• Java SE 8での拡張機能
• Java SE 6での拡張機能
• Java SE 5.0での拡張機能
• Java SE 1.4での拡張機能

Java SE 8での拡張機能

• メソッド・パラメータ・リフレクション(RFE: JDK-8004841): java.lang.reflect.Executable.getParametersメソッドを使用して、メソッドまたはコンストラクタの仮パラメータの名前を取得できます。 ただし、デフォルトでは.classファイルに仮パラメータ名が格納されません。 特定の.classファイルに仮パラメータ名を格納して、Reflection APIで仮パラメータ名を取得できるようにするには、javacコンパイラの-parametersオプションを使ってソース・ファイルをコンパイルします。

Java SE 6での拡張機能

• java.lang.Classの次のメソッドがジェネリクス化されました: getInterfaces()、getClasses()、getConstructors()、getMethod(String, Class...)、getConstructor(Class...)、getDeclaredClasses()、getDeclaredConstructors()、getDeclaredMethod(String, Class...)およびgetDeclaredConstructor(Class...)。 その結果、これらのメソッドを使用するコードは、コンパイル中に警告が出力されるようになりました。
  
  たとえば、getDeclaredMethod()を呼び出す次のコードを考えます。
  
  

  import java.lang.reflect.Method;
  
  public class Warning {
      void m() {
          try {
              Warning warn = new Warning();
              Class c = warn.getClass();
              Method m = c.getDeclaredMethod("m");
          } catch (NoSuchMethodException x) {
              x.printStackTrace();
          }
      }
  }
  
  $ javac Warning.java
  Note: Warning.java uses unchecked or unsafe operations.
  Note: Recompile with -Xlint:unchecked for details.
  $ javac -Xlint:unchecked Warning.java 
  Warning.java:8: warning: [unchecked] unchecked call to getDeclaredMethod(java.lang.String,java.lang.Class<?>...) as a member of the raw type java.lang.Class
              Method m = c.getDeclaredMethod("m");
                                            ^
  1 warning
  

• 警告を回避するには、適切なジェネリック型を含むようにcの宣言を変更するようにしてください。 この場合、宣言は次のようにするとよいでしょう。
  
  

  Class<?> c = warn.getClass();
  

  
  
• Method.toString()およびConstructor.toString()が、修飾子のセットを正しく表示するようになりました。
• Array.newInstance(Class, int...)の最後のパラメータは、可変長引数です。

Java SE 5.0での拡張機能

java.lang.Classおよびjava.lang.reflectでの変更は次のとおりです。

• ジェネリックスのサポート - 具体的には、ジェネリックス型情報で構造的なプログラム・リフレクションをサポートします。 つまり、型、メソッド、コンストラクタ、またはフィールド宣言を検査して、ジェネリックス型情報を取得できます。 具体的には、型、メソッド、またはコンストラクタが型変数を宣言しているかどうかを判断し、それらの型変数をアプリケーション・プログラムにリフレクションできます(たとえば、名前や境界を調べることができます)。 また、フィールドの型、メソッドやコンストラクタのパラメータの型、メソッド戻り値の型、またはメソッドやコンストラクタのthrows節の型を、イレイジャなしで取得することもできます。 ジェネリックス化された型名は、toGenericString()で取得できます。 ただし、インスタンスがどのジェネリックス呼出しに属しているかを判断するサポートは提供していません。
  
• 注釈のサポート - これには、型、メソッド、フィールド、コンストラクタ、および実行時に利用可能としてマークされたメソッドやコンストラクタの仮パラメータで、getAnnotation()メソッドを使用して注釈を取得する機能も含まれます。 また、インタフェースが注釈型かどうかを調べることもできます。
  
• 列挙型のサポート - クラスが列挙型であるかどうか、またフィールドが列挙型定数を表しているかどうかを判断できます。
• 可変長引数のサポート - メソッドやコンストラクタが可変長引数かどうかを調べることができます。
• 簡易メソッド - クラスがローカルや匿名、つまりメンバー・クラスであるかどうか、および型の単純名と正規名を確認します。 また、メンバーが合成(実装が作成)かどうかを調べることもできます。
  
• クラスjava.lang.Classのジェネリックス化 - java.lang.Classのインスタンスを型トークンとして使用できます。 「The Java Tutorial」の「Generics」レッスンを参照してください。

Java SE 1.4での拡張機能

• パフォーマンスの向上 - 一部のリフレクション・ベース処理、具体的にはField、Method.invoke()、Constructor.newInstance()、およびClass.newInstance()が書き直されて、パフォーマンスが向上しました。 リフレクション・ベースの呼び出しやインスタンス化は、以前のリリースに比べ数倍速くなりました。