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Oracle® Real Application Clustersインストレーション・ガイド
11g リリース2 (11.2) for Linux and UNIX Systems
B56272-07
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1 インストール前のチェックリスト

Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)のほとんどのインストール・エラーは、Oracle Universal Installerを起動する前に必要なすべての手順を完了していないことが原因です。

この章は、Oracle RACのインストールを実行するための準備として、システム管理者およびストレージ管理者と協力してOracle Clusterwareのインストールを調整し、タスクを計画するデータベース管理者を対象にしています。この章の内容は次のとおりです。

1.1 インストール計画の概要

この項では、Oracle ClusterwareおよびOracle RACのインストールを開始する前に実行することを推奨する作業のリストを示します。システム管理者、ストレージ管理者、ネットワーク管理者、データベース管理者、およびソフトウェアとハードウェアのサード・パーティ・ベンダーからなる大規模なプロジェクト・チームが存在するTier IVデータ・センターに属する場合も、1人のプロジェクト・チームの場合も、インストールを円滑に進めるには計画は重要です。

ここでは、ハードウェアのサイジングまたは容量計画を決定する方法については説明しません。Oracle ClusterwareおよびOracle RACでは、テスト目的、またはワークロードの増加に対応するために、必要に応じてノードおよびインスタンスを追加できます。

インストールの計画時に、次の手順を確認して実行します。

1.1.1 My Oracle Supportの確認

既存のハードウェアにOracle Database 11g リリース2(11.2)をインストールする必要があるかどうか、または、ある環境にどのようなサーバーおよびストレージ・ハードウェアを購入するかを判断するには、My Oracle Supportにログオンします。

https://support.oracle.com

「動作保証」タブをクリックします。インストール先のオペレーティング・システム・プラットフォームに対応するOracle RACの「動作保証マトリックス」を確認して、ご使用のハードウェア構成がOracle ClusterwareおよびOracle RACでサポートされていることを確認します。サポートされているハードウェア・オプションに関するガイダンスを受けて、購入の参考にすることができます。

「動作保証マトリックス」にアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. My Oracle Supportにログオンします。

  2. 「動作保証」タブをクリックします。

  3. 動作保証情報を取得するには、プラットフォームに関する情報を提供します。

「動作保証」ページでは、サポートされている特定のハードウェア構成に加えて、サポートとパッチについての情報、およびOracle ClusterwareまたはOracle ClusterwareとともにOracle RAC 11g リリース2(11.2)をインストールする方法に関する一般的なアドバイスが提供されます。これには、ベンダー・クラスタウェアや他の構成の問題についての重要な情報が含まれます。

My Oracle Supportアカウントを持っていない場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。

また、オラクル社のWebサイト(http://www.oracle.com)を参照して、特定の実装シナリオの計画、ベスト・プラクティスおよびインストール計画に役立つ他の情報に関する追加リソースを入手できます。特に、Oracle Technology NetworkでOracle Real Application Clustersのページを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/products/database/clustering/index.html

Oracle RACのデプロイに使用できるサポートされるテクノロジの詳細は、Oracle RACテクノロジの「動作保証マトリックス」を参照してください。

1.1.2 ソフトウェア更新オプションの使用の検討

OUIでは、重要なパッチ更新、サポート対象オペレーティング・システムのシステム要件の更新、および正常なインストールを保証できるその他の重要な更新を、インストールできます。インストール中はソフトウェア更新オプションを有効にすることをお薦めします。

ソフトウェア更新オプションを有効にする場合は、OUIで最新の更新をダウンロードできるようにMy Oracle Supportの有効なユーザー名とパスワードを指定するか、またはすでにダウンロード済のソフトウェア更新オプション・パッケージの場所へのパスを指定する必要があります。

また、プロキシ・レルムがある場合は、OUIでソフトウェアの更新を取得できるように、宛先プロキシ・レルムおよびそのレルムを介してインターネットへのアクセスを認証するために必要なユーザー認証(ユーザー名およびパスワード)を提供する準備をします。この情報がない場合は、インストール前にネットワーク管理者に確認してください。

保護されたデータ・センターでインストールを実行する場合は、インターネットにアクセスできるシステムでOUIを起動することによって、インストールを開始する前に更新をダウンロードできます。OUIを起動して更新のダウンロードのみを実行するには、次のコマンドを入力します。

$ ./runInstaller -downloadUpdates

My Oracle Supportのユーザー名とパスワード、および必要に応じてプロキシ設定を指定します。更新をダウンロードした後、インストールを実行するサーバー上のディレクトリに更新ファイルを転送します。

1.1.3 Oracle Technology Networkの確認

Oracle Technology Network(OTN)では、容量計画、様々なNFSプラットフォームでのベスト・プラクティス、拡張クラスタ・デプロイメントなど、このマニュアルには記載されていないデプロイメント・オプションについてのホワイト・ペーパーを参照できます。次のWebサイトで、参照可能なホワイト・ペーパーを確認できます。

http://www.oracle.com/technology/products/database/clustering/index.html

1.1.4 Oracle RACのインストール手順の確認

Oracle RACをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. サーバー(システム、記憶域およびネットワーク管理)を準備します。

