BIコンポーザは操作が容易なウィザードで、これを使用すると、分析の作成、編集または表示を行うことができます。「分析」エディタの複雑さはありません。
注:
BIコンポーザはBI Publisher用のレポート・エディタではありません。
(Oracle BI EEなどの)アプリケーションでBIコンポーザを使用できる2つのモード、標準モードとアクセシビリティ・モードがあります。アクセシビリティ・モードには通常モードと同じ機能がありますが、JAWSなどのスクリーン・リーダー・アプリケーションと併用できるように最適化されています。これにより、視覚障害などアクセシビリティ問題を抱えているユーザーにとって、分析の作成、編集および表示がより容易になります。
注:
アクセシビリティ・モードのウィザード・ページに表示される、アイコンやチェック・ボックスなどの視覚的な手がかりは、標準モードでの表示と同じです。もしアクセシビリティ・モードのウィザード・ページにテキストベースのウィザード・ページ・リンクのリストが表示されていなくても、JAWSなどのスクリーン・リーダー・アプリケーションではそれらを読み取ることができます。BIコンポーザ・ウィザードのメイン・コンポーネントは次のとおりです。
ウィザードの最上部には、ウィザード内の各手順のボタンを含むBIコンポーザ・トレインがあります。BIコンポーザでの分析の作成または編集の手順を参照してください
左側には「カタログ」タブおよび「サブジェクト領域」タブがあります。(これらのタブは、BIコンポーザがADFアプリケーション、Oracle WebCenter Portal FrameworkアプリケーションまたはWebCenter Portalの一部である場合にのみ使用できます。Oracle BI EEの一部である場合は使用できません。)
タブの右側にはパネル領域があり、ここに各手順でのコンポーネントが表示されます。
右端には、「戻る」、「次へ」、「終了」、「取消」の各ボタンがあります。
BIコンポーザを使用できる場所を参照してください
BIコンポーザにはいくつかの領域でアクセスできます。
BIコンポーザは、次の場所で使用できます。
Oracle BI Enterprise Edition(組織にインストールされ構成済の場合)。Oracle BI Enterprise EditionでのBIコンポーザの可用性を参照してください。
Oracle BI Enterprise Editionと統合するために変更されたADFアプリケーション。Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイドのADFアプリケーションへのBIコンポーザの追加を参照してください。
Oracle BI Enterprise Editionと統合するために変更されたOracle WebCenter Portal FrameworkアプリケーションまたはWebCenter Portal。Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイドのWebCenter Portal ApplicationやWebCenter Portal: SpacesへのBIコンポーザの追加を参照してください。
BIコンポーザとはを参照してください。
ユーザーがOracle BI EEで分析作業を行う場合、次のようにユーザーの選択に応じて、分析エディタのかわりにBIコンポーザが表示される可能性があります。
ユーザーが分析エディタとしてBIコンポーザ・ウィザードを使用することを指定し、Oracle BI EEでアクセシビリティ・モードをオフにしている場合、「分析」エディタのかわりに標準モードのBIコンポーザが表示されます。
ユーザーがOracle BI EEでアクセシビリティ・モードをオンにしている場合、「分析」エディタのかわりにアクセシビリティ・モードのBIコンポーザが表示されます。
ユーザー:
分析エディタとしてBIコンポーザ・ウィザードを使用することを指定するには、「マイ・アカウント」ダイアログの「プリファレンス」タブで分析エディタ・コンポーネントの「ウィザード(制限付き機能)」オプションを選択します。
アクセシビリティ・モードのオン/オフを切り替えるには、サインイン・ページで「アクセシビリティ・モード」ボックスを選択または選択解除するか、「マイ・アカウント」ダイアログの「プリファレンス」タブで「アクセシビリティ・モード」コンポーネントの「オン」または「オフ」を選択します。
分析エディタは、BIコンポーザの分析機能がより単純であるのに対して、追加の編集ツールが備わっています。
分析エディタおよびBIコンポーザはどちらも、ビジネス・プロセスの高度な意思決定を支援する分析コンポーネントとして、同じような目的で使用されます。探索、分析、共有およびビジュアライゼーションによるコラボレーションの向上により、すべてのレベルのビジネス・ユーザーがデータへの洞察力を得ることができます。BIコンポーザと分析エディタには異なる点もあります。計算項目、選択ステップ、複数条件など高度な分析機能を含まない簡易な分析には、BIコンポーザのほうが適しているという点です。洗練され高度に構造化された分析は、分析エディタを使用して編集する必要があります。
BIコンポーザでは、分析を短時間で簡単に作成または編集できます。
次の表では、BIコンポーザで分析を強化するときに使用できるビューとオプションを示します。
ビューまたはオプション | 説明 |
---|---|
表 |
表、サマリー表、ピボット表またはサマリー・ピボット表を使用できます。 表ではプロンプトとセクションを使用できます。 詳細は、BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: 表の編集」パネルを参照してください。 |
≪グラフ|Graph|Bifndn≫ |
次のような様々なタイプのグラフを使用できます。
グラフでは次のような様々なセクションを使用できます。
詳細は、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成: グラフの編集」パネルを参照してください。 |
条件付き書式設定 |
詳細は、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成: 強調表示」パネルを参照してください。 |
列式 |
詳細は、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成: 列の選択」パネルを参照してください。 |
