5 Java Collections Framework

Javaプラットフォームには、コレクションの表現と操作のための統一されたアーキテクチャを開発者に提供してコレクションの表現の詳細に依存することなくコレクションを操作できるようにするCollections Frameworkが含まれます。コレクションとは、オブジェクトのグループを表すオブジェクト(古典的なArrayListクラスなど)のことです。

Java Collections Frameworkにより、互いに関連していない複数のAPI間の相互運用が可能になります。このため、新しいAPIを学んだり設計したりする労力が軽減され、ソフトウェアの再利用が促進されます。このフレームワークは、12を超えるコレクション・インタフェースに基づいており、これらのインタフェースの実装およびそれらを操作するアルゴリズムが含まれます。

概要

Java Collections Frameworkは、次の要素で構成されます。

  • コレクション・インタフェース: セット、リスト、マップなど、様々なタイプのコレクションを表します。これらのインタフェースが、フレームワークの基礎を構成する。
  • 汎用の実装: コレクション・インタフェースのプライマリ実装。
  • レガシー実装: VectorやHashtableなど、以前にリリースされたコレクション・クラスが改良されて、コレクション・インタフェースが実装されました。
  • 特殊目的の実装: 特殊な状況で使用するための実装。これらの実装は、非標準の性能、使用制約、動作を表示。
  • 並列実装: 高度な並列使用で使用するための実装。
  • ラッパー実装: 他の実装に、同期などの機能を追加します。
  • 簡易実装: コレクション・インタフェースの高性能な「ミニ実装」。
  • 抽象実装: カスタム実装を容易にする、コレクション・インタフェースの部分実装。
  • アルゴリズム: リストのソートなど、コレクションに対して有用な機能を実行する静的メソッド。
  • インフラストラクチャ: コレクション・インタフェースの根幹をサポートするインタフェース。
  • 配列ユーティリティ: プリミティブ・タイプおよび参照オブジェクトの配列用のユーティリティ機能。厳密に言えば、この機能はCollections Frameworkの一部ではないが、Collections Frameworkと同時期にJavaプラットフォームに追加され、同じインフラストラクチャに依存している。

Java Collections Frameworkに含まれるインタフェースおよび実装の詳細は、「Java Collections Framework」を参照してください。

Java Collections Frameworkの使用に関する基本情報は、「Java™チュートリアル」を参照してください。