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Java Platform, Standard Editionトラブルシューティング・ガイド
リリース9
E90916-02
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B Java 2Dのプロパティ

この付録では、Java 2Dのトラブルシューティングに役立つ可能性のあるプロパティを示します。

この付録の内容は次のとおりです。

Oracle SolarisおよびLinuxでのプロパティ

Oracle SolarisおよびLinuxのJava 2Dプロパティのリスト。

表B-1は、Oracle SolarisおよびLinuxプラットフォーム上のいくつかの有用なプロパティのデフォルト値の説明です。

表B-1 Oracle SolarisおよびLinuxでのデフォルトのJava 2Dプロパティ

設定 DGA SHM ピックスマップ オンスクリーン オフスクリーン

DGA対応のOracle Solaris SPARC

オン

オン

オフ

DGA/ソフトウェア

ソフトウェア

DGA非対応のOracle Solaris SPARC、Oracle Solaris x86、Linux、SunRay、VNC

オフ

オン

オン

X11/MITSHM

共有/サーバー・ピックスマップ

J2SE 1.4以上: リモートXサーバー、ssh

オフ

オフ

オン

X11

サーバー・ピックスマップ

J2SE 1.3.1以下: リモートXサーバー、ssh

オフ

オフ

オフ

X11

ソフトウェア

次のリストでは、デフォルトの変更方法について説明します。

  • Oracle SolarisおよびLinuxのデフォルト・パイプラインはX11パイプラインです。このデフォルトを変更するには次のようにします。

    • -Dsun.java2d.opengl=true — OpenGLパイプラインの有効化を試みます。

  • DGAの使用を制御するには、次のようにします。

    • NO_J2D_DGA未設定 - 使用可能であればDGAを使用します。

    • NO_J2D_DGA設定 - DGAの使用を無効にします。

  • MIT共有メモリー拡張(SHM)を制御するには、次のようにします。

    • 使用可能な場合にSHMを使用するには、次のいずれかのプロパティを指定します。

      NO_J2D_MITSHM未設定

      J2D_USE_MITSHM=true

    • SHMを使用しない場合は、次のいずれかのプロパティを指定します。

      NO_J2D_MITSHM set

      J2D_USE_MITSHM=false

  • ピックスマップの一般的な使用を制御するには、次のようにします。

    • -Dsun.java2d.pmoffscreen未設定 - DGAを使用できない場合にピックスマップを使用します。

    • -Dsun.java2d.pmoffscreen=true - ピックスマップの使用を強制します。

    • -Dsun.java2d.pmoffscreen=false - ピックスマップの使用を無効にします。

  • 共有/サーバー・ピックスマップの使用を制御するには、次のようにします。

    • J2D_PIXMAPS未設定 - 両方のタイプを使用します。

    • J2D_PIXMAPS=shared - 共有メモリー・ピックスマップのみを使用します。

    • J2D_PIXMAPS=sserver - サーバー側ピックスマップのみを使用します。

  • デフォルト・ビジュアルの選択を制御するには、次のようにします。

    • FORCEDEFVIS未設定(デフォルト) - 使用可能な最適なビジュアルを使用します。

    • FORCEDEFVISを16進値に設定 - その16進値をIDに持つビジュアルを使用します。

    • FORCEDEFVISを他の値に設定 - デフォルト・ビジュアルを使用します。

Windows上のプロパティ

Windows上の有用なプロパティのリスト。

次のリストでは、Windowsプラットフォーム上のいくつかの有用なプロパティについて説明します。

  • DirectDraw/GDIパイプラインがWindowsのデフォルトのパイプラインです。このデフォルトを変更するには次のようにします。

    • -Dsun.java2d.noddraw=true - DirectDrawパイプラインの使用を無効にします。代わりにGDIが使用されます。

    • -Dsun.java2d.noddraw=false - DirectDrawパイプラインの使用を有効にします。

    • -Dsun.java2d.d3d=false - Direct3Dパイプラインの使用を無効にします。

    • J2D_D3D=false - Direct3Dパイプラインの使用を無効にします。

    • -Dsun.java2d.d3d=true - Direct3Dパイプラインの使用を有効にします。

    • J2D_D3D=true - Direct3Dパイプラインの使用を有効にします。

  • 組み込み表面パント・メカニズムの使用を制御するには、次のようにします。

    • -Dsun.java2d.ddforcedram=true - 揮発性イメージをVRAMに保持します。

  • DirectDraw Blit操作の使用を制御するには、次のようにします。

    • -Dsun.java2d.ddblit=false - DirectDraw Blit操作の使用を無効にします。代わりにGDI Blitが使用されます。