インライン・プロンプトとダッシュボード・プロンプトとは

インライン・プロンプトとダッシュボード・プロンプトの違いは、格納場所と実行時の動作の2点です。

分析レベルで作成されるプロンプトは、プロンプトが分析に埋め込まれて、Oracle BIプレゼンテーション・カタログに格納されず、他の分析に追加できないため、インライン・プロンプトと呼ばれます。エンド・ユーザーはインライン・プロンプトを使用して、分析の内容を決定するデータ値を指定できます。インライン・プロンプトは、列プロンプト、変数プロンプト、イメージ・プロンプト、通貨プロンプトのいずれかです。インライン・プロンプトを作成する際、プロンプトに対する列と演算子を選択し、ユーザーへの表示方法とユーザーによる値の選択方法を指定します。ユーザーの選択によって、ダッシュボードに埋め込まれる分析の内容が決まります。インライン・プロンプトは初期プロンプトであり、分析のレンダリング時にのみ表示されることを意味します。ユーザーがプロンプト値を選択すると、プロンプト・フィールドが分析から消えてしまうため、別のプロンプト値を選択する唯一の方法は、分析を再実行することです。

ダッシュボード・レベルで作成されたプロンプトは、特定のダッシュボードの外部で作成され、オブジェクトとしてカタログに保存されるため、ダッシュボード・プロンプトと呼ばれ、プロンプトに指定されている列があるダッシュボードまたはダッシュボード・ページに追加できます。エンド・ユーザーは、ダッシュボード・プロンプトを使用してダッシュボード上のすべての分析およびスコアカード・オブジェクトの内容を判断するデータ値を指定できます。ダッシュボード・プロンプトは、列プロンプト、変数プロンプト、イメージ・プロンプト、通貨プロンプトのいずれかです。1つのプロンプトを作成して何度も使用できるため、ダッシュボード・プロンプトは再使用可能です。プロンプト・オブジェクトを更新して保存すると、更新内容は、そのプロンプトを使用しているすべてのダッシュボードに即時に表示されます。ダッシュボード・プロンプトは特定種類のフィルタで、ダッシュボードまたはダッシュボード・ページに対する作成、保存および適用時に、ダッシュボードに埋め込まれている分析およびスコアカード・オブジェクトや、同じダッシュボード・ページに埋め込まれている分析およびスコアカード・オブジェクトのすべてまたは一部をフィルタリングできます。ダッシュボード・プロンプトは対話形式のプロンプトで、ユーザーがダッシュボードを再実行せずに異なる値のプロンプトを表示できるように、常にダッシュボード・ページ上に表示されます。ユーザーは、ダッシュボード・プロンプトを作成し、非公開フォルダまたは共有フォルダのいずれかに保存できます。

ビジネス・モデルで名前が変更された列をダッシュボードで使用する場合、名前が変更された列に基づく既存のダッシュボード・プロンプトは、新しく作成された分析では動作しません。この問題を回避するには、カタログ・マネージャを使用してカタログの列の名前を変更します。

列プロンプトの作成の詳細は、列プロンプトの作成を参照してください。