    • オペレーティング・システムをインストールして、オペレーティング・システム・パッケージおよびパッチを必須バージョンにインストールします。

    • グループ、ユーザーおよびソフトウェア・ホームを作成します。

    • グリッド・ネーミング・サービス(GNS)をデプロイする場合は、GNSへのドメイン名転送を設定し、必要に応じてDNSおよびサーバーにネットワーク・アドレスを設定します。

    • 必要な記憶域を設定します。

    • (オプション)すべてのソフトウェアをインストール用の1つのノード(ローカル・ノード)でステージングします。


    注意:

    Oracle Grid Infrastructureのインストール中に、プライベート・ネットワークに使用する複数のインターコネクトを選択できます。この機能は、冗長インターコネクトの使用と呼ばれます。

    この機能は、Oracle Database 11g リリース2(11.2.0.2)以上で使用可能です。

    冗長インターコネクトを使用すると、Oracle Clusterwareでは、ボンディングなどのテクノロジを使用しなくても、複数のインタフェースを定義してクラスタ・インターコネクト・ネットワークに使用することができます。

    インストールのインタビュー中またはその後にOracle Interface Configuration(OIFCFG)コマンドライン・ユーティリティを使用して、複数のインターコネクトを定義すると、Oracle Clusterwareは1から4つの高可用性IP(HAIP)アドレスを作成します。Oracle RACおよびOracle ASMインスタンスは、これらのインターコネクト・アドレスを使用して、ノード間でロード・バランシングされた高可用性インターコネクト通信を保証します。



    関連項目:

    OIFCFGを使用したインターコネクトの変更の詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

  2. クラスタ用のOracle Grid Infrastructureをインストールします。これには、Oracle ClusterwareおよびOracle Automatic Storage Management(システムと記憶域管理)が含まれます。

    • クラスタ用のOracle Grid Infrastructureをインストールします。インストール中、修正スクリプトはオペレーティング・システム・パラメータ、インストール用のセキュア・シェル(SSH)およびユーザーの環境変数の追加構成を実行します。

    • Oracle ClusterwareおよびOracle Automatic Storage Managementに最新のパッチ・セットを適用します。

  3. Oracle RAC(データベース管理)をインストールします。

    • Oracle Real Application Clustersをインストールします。

    • Oracle RACに最新のパッチ・セットを適用します。

    • Oracle RACデータベースのインストール後の構成を実行します。

1.1.5 クラスタ検証ユーティリティ(CVU)の使用方法の確認

Oracle ClusterwareまたはOracle RACをインストールする前に、CVUを使用してクラスタでのインストールの準備状態を確認します。CVUはOracle Universal Installerに組み込まれているので、Oracle RACインストールを起動するとCVUが実行されます。ただし、Oracle RACインストールを開始する前にCVUを使用して、Oracle RACに必要なパッケージまたは構成情報が正しく配置されていることを確認することもできます。

CVUは、インストール、パッチ更新または他のシステム変更の準備として、システム検証を実行するために提供されています。また、CVUは修正スクリプトを生成できます。これは、rootユーザーによって実行されるスクリプトで、多くのカーネル・パラメータの設定を、インストールを正常に実行するために最低限必要な設定に変更します。

CVUを使用することで、インストール、更新またはパッチの適用を正常に実行できるように、システム管理者、ストレージ管理者およびデータベース管理者は、すべてのユーザーがシステム構成およびインストール前の手順を完了したことを確認できます。最新バージョンのCVUは、次のURLで入手できます。

http://www.oracle.com/technology/products/database/clustering/cvu/cvu_download_homepage.html

ベンダーがハードウェアまたはオペレーティング・システムの構成手順をかわりに実行している場合、作業後にCVUでクラスタに対して該当する確認を行うように、ベンダーに依頼します。これによって、システムが正しく構成されていることを確認できます。データベース管理者は、「CVUを使用したOracle RACインストールのクラスタ準備状況の確認」を参照して、Oracle RACのインストールを開始する前に、システムでインストールの準備ができたことを確認します。

1.1.6 既存のOracleインストールの確認およびバックアップ

既存のOracleインストールが存在する場合、バージョン番号、パッチおよび他の構成情報を書き留めて、既存のインストールのためのアップグレード手順を確認します。インストールに進む前にアップグレードに関するOracleドキュメントを参照して、手順を決定します。

Oracle RAC 11g リリース2(11.2)をインストールするには、クラスタにOracle ClusterwareおよびOracle ASM 11g リリース2(11.2)をインストールする必要があります。Oracle Clusterwareのリリースは、インストールするOracle RACのリリース以上である必要があります。


関連項目:

