モジュール java.desktop
パッケージ java.awt.image

クラスSampleModel

java.lang.Object
java.awt.image.SampleModel
直系の既知のサブクラス:
ComponentSampleModel, MultiPixelPackedSampleModel, SinglePixelPackedSampleModel

public abstract class SampleModel extends Object
この抽象クラスは、イメージにあるピクセルのサンプルを抽出するインタフェースを定義します。 イメージ・データはすべて、ピクセルのコレクションとして表現されます。 各ピクセルは多数のサンプルで構成されます。 サンプルはイメージの1バンドのデータです。バンドはイメージにある特定のタイプのすべてのサンプルで構成されます。 たとえばピクセルが、赤色成分、緑色成分、青色成分を表す3つのサンプルを含んでいるとします。 このピクセルを含むイメージには3つのバンドがあります。 1つのバンドはイメージのすべてのピクセルのすべての赤色サンプルで構成されます。 2つめのバンドはすべての緑色サンプルで構成され、残りのバンドはすべての青色サンプルで構成されます。 ピクセルはさまざまな形式で格納できます。 たとえば、特定のバンドのすべてのサンプルを連続して格納したり、単一のピクセルのすべてのサンプルを連続して格納したりできます。

SampleModelのサブクラスは、unsigned 8-bit byte、signed 16-bit shortなどの、表現可能なサンプルのデータ型を指定します。メモリー上でのサンプルの配置方法も指定可能です。 Java 2D(TM) APIでは、組込み型のイメージ処理演算子では、使用可能なすべてのサンプル・データ型の演算を行わず、16ビット以下の符号なし整数のサンプルの演算だけを実行します。 演算子によっては、より多くのサンプル・データ型に対応しているものもあります。

ピクセルの集合は、DataBufferとSampleModelで構成されるRasterとして表されます。 SampleModelを使うと、DataBuffer内のサンプルにアクセスできます。また、DataBufferでサンプルおよびピクセルを直接操作するためにプログラマが使用できる低レベルの情報を提供します。

このクラスは、一般にはイメージ処理のためのフォール・バック・メソッドです。 より効率的にコードを記述すれば、適切なサブクラスにSampleModelをキャストして、DataBufferのピクセルを直接操作するために必要な情報を抽出できます。

関連項目: