分析用論理SQL文の確認

この手順は、分析を作成する工程の上級工程です。

詳細は、分析を作成する工程とはを参照してください。

「分析」エディタ: 「詳細設定」タブを使用して、分析用に生成されたXMLコードと論理SQL文を調べ、オプションで、そのSQL文に基づいた分析を作成できます。分析に使用する機能の大半はユーザー・インタフェースに用意されているため、通常、このタブの機能を使用する必要はありません。次のリストに、SQL文を調べる必要がある状況の例を示します:

  • 「接頭辞」セクションを使用して、更新に使用できるとマークされたユーザー変数またはセッション変数をオーバーライドできます。1つのコード行で複数の変数の更新を指定できます。

    変数をオーバーライドするには、次の構文を使用します:

    SET VARIABLE var-name=value

    たとえば、次のコード行に示すように変数を設定できます:

    SET VARIABLE "My Variable"=4, DISABLE_CACTHE_HIT = 1, LOGLEVEL = 2;

    変数の詳細は、変数を参照できる場所を参照してください。

  • ロギングが分析に対して無効な場合でも、トラブルシューティング用に分析のロギング・レベルを一時的に変更できます。「詳細設定」タブの「接頭辞」セクションで、次のように指定します。

    SET VARIABLE LOGLEVEL=4;

    この指定によって、分析がレベル4で実行され、高度なトラブルシューティングに役立ちます。デフォルトのレベルは0で、ロギングされないことを表します。ログは、管理: セッションの管理ページの「ログの表示」リンクを使用して表示できます。

    ロギング・レベルの詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイドを参照してください。

  • 独自の論理SQL文を入力できます。独自の文を入力すると、Oracle BI EEの多くの機能(階層列、選択ステップ、グループ、書式設定など)が失われますが、集合演算などの機能を使用できます。

  • 既存の分析のSQL文を出発点として使用して、分析を作成できます。

「詳細設定」タブを使用する前に、次の重要な点に注意してください。

  • この手順は、「詳細設定」タブへアクセスするのにふさわしい職責の上級ユーザーおよび開発者のみを対象としています。高度なSQL文を理解し、Oracle BIサーバー・メタデータの使用に関する専門知識があり、「論理SQLリファレンス」のSQL情報に精通し、基になるデータ・ソースの内容と構造を理解していることが前提となります。

  • このタブには、SQL文に句を追加できる「高度なSQL句」領域や同程度に高度なその他の機能が用意されています。接頭辞を指定する機能以外のこれらの機能は、階層列、メンバーの選択またはグループを含む分析では無効です。

注意:

分析で使用している論理SQL文は、論理SQLビューを挿入すると表示できます。管理: SQLの発行ページを使用してSQL文を入力することもできます。

分析用に生成されたXMLコードの編集またはSQL文の確認の手順:

  1. 「分析エディタ」: 「詳細設定」タブをクリックします。
  2. タブの上部の「結果の参照」領域にある分析名に対応するリンクを使用して、分析の結果を使用するためのリンクがあるページを表示します。
  3. 「分析XML」領域のフィールドを使用してXMLコードを表示および変更し、「XMLの適用」をクリックします。

    分析はOracle BIプレゼンテーション・カタログに保存されているため、XMLコードを変更すると、分析に影響を及ぼします。

    「一部更新」および「Oracle BIプレゼンテーション・サービスキャッシュを無視」ボックスの設定を適用するには、タブの下部にある「SQLの適用」ボタンもクリックする必要があります。

  4. 「実行されるSQL」領域の読取り専用ボックスを使用して、分析の実行時にOracle BIサーバーに送信されるSQL文を調べます。

    現在の分析のSQL文をベースに、新しい分析を作成する場合、「新規の分析」ボタンをクリックします。現在の分析で指定されている階層列、選択ステップ、グループまたは書式設定は削除されます。

  5. 分析の内容に応じて「高度なSQL句」エリアの使用可能なフィールドを使用し、サブジェクト領域の変更、GROUP BYまたはHAVING句の追加およびDISTINCT処理と接頭辞の指定を行います。
  6. 「SQLの適用」をクリックして変更を適用します。

    注意:

    「SQLの適用」ボタンのクリックは、注意して行ってください。クリックすると、Oracle BI Serverで、追加または変更したSQL文に基づいて新しい分析が作成されます。その結果、分析用にそれより前に作成したすべてのビューや書式設定などが失われます。新しい分析用にXMLコードも変更されます。