6 マテリアル

この章では、JavaFX 3Dグラフィックス・ライブラリのMaterialクラスについて説明します。

Materialクラスには、レンダリング・プロパティのセットが含まれています。例6-1に、Materialのクラス階層を示し、PhongMaterialクラスがMaterialクラスからサブクラス化されることを示します。

java.lang.Object
  javafx.scene.paint.Material (abstract)
     javafx.scene.paint.PhongMaterial

PhongMaterialクラスによって、フォン・シェーディングされたマテリアルのフォームを表すプロパティの定義が提供されます。

• 拡散色

• 拡散マップ

• 鏡面反射マップ

• 鏡面反射色

• 鏡面反射強度

• バンプ・マップまたは法線マップ

• 自己照明マップ

マテリアルは、複数のShape3Dノード間で共有できます。

例6-2に、PhongMaterialオブジェクトを作成し、そのdiffuseMapプロパティを設定し、図形に対してマテリアルを使用する方法を示します。

//Create Material
Material mat = new PhongMaterial();
Image diffuseMap = new Image("diffuseMap.png");
Image normalMap = new Image("normalMap.png");

// Set material properties
mat.setDiffuseMap(diffuseMap);
mat.setBumpMap(normalMap);
mat.setSpecularColor(Color.WHITE);

// Use the material for a shape
shape3d.setMaterial(mat);

MSAAApp.javaアプリケーションおよびbuildMolecule()メソッドによって、PhongMaterial APIの使用方法が示されます。どちらも付録のセクションにあります。