ALIGNMENT, LEFT_ALIGNMENT, RIGHT_ALIGNMENT, TOP_ALIGNMENT
インタフェース java.awt.Adjustableで宣言されたフィールド
NO_ORIENTATION
インタフェース java.awt.image.ImageObserverで宣言されたフィールド
ABORT, ALLBITS, ERROR, FRAMEBITS, HEIGHT, PROPERTIES, SOMEBITS, WIDTH
-
コンストラクタのサマリー
-
メソッドのサマリー
修飾子と型メソッド説明void
このスクロール・バーからAdjustmentEvent
のインスタンスを受け取るために、指定された調整リスナーを追加します。void
Scrollbar
のピアを作成します。このScrollbar
に関連付けられているAccessibleContext
を取得します。このスクロール・バーに登録されたすべての調整リスナーの配列を返します。int
このスクロール・バーのブロック増分値を返します。int
非推奨。<T extends EventListener>
T[]getListeners
(Class<T> listenerType) このScrollbar
にFooListener
として現在登録されているすべてのオブジェクトの配列を返します。int
このスクロール・バーの最大値を返します。int
このスクロール・バーの最小値を返します。int
このスクロール・バーの方向を返します。int
非推奨。JDK Version 1.1以降は、getBlockIncrement()
に置き換えられています。int
このスクロール・バーのユニット増分値を返します。int
getValue()
このスクロール・バーの現在値を返します。boolean
ユーザーがアクションを取得中であるために値の変更が進行している場合に、trueを返します。int
非推奨。JDK Version 1.1以降は、getVisibleAmount()
に置き換えられています。int
このスクロール・バーの可視量を返します。protected String
このScrollbar
の状態を表す文字列を返します。protected void
このスクロール・バーで発生する調整イベントを、登録されているAdjustmentListener
オブジェクトにディスパッチすることによって処理します。protected void
このスクロール・バーのイベントを処理します。void
以降このスクロール・バーからAdjustmentEvent
のインスタンスが受け取らないように、指定された調整リスナーを削除します。void
setBlockIncrement
(int v) このスクロール・バーのブロック増分値を設定します。void
setLineIncrement
(int v) 非推奨。JDK Version 1.1以降は、setUnitIncrement(int)
に置き換えられています。void
setMaximum
(int newMaximum) このスクロール・バーの最大値を設定します。void
setMinimum
(int newMinimum) このスクロール・バーの最小値を設定します。void
setOrientation
(int orientation) このスクロール・バーの方向を設定します。void
setPageIncrement
(int v) 非推奨。JDK Version 1.1以降は、setBlockIncrement()
に置き換えられています。void
setUnitIncrement
(int v) このスクロール・バーのユニット増分値を設定します。void
setValue
(int newValue) このスクロール・バーの値を、指定された値に設定します。void
setValueIsAdjusting
(boolean b) valueIsAdjusting
プロパティを設定します。void
setValues
(int value, int visible, int minimum, int maximum) このスクロール・バーの4つのプロパティであるvalue
、visibleAmount
、minimum
、およびmaximum
の値を設定します。void
setVisibleAmount
(int newAmount) このスクロール・バーの可視量を設定します。クラス java.awt.Componentで宣言されたメソッド
action, add, addComponentListener, addFocusListener, addHierarchyBoundsListener, addHierarchyListener, addInputMethodListener, addKeyListener, addMouseListener, addMouseMotionListener, addMouseWheelListener, addPropertyChangeListener, addPropertyChangeListener, applyComponentOrientation, areFocusTraversalKeysSet, bounds, checkImage, checkImage, coalesceEvents, contains, contains, createImage, createImage, createVolatileImage, createVolatileImage, deliverEvent, disable, disableEvents, dispatchEvent, doLayout, enable, enable, enableEvents, enableInputMethods, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, getAlignmentX, getAlignmentY, getBackground, getBaseline, getBaselineResizeBehavior, getBounds, getBounds, getColorModel, getComponentAt, getComponentAt, getComponentListeners, getComponentOrientation