5 Java Discovery Protocol (JDP)
Java Discovery Protocol (JDP)は、同じネットワーク・サブネットで管理可能なJVMを検出するテクノロジ(特に、Java Mission ControlおよびJava Flight Recorder)を使用できるようにするプロトコルです。
管理可能なJVMとは、Java Management Extensions (JMX)エージェントを実行しているJVMです。JDPはマルチキャストベースであり、ビーコンのように動作します。つまり、外部JMXエージェントへの接続に必要なJMXサービスURL (JMXServiceURLクラスを参照)をブロードキャストします。これにより、失敗したJVMまたはモニタリングできなくなったJVMを検出するテクノロジを使用できるようになります。
JDPの有効化と構成
JDPを有効にするには、Javaアプリケーションの起動時にコマンド行で次のオプションを指定します。
-Dcom.sun.management.jmxremote.autodiscovery=true
ノート:
JDPを有効にしても、JMXのセキュリティに影響はありません。JMXのセキュリティの有効化と構成については、JMXテクノロジを使用するモニタリングと管理を参照してください。表5-1に、JDPの構成で使用する可能性のあるその他のオプションを示します。
表5-1 JDPのプロパティ
プロパティ | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
|
ネットワーク・サブネットでの自動検出(JDP)を有効にします |
false |
|
ブロードキャスト間隔を秒単位で指定します |
5 |
|
自動検出パケットの存続時間(秒単位) |
1 |
|
自動検出パケットを送信するマルチキャスト・アドレス |
224.0.23.178 |
|
自動検出パケットを送信するマルチキャスト・ポート。 |
7095 |
|
JVMのブロードキャスト名 |
デフォルトなし |
|
ブロードキャストに使用するソース・インタフェースのアドレス |
自動割当て |