エラーの検出

問題を分離して構成の問題を検出します。

XMLカタログ標準では、プロセッサがリソースの障害からリカバリできることを必要としています。そのため、XMLカタログAPIでは、問題のあるカタログ・エントリ・ファイルはエラーが発行されることなく無視されます。これによって構成の問題を検出するのが難しくなります。

構成の問題の検出

構成の問題を検出するには、カタログを1つずつ設定し、RESOLVEの値をstrictに設定し、一致が見つからなかった場合はCatalogException例外を確認することで、問題を分離します。

表4-1 RESOLVEの設定

RESOLVEの値 CatalogResolverの動作 説明

strict(デフォルト)

指定された参照に一致が見つからなかった場合はCatalogExceptionがスローされます

参照の不一致は、カタログの内容またはカタログの設定にエラーがあることを示します。

continue

動作なし

これは、カタログに含まれていない外部参照を解決するためにXMLプロセッサを続行する、本番環境での使用に適しています。

ignore

動作なし

外部参照のスキップが許可されるSAXのようなプロセッサの場合、ignore値はCatalogResolverオブジェクトに、空のInputSourceオブジェクトを返すことを指示します。これによって外部参照はスキップされます。