モジュール java.base
パッケージ java.security

クラスProvider

java.lang.Object
すべての実装されたインタフェース:
Serializable, Cloneable, Map<Object,Object>
直系の既知のサブクラス:
AuthProvider

public abstract class Provider extends Properties
このクラスは、Java Security APIの「プロバイダ」を表します。プロバイダとは、Javaセキュリティの全体または一部を実装するものです。 プロバイダが実装するのは次のようなサービスです。
  • アルゴリズム(DSA、RSA、SHA-256など)。
  • キーの生成、変換、および管理機能(アルゴリズム固有キーなど)

プロバイダ実装によっては、セキュリティ・トークンとの通信エラーなどの、処理中に復旧できない内部エラーが発生する可能性があります。 そのようなエラーを通知するにはProviderExceptionを使用してください。

プロバイダは、その下に収まる実装の選択肢を持つプラガブル・アーキテクチャを使用する任意のセキュリティ・サービスをJavaに実装するために使用できることに注意してください。

サービス・タイプProviderはセキュリティ・フレームワーク用に予約されています。 このタイプのサービスをアプリケーションから追加、削除、または変更することはできません。 各Providerオブジェクト内には次の属性が自動的に格納されます。

Providerオブジェクトに自動的に格納される属性
Provider.id name String.valueOf(provider.getName())
Provider.id version String.valueOf(provider.getVersionStr())
Provider.id info String.valueOf(provider.getInfo())
Provider.id className provider.getClass().getName()

各プロバイダには、名前とバージョン文字列があります。 プロバイダは、通常、リソース・ディレクトリMETA-INF/services内のjava.security.Providerという名前のファイルで自身を識別します。 セキュリティ・プロバイダは、application class loaderを使用してServiceLoaderメカニズムを介して検索されます。

プロバイダは、自動的にインストールされ、実行時にSecurity.getProviders()メソッドを介して使用可能になるように構成できます。 セキュリティ・プロバイダを構成およびインストールするメカニズムは、実装に固有です。

実装上のノート:
JDK実装では、Javaインストール・ディレクトリ内のconf/security/java.securityファイルを使用して、セキュリティ・プロバイダの静的登録をサポートしています。 これらのプロバイダは、JDKランタイムによって自動的にインストールされます。特定のタイプのプロバイダ(暗号化サービス・プロバイダ)がどのように動作し、インストールされているかについては、「Java暗号化アーキテクチャ・リファレンス・ガイド(JCA)リファレンス・ガイド」の「プロバイダ・クラス」を参照してください。
導入されたバージョン:
1.1
関連項目: