注意: Webブラウザを使用せずにアプレットビューアを起動したりアプレットを実行するには、appletviewer
コマンドを使用します。アプレットAPIは、JDK 9で使用可能でありサポートされていますが、将来のリリースでの削除に備えて非推奨とマークされています。アプレットのかわりに、Java Web Startまたは自己完結型アプリケーションなどの代替を検討してください。
形式
appletviewer [options] url...
説明
appletviewer
コマンドはurl
で指定されたドキュメントあるいはリソースと接続して、そのドキュメントが参照するそれぞれのアプレットを別個のアプレットビューアのウィンドウで表示します。url
で参照されたドキュメントがOBJECT
、EMBED
またはAPPLET
タグでどのアプレットも参照していない場合、appletviewer
コマンドは何も行いません。OBJECT
、EMBED
およびAPPLET
タグについては、「アプレットビューアのタグ」を参照してください。
appletviewer
コマンドは、RFC2396で規定されたエスケープ・メカニズムに従って符号化されたURLを必要とします。サポートされるのは、符号化されたURLだけです。ただし、ファイル名については、RFC2396に指定された方法で符号化を解除しておく必要があります。
注意:
appletviewer
コマンドは、開発専用です。
appletviewerのオプション
-encoding encoding-name
入力HTMLファイルのエンコーディング名を指定します。
-Jjavaoption
アプレットビューアを実行するJavaインタプリタに1つの引数として、文字列javaoption
を渡します。引数に空白を含めないでください。複数の引数は、すべてを接頭辞-J
で始める必要があります。これは、コンパイラの実行環境、またはメモリーの利用に有効です。JVMオプションの詳細は、javaコマンドのドキュメントを参照してください。
アプレットビューアを使用すると、ブラウザを使用せずにJavaアプレットを実行できます。
アプレットビューアでは、アプレットの起動に直接関連しないHTMLを無視します。ただし、さまざまなアプレット起動構文は認識します。この項では、アプレットビューアが認識するHTMLコードについて説明します。これ以外のHTMLコードは無視されます。
object
object
タグはHTML 4.0のタグで、HTMLページにアプレットとマルチメディア・オブジェクトを埋め込むために使用します。また、Internet Explorer (IE) 4.nのHTML 3.2用の拡張機能でもあり、最新のJavaプラグインを使用してIE上でJavaアプレットを実行できます。
<object width="pixelWidth" height="pixelHeight" > <param name="code" value="yourClass.class"> <param name="object" value="serializedObjectOrJavaBean"> <param name="codebase" value="classFileDirectory"> ...alternate-text </object>
注意:
アプレットビューアでは、classID
属性を無視します(次の値でJavaプラグインを指していることを前提とします)。
classid="clsid:8AD9C840-044E-11D1-B3E9-00805F499D93"
アプレットビューアでは、通常はobject
タグの一部として含まれる、codebase
属性も無視します(次のような値でネットワークcabファイル内のJavaプラグインを指していることを前提とします)。
codebase="http://java.sun.com/products/plugin/1.1/jinstall-11-win32.cab#Version=1,1,0,0"
オプションのcodebase
パラメータ・タグは、アプレット・クラスの位置を指定する相対URLを渡します。
codeまたはobjectを指定します(両方ではなく)。
type
パラメータ・タグはアプレットビューアでは使用されませんが、ブラウザがプラグインを適切にロードするために必要です。アプレットの場合は、次のような値を指定します。
<param name="type" value="application/x-java-applet;version=1.1">
または
<param name="type__1" value="application/x-java-applet">
直列化オブジェクトまたはJavaBeanの場合は、type
パラメータには次のような値を指定します。
<param name="type__2" value="application/x-java-bean;version=1.1">
または
<param name="type__3" value="application/x-java-bean">
その他のパラメータ・タグは、アプレットに渡される引数値です。
IE4.nが認識するobject
タグとNetscape 4.nが認識するembedタグは、アプレットをダウンロードするブラウザにかかわらず、最新のJavaプラグインをアプレットが使用できるように結合することができます。
アプレットビューアは、パラメータ・タグjava_code
、java_codebase
、java_object
、java_type
を認識しません。これらのタグはそれぞれ、code
、codebase
、object
、type
という名前のパラメータをアプレットが定義している場合にのみ必要です。その場合、プラグインでは、アプレットが使用するバージョンに優先してjava_ version
オプションを認識して使用します。アプレットがこれらの4つの名前のどれかを持つパラメータを要求する場合には、そのアプレットはアプレットビューアでは実行できないことがあります。
embed
embed
タグはNetscapeのHTML 3.2用の拡張機能で、これを使うとHTMLページにアプレットやマルチメディア・オブジェクトを埋め込むことができます。Netscape 4.nブラウザ(HTML 3.2をサポートしている)では、Javaプラグインを使用してJavaアプレットを実行できます。
<embed code="yourClass.class" object="serializedObjectOrJavaBean" codebase="classFileDirectory" width="pixelWidth" height="pixelHeight" > ... </embed>
注意:
object
タグとembed
タグは、アプレットをダウンロードするブラウザにかかわらず、最新のJavaプラグインをアプレットが使用できるように結合することができます。
object
タグとは異なり、embed
タグで指定される値はすべて、パラメータ(開始タグと終了タグの間にparam
タグで指定される)ではなく、属性(タグの一部)です。
アプレット・パラメータに引数値を渡すには、embed
タグに属性をさらに追加します。
アプレットビューアはsrc
属性(通常はembed
タグの一部)を無視します。
codeまたはobjectを指定します(両方ではなく)。
オプションのcodebase
属性は、アプレット・クラスの位置を指定する相対URLを渡します。
type
属性はアプレットビューアでは使用されませんが、ブラウザがプラグインを適切にロードするために必要です。
アプレットの場合は、次のような値を指定します。
<type="application/x-java-applet;version=1.1">...
または
<type="application/x-java-applet">...
直列化オブジェクトまたはJavaBeanの場合は、type
パラメータには次のような値を指定します。
<type="application/x-java-bean;version=1.1">...
または
<type="application/x-java-bean">...
pluginspage
属性はアプレットビューアでは使用されませんが、ブラウザがプラグインを適切にロードするために必要です。次のような値で、ネットワークcabファイル内のJavaプラグインを指しています。
pluginspage="http://java.sun.com/products/plugin/1.1/jinstall-11-win32.cab#Version=1,1,0,0"
applet
applet
タグは、HTMLページにアプレットを埋め込むためのHTML 3.2独自のタグです。appletタグを使ってロードされたアプレットは、ブラウザ(最新バージョンのJavaプラットフォームを使っていない場合がある)によって実行されます。アプレットを確実に最新バージョンで実行するには、object
タグを使用してJavaプラグインをブラウザにロードします。すると、そのプラグインがアプレットを実行します。
<applet code="yourClass.class" object="serializedObjectOrJavaBean" codebase="classFileDirectory" width="pixelWidth" height="pixelHeight" > <param name="..." value="..."> ...alternate-text </applet>
注意:
code
またはobject
を指定します(両方ではなく)。
オプションのcodebase
属性は、アプレット・クラスの位置を指定する相対URLを渡します。
param
タグは、アプレット・パラメータの引数値を渡します。
app
app
タグは、appletの省略形でしたが、現在はサポートされていません。アプレットビューアはこのタグを、サポートされている等価なタグに変換して出力します。
<app class="classFileName" (without a .class suffix) src="classFileDirectory" width="pixelWidth" height="pixelHeight" > <param name="..." value="..."> ... </app>