フィルタ |
詳細は、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成: ソートおよびフィルタ」パネルを参照してください。 |
相互作用 |
値をクリックしたときに何が起こるかを指定できます。ドリル、トランザクションへのナビゲート、または「なし」の指定により何も行わないようにすることができます。 詳細は、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成: 列の選択」パネルを参照してください。 |
ソート |
詳細は、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成: ソートおよびフィルタ」パネルを参照してください。 |
BIコンポーザで分析を設定または変更するにはいくつかのステップが必要です。
BIコンポーザで分析を作成または編集する手順は次のとおりです。
列の選択 - この手順では、分析に含める列を選択します。次のことも可能です:
列の相互作用の指定
列式の指定
列名の変更
列の非表示
詳細は、BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: 列の選択」パネルを参照してください。
ビューの選択 - この手順では、タイトル、表、ピボット表、棒グラフなど、分析に含めるビューを選択します。(BIコンポーザでは、Oracle BI Enterprise Editionで使用できるビューのすべてがサポートされているわけではありません。)結果をプレビューし、関連するXMLコードを表示することもできます。詳細は、BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: ビューの選択」パネルを参照してください。
表の編集 - この手順では、表形式ビューのレイアウトを編集します(表形式ビューを含めた場合)。たとえば、プロンプトの作成、分析を区分するための列の使用、および特定の列の表形式ビューからの除外ができます。結果のプレビューもできます。詳細は、BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: 表の編集」パネルを参照してください。
グラフの編集 - この手順では、グラフのプロパティおよびレイアウトを編集します(グラフ・ビューを含めた場合)。たとえば、プロンプトの作成、分析を区分するための列の使用、グラフからの特定の列の除外ができます。結果のプレビューもできます。詳細は、BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: グラフの編集」パネルを参照してください。
ソートおよびフィルタ - この手順では、ビューにソートおよびフィルタを適用します。結果のプレビューもできます。詳細は、BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: ソートおよびフィルタ」パネルを参照してください。
強調表示 - この手順では、表形式ビューに条件付き書式を適用します(表形式ビューを含めた場合)。結果のプレビューもできます。詳細は、BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: 強調表示」パネルを参照してください。
保存 - この手順では、分析を同じ名前または別の名前で保存します。次のことも可能です:
分析を保存するための新規フォルダを作成します。
フォルダおよび分析の名前を変更します。
フォルダおよび分析を削除します。
フォルダを展開または縮小します。
詳細は、BIコンポーザ・ウィザード -- 「分析の作成: 保存」パネルを参照してください。
Oracle BI EEで、BIコンポーザを使用して分析を作成するには、グローバル・ヘッダーの「新規」メニューで「分析」オプションを選択するか、またはホーム・ページの「作成」領域を選択します。
BIコンポーザとはを参照してください。
BIコンポーザは操作が容易なウィザードで、これを使用すると、分析の作成、編集または表示を行うことができます。
次の場合は、Oracle BI EEでBIコンポーザを使用して分析を編集します。
カタログ・ページから、またはホーム・ページの「最近」セクションまたは「最もポピュラー」セクションから分析を編集
ダッシュボード内から分析を編集
他のアプリケーション(ADFアプリケーションなど)では、分析を選択してBIコンポーザ・ウィザードから直接編集します。BIコンポーザとはを参照してください
BIコンポーザ用に最適化されるよう、分析を書式設定できます。
Oracle BI EE以外のアプリケーション(ADFアプリケーションなど)でBIコンポーザを操作している場合、BIコンポーザに表示するための分析を表示できます(Oracle BI EEでは、「分析」エディタを使用して作成した分析と同じ方法で分析を表示します。)
BIコンポーザとはを参照してください
分析エディタは、データの探索およびやり取りのための単純なインタフェースを提供します。
BIコンポーザで作業可能なビューのタイプで説明したように、BIコンポーザでは特定のビュー・タイプを編集できます。分析エディタで作成した分析を編集するときには、次のリストに示す多数のオブジェクトおよび属性を使用できます。
条件付き書式 - 分析の各列に定義された最初の条件付き書式が適用されます。
除外列
フィルタ
プロンプト
セクション
円グラフのスライス
ソート
タイトル
散布図でメジャーを色と点で区別
これらの分析の1つをBIコンポーザで編集した場合、分析内の非互換要素を指摘するエラー・メッセージが表示されることがあります。
このメッセージが表示される原因は様々です。例:
緑にする書式設定が分析に適用されました。
ゲージやパフォーマンス・タイルなど非互換のグラフ・ビューが分析に含まれています。
選択ステップやフィルタなど非互換のビューが分析に含まれています。
ビュー・タイプが重複しています。たとえば、分析に表、ピボット表、円グラフおよび棒グラフが含まれている場合、BIコンポーザで変換されるのは1つの表と1つのグラフのみです。表とピボット表のいずれかがサマリー表に変換され、互換性のある分析内の最初のグラフ・タイプがグラフのデフォルトになります。
非互換エラーのメッセージを受け取ったときのBIコンポーザでの分析の編集方法: