用途
SHOW
コマンドを使用すると、1つ以上のデータベースについて、現行のRMAN構成を設定するために使用されたCONFIGURE
コマンドを表示できます。RMANのデフォルト構成には、接尾辞#default
が付いています。
前提条件
このコマンドは、RMANプロンプトでのみ実行してください。次のいずれかの条件が満たされている必要があります。
RMANがターゲット・データベースに接続していて、そのデータベースがマウントまたはオープン状態である必要があります。
RMANはリカバリ・カタログに接続され、SET
DBID
が実行されている必要があります。
セマンティクス
構文要素 | 説明 |
---|---|
ALL |
ユーザーが入力したすべてのCONFIGURE コマンドとデフォルト構成を表示します。 |
ARCHIVELOG BACKUP COPIES |
アーカイブREDOログのバックアップに対して現在構成されている多重化の程度を表示します。 |
ARCHIVELOG DELETION POLICY |
CONFIGURE ARCHIVELOG DELETION POLICY 設定を表示します。 |
AUXNAME |
CONFIGURE AUXNAME 設定を表示します。 |
BACKUP OPTIMIZATION |
CONFIGURE BACKUP OPTIMIZATION 設定を表示します。設定はON またはOFF (デフォルト)です。 |
[AUXILIARY] CHANNEL |
CONFIGURE CHANNEL 設定を表示します。通常のチャネルまたはAUXILIARY チャネルを指定できます。 |
FOR DEVICE TYPE deviceSpecifier |
チャネルのデバイス・タイプを指定します。たとえば、SHOW CHANNEL FOR DEVICE TYPE DISK を使用すると、ディスク・チャネルのチャネル設定のみが表示されます。 |
COMPRESSION ALGORITHM |
構成済のバックアップ圧縮アルゴリズムを表示します。 |
CONTROLFILE AUTOBACKUP |
CONFIGURE CONTROLFILE AUTOBACKUP 設定を表示します。設定はON またはOFF です。 |
FORMAT |
構成済デバイスについて、制御ファイルの自動バックアップ・ファイルの形式を表示します。 |
DATAFILE BACKUP COPIES |
データファイルのCONFIGURE ... BACKUP COPIES 設定(1 、2 、3 または4 )を表示します。 |
DB_UNIQUE_NAME |
リカバリ・カタログで認識されているDB_UNIQUE_NAME 値を表示します。 |
[DEFAULT] DEVICE TYPE |
構成済のデバイス・タイプと並列度の設定を表示します。DEFAULT を指定すると、SHOW ではデフォルトのデバイス・タイプと設定が表示されます。 |
ENCRYPTION |
ALGORITHM またはFOR {DATABASE | TABLESPACE} とともに使用すると、データベースまたはデータベース内の表領域に対して現在構成されている暗号化設定を表示します。 |
ALGORITHM |
暗号化されたバックアップ・セットに書き込む場合に暗号化で使用されるデフォルトの構成済アルゴリズムを表示します。V$RMAN_ENCRYPTION_ALGORITHMS に、使用可能な値が示されています。 |
FOR DATABASE |
データベースの現行の暗号化設定を表示します。 |
FOR TABLESPACE |
各表領域の現行の暗号化設定を表示します。 |
EXCLUDE |
除外するように指定した表領域のみを表示します。 |
MAXSETSIZE |
CONFIGURE MAXSETSIZE 設定を表示します。 |
RETENTION POLICY |
現行のターゲット・データベースに関するCONFIGURE RETENTION POLICY の設定を表示します。 |
SNAPSHOT CONTROLFILE NAME |
CONFIGURE SNAPSHOT CONTROLFILE 設定を表示します。 |
forDbUniqueNameOption |
リカバリ・カタログ内で一意の名前を持つデータベースの構成を表示します(RMANがそのデータベースにTARGET として接続されていない場合でも表示されます)。データベースはdb_unique_name で指定できますが、ALL を使用すると、一意の名前のデータベースをすべて指定できます。
データベースの一意の名前は、 RMANは、リカバリ・カタログに接続している必要があります。RMANは、マウント済のターゲット・データベースに接続しているか、 関連項目: この句のオプションについては、 |
例3-47 ターゲット・データベースのすべての構成の表示
ターゲット・データベースのRMANのすべての永続構成を把握する必要があるとします。RMANクライアントを起動し、CONNECT
を実行してターゲット・データベースおよびリカバリ・カタログに接続し、次のようにSHOW
コマンドを実行します(例には出力例も含まれます)。
RMAN> SHOW ALL; RMAN configuration parameters for database with db_unique_name PROD1 are: CONFIGURE RETENTION POLICY TO REDUNDANCY 1; # default CONFIGURE BACKUP OPTIMIZATION OFF; # default CONFIGURE DEFAULT DEVICE TYPE TO DISK; # default CONFIGURE CONTROLFILE AUTOBACKUP ON; CONFIGURE CONTROLFILE AUTOBACKUP FORMAT FOR DEVICE TYPE DISK TO '/disk1/oracle/dbs/%F'; CONFIGURE CONTROLFILE AUTOBACKUP FORMAT FOR DEVICE TYPE SBT_TAPE TO '%F'; # defa ult CONFIGURE DEVICE TYPE DISK PARALLELISM 1 BACKUP TYPE TO BACKUPSET; # default CONFIGURE DEVICE TYPE SBT_TAPE PARALLELISM 1 BACKUP TYPE TO BACKUPSET; # default CONFIGURE DATAFILE BACKUP COPIES FOR DEVICE TYPE DISK TO 1; # default CONFIGURE DATAFILE BACKUP COPIES FOR DEVICE TYPE SBT_TAPE TO 1; # default CONFIGURE ARCHIVELOG BACKUP COPIES FOR DEVICE TYPE DISK TO 1; # default CONFIGURE ARCHIVELOG BACKUP COPIES FOR DEVICE TYPE SBT_TAPE TO 1; # default CONFIGURE CHANNEL DEVICE TYPE 'SBT_TAPE' PARMS "SBT_LIBRARY=/usr/local/oracle/backup/lib/libobk.so"; CONFIGURE MAXSETSIZE TO UNLIMITED; # default CONFIGURE ENCRYPTION FOR DATABASE ON; CONFIGURE ENCRYPTION ALGORITHM 'AES128'; # default CONFIGURE ARCHIVELOG DELETION POLICY TO NONE; # default CONFIGURE SNAPSHOT CONTROLFILE NAME TO '/disk1/oracle/dbs/cf_snap .f'