, getCursor, getDropTarget, getFocusCycleRootAncestor, getFocusListeners, getFocusTraversalKeys, getFocusTraversalKeysEnabled, getFont, getFontMetrics, getForeground, getGraphics, getGraphicsConfiguration, getHeight, getHierarchyBoundsListeners, getHierarchyListeners, getIgnoreRepaint, getInputContext, getInputMethodListeners, getInputMethodRequests, getKeyListeners, getLocale, getLocation, getLocation, getLocationOnScreen, getMaximumSize, getMinimumSize, getMouseListeners, getMouseMotionListeners, getMousePosition, getMouseWheelListeners, getName, getParent, getPreferredSize, getPropertyChangeListeners, getPropertyChangeListeners, getSize, getSize, getToolkit, getTreeLock, getWidth, getX, getY, gotFocus, handleEvent, hasFocus, hide, imageUpdate, inside, invalidate, isBackgroundSet, isCursorSet, isDisplayable, isDoubleBuffered, isEnabled, isFocusable, isFocusCycleRoot, isFocusOwner, isFocusTraversable, isFontSet, isForegroundSet, isLightweight, isMaximumSizeSet, isMinimumSizeSet, isOpaque, isPreferredSizeSet, isShowing, isValid, isVisible, keyDown, keyUp, layout, list, list, list, list, list, locate, location, lostFocus, minimumSize, mouseDown, mouseDrag, mouseEnter, mouseExit, mouseMove, mouseUp, move, nextFocus, paint, paintAll, postEvent, preferredSize, prepareImage, prepareImage, print, printAll, processComponentEvent, processFocusEvent, processHierarchyBoundsEvent, processHierarchyEvent, processInputMethodEvent, processKeyEvent, processMouseEvent, processMouseMotionEvent, processMouseWheelEvent, remove, removeComponentListener, removeFocusListener, removeHierarchyBoundsListener, removeHierarchyListener, removeInputMethodListener, removeKeyListener, removeMouseListener, removeMouseMotionListener, removeMouseWheelListener, removeNotify, removePropertyChangeListener, removePropertyChangeListener, repaint, repaint, repaint, repaint, requestFocus, requestFocus, requestFocus, requestFocus, requestFocusInWindow, requestFocusInWindow, requestFocusInWindow, reshape, resize, resize, revalidate, setBackground, setBounds, setBounds, setComponentOrientation, setCursor, setDropTarget, setEnabled, setFocusable, setFocusTraversalKeys, setFocusTraversalKeysEnabled, setFont, setForeground, setIgnoreRepaint, setLocale, setLocation, setLocation, setMaximumSize, setMinimumSize, setMixingCutoutShape, setName, setPreferredSize, setSize, setSize, setVisible, show, show, size, toString, transferFocus, transferFocusBackward, transferFocusUpCycle, update, validate
-
フィールド詳細
-
HORIZONTAL
public static final int HORIZONTAL水平スクロール・バーを示す定数です。- 関連項目:
-
VERTICAL
public static final int VERTICAL垂直スクロール・バーを示す定数です。- 関連項目:
-
-
コンストラクタの詳細
-
Scrollbar
public Scrollbar() throws HeadlessException新しい垂直スクロール・バーを構築します。 次の表は、スクロール・バーのデフォルト・プロパティを示しています。スクロール・バーのデフォルト・プロパティ プロパティ 説明 デフォルト値 orientation スクロール・バーが垂直か水平かを示す Scrollbar.VERTICAL
value スクロール・バーのバブルの位置を制御する値 0 visible amount スクロール・バーの範囲の可視量、一般にスクロール・バーのバブルのサイズで表される 10 minimum スクロール・バーの最小値 0 maximum スクロール・バーの最大値 100 unit increment Line UpキーまたはLine Downキーが押されるか、またはスクロール・バーの末尾の矢印がクリックされた場合の値の変化する量 1 block increment ページ・アップまたはページ・ダウン・キーが押されたとき、またはスクロール・バー・トラックがクリックされたときに値が変化する量
バブルの両側に10 - 例外:
HeadlessException
- GraphicsEnvironment.isHeadless()がtrueを返した場合。- 関連項目:
-
Scrollbar
public Scrollbar(int orientation) throws HeadlessException 指定された方向の新しいスクロール・バーを構築します。orientation
引数には、それぞれ水平または垂直スクロール・バーを示す2つの値Scrollbar.HORIZONTAL
またはScrollbar.VERTICAL
のどちらかを指定する必要があります。- パラメータ:
orientation
-スクロール・バーの方向を示す- 例外:
IllegalArgumentException
-orientation
引数に不正な値が指定された場合HeadlessException
- GraphicsEnvironment.isHeadless()がtrueを返した場合。- 関連項目:
-
Scrollbar
public Scrollbar(int orientation, int value, int visible, int minimum, int maximum) throws HeadlessException 指定された方向、初期値、可視量、最小値、および最大値を持つ新しいスクロール・バーを構築します。orientation
引数には、それぞれ水平または垂直スクロール・バーを示す2つの値Scrollbar.HORIZONTAL
またはScrollbar.VERTICAL
のどちらかを指定する必要があります。このコンストラクタに指定されるパラメータは、
setValues(int, int, int, int)
に記述された制約に従います。- パラメータ:
orientation
-スクロール・バーの方向を示す。value
- スクロール・バーの初期値visible
- このスクロール・バーの可視量。一般にバブルのサイズで表されるminimum
- スクロール・バーの最小値maximum
- スクロール・バーの最大値- 例外:
IllegalArgumentException
-orientation
引数に不正な値が指定された場合HeadlessException
- GraphicsEnvironment.isHeadless()がtrueを返した場合。- 関連項目:
-
-
メソッドの詳細
-
addNotify
public void addNotify()Scrollbar
のピアを作成します。 ピアを使用すると、Scrollbar
の機能を変更せずに外観を変更することができます。 -
getOrientation
public int getOrientation()このスクロール・バーの方向を返します。- 定義:
getOrientation
、インタフェースAdjustable
- 戻り値:
- このスクロール・バーの方向。
Scrollbar.HORIZONTAL
またはScrollbar.VERTICAL
- 関連項目:
-
setOrientation
public void setOrientation(int orientation) このスクロール・バーの方向を設定します。- パラメータ:
orientation
- このスクロール・バーの方向。Scrollbar.HORIZONTAL
またはScrollbar.VERTICAL
- 例外:
IllegalArgumentException
-orientation
に指定された値が不正な値である場合- 導入されたバージョン:
- 1.1
- 関連項目:
-
getValue
public int getValue()このスクロール・バーの現在値を返します。- 定義:
getValue
、インタフェースAdjustable
- 戻り値:
- このスクロール・バーの現在の値
- 関連項目:
-
setValue
public void setValue(int newValue) このスクロール・バーの値を、指定された値に設定します。指定された値が現在の
minimum
より小さい場合はminimum
に置き換えられ、現在のmaximum - visibleAmount
より大きい場合はmaximum - visibleAmount
に置き換えられます。通常、プログラムは、スクロール・バーの値を
setValues
を呼び出すことによってのみ変更するようにしてください。setValues
メソッドは、スクロール・バーの最小、最大、可視量、値の各プロパティを、互いに矛盾しないように同時に、かつ同期的に設定します。このメソッドを呼び出しても、
AdjustmentEvent
はトリガーされません。- 定義:
setValue
、インタフェースAdjustable
- パラメータ:
newValue
- スクロール・バーの新しい値- 関連項目:
-
getMinimum
public int getMinimum()このスクロール・バーの最小値を返します。- 定義:
getMinimum
、インタフェースAdjustable
- 戻り値:
- このスクロール・バーの最小値
- 関連項目:
-
setMinimum
public void setMinimum(int newMinimum) このスクロール・バーの最小値を設定します。setMinimum
を呼び出して、最小値を変更すると、その他の値(最大値、可視量、および現在のスクロール・バーの値)が新しい最小値に合わせて変更されます。通常、プログラムは、スクロール・バーの最小値を
setValues
を呼び出すことによってのみ変更するようにしてください。setValues
メソッドは、スクロール・バーの最小、最大、可視量、値の各プロパティを、互いに矛盾しないように同時に、かつ同期的に設定します。最小値を
Integer.MAX_VALUE
に設定すると、新しい最小値がInteger.MAX_VALUE - 1
に設定されます。- 定義:
setMinimum
、インタフェースAdjustable
- パラメータ:
newMinimum
- このスクロール・バーの新しい最小値- 導入されたバージョン:
- 1.1
- 関連項目:
-
getMaximum
public int getMaximum()このスクロール・バーの最大値を返します。- 定義:
getMaximum
、インタフェースAdjustable
- 戻り値:
- このスクロール・バーの最大値
- 関連項目:
-
setMaximum
public void setMaximum(int newMaximum) このスクロール・バーの最大値を設定します。setMaximum
を呼び出して、最大値を変更すると、その他の値(最小値、可視量、および現在のスクロール・バーの値)が新しい最大値に合わせて変更されます。通常、プログラムは、スクロール・バーの最大値を
setValues
を呼び出すことによってのみ変更するようにしてください。setValues
メソッドは、スクロール・バーの最小、最大、可視量、値の各プロパティを、互いに矛盾しないように同時に、かつ同期的に設定します。最大値を
Integer.MIN_VALUE
に設定すると、新しい最大値がInteger.MIN_VALUE+1
に設定されます。- 定義:
setMaximum
、インタフェースAdjustable
- パラメータ:
newMaximum
- このスクロール・バーの新しい最大値- 導入されたバージョン:
- 1.1
- 関連項目:
-
getVisibleAmount
public int getVisibleAmount()このスクロール・バーの可視量を返します。値の範囲の選択にスクロール・バーを使用する場合、可視量を使用して、現在可視の値の範囲を表します。 通常、スクロール・バーのバブル(サムまたはスクロール・ボックスとも言う)のサイズによって、スクロール・バーの範囲と可視量の関係を視覚的に表現します。 プラットフォームによっては、可視量プロパティの値が、バブルのサイズによって視覚的に示されない可能性があることに注意してください。
スクロール・バーのバブルが移動不可能である場合(バブルがスクロール・バーのトラックの全体の長さを占める場合やスクロール・バーが無効にされている場合など)、バブルが表示されないことがあります。 バブルが表示されるかどうかは、
getVisibleAmount
によって返される値に影響を与えません。- 定義:
getVisibleAmount
、インタフェースAdjustable
- 戻り値:
- このスクロール・バーの可視量
- 導入されたバージョン:
- 1.1
- 関連項目:
-
getVisible
@Deprecated public int getVisible()非推奨。JDK Version 1.1以降は、getVisibleAmount()
に置き換えられています。このスクロール・バーの表示量を返します。- 戻り値:
- このスクロール・バーの可視量
-
setVisibleAmount
public void setVisibleAmount(int newAmount) このスクロール・バーの可視量を設定します。値の範囲の選択にスクロール・バーを使用する場合、可視量を使用して、現在可視の値の範囲を表します。 通常、スクロール・バーのバブル(サムまたはスクロール・ボックスとも言う)のサイズによって、スクロール・バーの範囲と可視量の関係を視覚的に表現します。 プラットフォームによっては、可視量プロパティの値が、バブルのサイズによって視覚的に示されない可能性があることに注意してください。
スクロール・バーのバブルが移動不可能である場合(バブルがスクロール・バーのトラックの全体の長さを占める場合やスクロール・バーが無効にされている場合など)、バブルが表示されないことがあります。 バブルが表示されるかどうかは、
getVisibleAmount
によって返される値に影響を与えません。指定された可視量が
one
より小さい場合はone
に置き換えられ、現在のmaximum - minimum
より大きい場合はmaximum - minimum
に置き換えられます。通常、プログラムは、スクロール・バーの値を
setValues
を呼び出すことによってのみ変更するようにしてください。setValues
メソッドは、スクロール・バーの最小、最大、可視量、値の各プロパティを、互いに矛盾しないように同時に、かつ同期的に設定します。- 定義:
setVisibleAmount
、インタフェースAdjustable
- パラメータ:
newAmount
- 新しい可視量- 導入されたバージョン:
- 1.1
- 関連項目:
-
setUnitIncrement
public void setUnitIncrement(int v) このスクロール・バーのユニット増分値を設定します。ユニット増分値は、ユーザーがスクロール・バーのユニット増分値領域をアクティブ化したときに加算または減算される値です。これは通常、スクロール・バーが調整イベントとして受け取るマウス・ジェスチャまたはキーボード・ジェスチャを通じて行われます。 ユニット増分値はゼロより大きくなければいけません。 単位増分を1より小さい値に設定しようとすると、値1が設定されます。
一部のオペレーティング・システムでは、このプロパティは基礎となるコントロールによって無視されることがあります。
- 定義:
setUnitIncrement
、インタフェースAdjustable
- パラメータ:
v
- スクロール・バーの値を増分または減分する量- 導入されたバージョン:
- 1.1
- 関連項目:
-
setLineIncrement
@Deprecated public void setLineIncrement(int v) 非推奨。JDK Version 1.1以降は、setUnitIncrement(int)
に置き換えられています。このスクロール・バーのユニット増分値を設定します。- パラメータ:
v
- インクリメント値
-
getUnitIncrement
public int getUnitIncrement()このスクロール・バーのユニット増分値を返します。ユニット増分値は、ユーザーがスクロール・バーのユニット増分値領域をアクティブ化したときに加算または減算される値です。これは通常、スクロール・バーが調整イベントとして受け取るマウス・ジェスチャまたはキーボード・ジェスチャを通じて行われます。 ユニット増分値はゼロより大きくなければいけません。
一部のオペレーティング・システムでは、このプロパティは基礎となるコントロールによって無視されることがあります。
- 定義:
getUnitIncrement
、インタフェースAdjustable
- 戻り値:
- このスクロール・バーのユニット増分値
- 導入されたバージョン:
- 1.1
- 関連項目:
-
getLineIncrement
@Deprecated public int getLineIncrement()非推奨。JDK Version 1.1以降は、getUnitIncrement()
に置き換えられています。このスクロール・バーの単位増分を返します。- 戻り値:
- このスクロール・バーの単位増分
-
setBlockIncrement
public void setBlockIncrement(int v) このスクロール・バーのブロック増分値を設定します。ブロック増分値は、ユーザーがスクロール・バーのブロック増分値領域をアクティブ化したときに加算または減算される値です。これは通常、スクロール・バーが調整イベントとして受け取るマウス・ジェスチャまたはキーボード・ジェスチャを通じて行われます。 ブロック増分値はゼロより大きくなければいけません。 ブロック増分を1より小さい値に設定しようとすると、値1が設定されます。
- 定義:
setBlockIncrement
、インタフェースAdjustable
- パラメータ:
v
- スクロール・バーの値を増分または減分する量- 導入されたバージョン:
- 1.1
- 関連項目:
-
setPageIncrement
@Deprecated public void setPageIncrement(int v) 非推奨。JDK Version 1.1以降は、setBlockIncrement()
に置き換えられています。このスクロール・バーのブロック増分値を設定します。- パラメータ:
v
- ブロック増分
-
getBlockIncrement
public int getBlockIncrement()このスクロール・バーのブロック増分値を返します。ブロック増分値は、ユーザーがスクロール・バーのブロック増分値領域をアクティブ化したときに加算または減算される値です。これは通常、スクロール・バーが調整イベントとして受け取るマウス・ジェスチャまたはキーボード・ジェスチャを通じて行われます。 ブロック増分値はゼロより大きくなければいけません。
- 定義:
getBlockIncrement
、インタフェースAdjustable
- 戻り値:
- このスクロール・バーのブロック増分値
- 導入されたバージョン:
- 1.1
- 関連項目:
-
getPageIncrement
@Deprecated public int getPageIncrement()非推奨。JDK Version 1.1以降は、getBlockIncrement()
に置き換えられています。このスクロール・バーのブロック・インクリメントを返します。- 戻り値:
- このスクロール・バーのブロック増分値
-
setValues
public void setValues(int value, int visible, int minimum, int maximum) このスクロール・バーの4つのプロパティであるvalue
、visibleAmount
、minimum
、およびmaximum
の値を設定します。 これらのプロパティに設定された値が整合性がないかまたは不正な場合は、整合性を確保するよう変更されます。このメソッドは、同時かつ同期的にこれら4つのスクロール・バーのプロパティの値を設定し、これらのプロパティの値が相互に整合するようにします。 これには、次の制約を適用する必要があります。
maximum
はminimum
より大、maximum - minimum
はInteger.MAX_VALUE
以下、visibleAmount
はゼロより大である必要があります。visibleAmount
はmaximum - minimum
以下、value
はminimum
以上、かつvalue
はmaximum - visibleAmount
以下である必要がありますこのメソッドを呼び出しても、
AdjustmentEvent
はトリガーされません。- パラメータ:
value
- 現在のウィンドウ内の位置visible
- スクロール・バーの可視量minimum
- スクロール・バーの最小値maximum
- スクロール・バーの最大値- 関連項目:
-
getValueIsAdjusting
public boolean getValueIsAdjusting()ユーザーがアクションを取得中であるために値の変更が進行している場合に、trueを返します。- 戻り値:
valueIsAdjusting
プロパティの値- 導入されたバージョン:
- 1.4
- 関連項目:
-
setValueIsAdjusting
public void setValueIsAdjusting(boolean b) valueIsAdjusting
プロパティを設定します。- パラメータ:
b
- 新しい調整中のステータス- 導入されたバージョン:
- 1.4
- 関連項目:
-
addAdjustmentListener
public void addAdjustmentListener(AdjustmentListener l) このスクロール・バーからAdjustmentEvent
のインスタンスを受け取るために、指定された調整リスナーを追加します。 lがnull
である場合、例外はスローされず、何も処理は行われません。AWTスレッド・モデルの詳細は、「AWTのスレッドの問題」を参照してください。
- 定義:
addAdjustmentListener
、インタフェースAdjustable
- パラメータ:
l
- 調整リスナー- 導入されたバージョン:
- 1.1
- 関連項目:
-
removeAdjustmentListener
public void removeAdjustmentListener(AdjustmentListener l) 以降このスクロール・バーからAdjustmentEvent
のインスタンスが受け取らないように、指定された調整リスナーを削除します。 lがnull
である場合、例外はスローされず、何も処理は行われません。AWTスレッド・モデルの詳細は、「AWTのスレッドの問題」を参照してください。
- 定義:
removeAdjustmentListener
、インタフェースAdjustable
- パラメータ:
l
- 調整リスナー- 導入されたバージョン:
- 1.1
- 関連項目:
-
getAdjustmentListeners
public AdjustmentListener[] getAdjustmentListeners()このスクロール・バーに登録されたすべての調整リスナーの配列を返します。- 戻り値:
- このスクロール・バーのすべての
AdjustmentListener
。調整リスナーが現在登録されていない場合は、空の配列 - 導入されたバージョン:
- 1.4
- 関連項目:
-
getListeners
public <T extends EventListener> T[] getListeners(Class<T> listenerType) このScrollbar
にFooListener
として現在登録されているすべてのオブジェクトの配列を返します。FooListener
は、addFooListener
メソッドを使用して登録されます。FooListener.class
などのクラス・リテラルを使用してlistenerType
引数を指定できます。 たとえば、次のコードを使用して、マウス・リスナーのScrollbar c
を問い合せることができます:MouseListener[] mls = (MouseListener[])(c.getListeners(MouseListener.class));
このようなリスナーがない場合は空の配列を返します。- オーバーライド:
getListeners
、クラスComponent
- 型パラメータ:
T
- リスナーの型- パラメータ:
listenerType
- 要求されるリスナーの型;java.util.EventListener
の下位インタフェースを指定- 戻り値:
- このコンポーネント上で
FooListener
として登録されたすべてのオブジェクトの配列、またはこのようなリスナーが追加されていない場合は空の配列 - 例外:
ClassCastException
-listenerType
で、java.util.EventListener
を実装するクラスまたはインタフェースが指定されなかった場合- 導入されたバージョン:
- 1.3
- 関連項目:
-
processEvent
protected void processEvent(AWTEvent e) このスクロール・バーのイベントを処理します。 イベントがAdjustmentEvent
のインスタンスである場合は、processAdjustmentEvent
メソッドを呼び出します。 それ以外の場合は、そのスーパー・クラスのprocessEvent
メソッドを呼び出します。イベント・パラメータが
null
である場合は、動作が未指定のため、例外が発生する可能性があります。- オーバーライド:
processEvent
、クラスComponent
- パラメータ:
e
- イベント- 導入されたバージョン:
- 1.1
- 関連項目:
-
processAdjustmentEvent
protected void processAdjustmentEvent(AdjustmentEvent e) このスクロール・バーで発生する調整イベントを、登録されているAdjustmentListener
オブジェクトにディスパッチすることによって処理します。このコンポーネントに対して調整イベントが使用可能でないかぎり、このメソッドは呼び出されません。 調整イベントは、次のどちらかの場合に使用可能になります。
AdjustmentListener
オブジェクトがaddAdjustmentListener
によって登録されている。enableEvents
によって調整イベントが使用可能になっている。
イベント・パラメータが
null
である場合は、動作が未指定のため、例外が発生する可能性があります。- パラメータ:
e
- 調整イベント- 導入されたバージョン:
- 1.1
- 関連項目:
-
paramString
protected String paramString()このScrollbar
の状態を表す文字列を返します。 このメソッドはデバッグ専用であり、返される文字列の内容および形式は実装によって異なる可能性があります。 返される文字列は空でもかまいませんが、null
にはできません。- オーバーライド:
paramString
、クラスComponent
- 戻り値:
- このスクロール・バーのパラメータ文字列
-
getAccessibleContext
public AccessibleContext getAccessibleContext()このScrollbar
に関連付けられているAccessibleContext
を取得します。 スクロール・バーの場合、AccessibleContext
はAccessibleAWTScrollBar
の形式を取ります。 必要に応じて、新しいAccessibleAWTScrollBar
インスタンスが作成されます。- 定義:
getAccessibleContext
、インタフェースAccessible
- オーバーライド:
getAccessibleContext
、クラスComponent
- 戻り値:
- この
ScrollBar
のAccessibleContext
として機能するAccessibleAWTScrollBar
- 導入されたバージョン:
- 1.3
-
getUnitIncrement()
に置き換えられています。