『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド』

アップグレード前、アップグレード後、互換性および相互運用性に関する最新の更新およびベスト・プラクティスについては、「Oracle Upgrade Companion」を参照してください。次のMy Oracle SupportのNote 785351.1には、「Oracle Upgrade Companion」のWebサイトへのリンクがあります。

https://support.oracle.com/

アップグレードを行う場合は、次の点に注意してください。

  • 1つのクラスタで一度に実行できるOracle Clusterwareのバージョンは、1つのみです。Oracle Clusterwareのバージョンは、クラスタで実行されているソフトウェア(Oracle Clusterware、Oracle Database、Oracle RACおよびOracle Automatic Storage Management)の最新のリリースと同じである必要があります。

  • クラスタでは、Oracle Databaseの複数のOracleホームを使用できます。ただし、これらのホームのOracle RACデータベース・ソフトウェアのバージョンは、インストールされているOracle Clusterwareのバージョン以下である必要があります。実行しているOracle Clusterwareのバージョンより後にリリースされたOracle DatabaseのバージョンをOracle Clusterwareで使用することはできません。

    次に例を示します。

    クラスタウェアとしてOracle Clusterware 11g リリース2をインストールしている場合、あるノードではOracle Database 10g リリース1のシングル・インスタンスのデータベースを実行し、同時に別のOracle RAC 10g リリース1、リリース2およびOracle RAC 11g リリース1またはリリース2のデータベースをクラスタで実行できます。

    ただし、クラスタにOracle Clusterware 10g リリース2をインストールして、Oracle RAC 11gをインストールすることはできません。

  • リリース10.1.0.6および10.2.0.3以上では、Database Upgrade Assistant(DBUA)を使用して、Oracle RACでパッチ・セットをアップグレードできます。また、DBUAを使用して、Oracle RACをメジャー・リリース間でアップグレードできます(10.1から10.2、10.2から11gなど)。

  • アップグレード中に、Oracle Databaseホームの所有者を変更することはできません。既存のOracle Databaseホームを所有しているOracleソフトウェア所有者を使用する必要があります。

  • 他のシステム変更の場合と同様に、既存のデータベースをバックアップしてから新しいソフトウェアをインストールします。


関連項目:

『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』

1.1.7 グローバリゼーションの要件の確認

英語以外の言語をサポートするインストールを開始する前に、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

次の点に注意してください。

  • データベース・キャラクタ・セットとしてUnicode AL32UTF8を使用することをお薦めします。

    Unicodeは、現在使用されているほとんどの言語をサポートする汎用キャラクタ・セットです。また、多くの歴史的な文字(アルファベット)もサポートされています。Unicodeは、Java、XML、XHTML、ECMAScript、LDAPなど、多くのテクノロジのネイティブ文字コードです。Unicodeは、インターネットおよび世界的な経済活動をサポートするデータベースに最適のキャラクタ・セットです。

  • オペレーティング・システム・セッションのロケール設定によって、ユーザー・インタフェースの言語、およびOracle Universal Installer、Oracle Net Configuration Assistant、Database Configuration Assistantなどのコンポーネントのグローバリゼーションに関する動作が決定されます。また、ロケール設定によって、Oracle JDBCドライバを介してユーザー・アプリケーションによって作成されたOracle Databaseセッションで、グローバリゼーションに関する動作が決定されます(アプリケーションによって動作が変更された場合を除く)。

  • 環境変数NLS_LANGによって、SQL*Plus、expimpなどのコンポーネントのユーザー・インタフェースの言語およびグローバリゼーションに関する動作が決定されます。また、クライアント・アプリケーションおよびデータベースによって使用される言語および地域が設定されます。さらに、クライアント・アプリケーションがデータを入力して表示するためのキャラクタ・セットも宣言されます。


注意:

ご使用のプラットフォームに対応する『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』には、様々な言語で使用されるデータベース・キャラクタ・セットの詳細と、Oracle Databaseのグローバリゼーション・サポートをインストールして構成する方法の詳細が記載されています。

1.1.8 ドキュメントの確認

Oracle Clusterwareのインストール前に、ご使用のオペレーティング・システム・プラットフォーム用のOracle Grid Infrastructureのインストレーション・ガイド(特にインストール前の手順とストレージに関する章)を参照して、インストールの実行に必要なすべての手順を実行します。

Oracle Grid Infrastructureのインストレーション・ガイドには、root権限またはストレージ管理者権限が必要で、Oracle RACのインストールを開始する前に実行する必要がある作業がほぼすべて記載されています。

また、リリース・ノートおよびMy Oracle Support(https://support.oracle.com)を参照して、システム要件に関する最新情報や、インストールに影響する可能性がある他の情報を入手します。この確認にはあまり時間はかからず、後でインストール・エラーの原因を追跡するために必要な多くの時間を節約できます。このマニュアルの最新バージョンを参照していることも確認してください。Oracleのドキュメントは、リリース後であっても更新されます。

Oracle Enterprise ManagerとOracle Application Express(Oracle RACをインストールする場合)を有効にするため、および必要に応じてオンライン・ドキュメントにアクセスするために、Webブラウザをクラスタ・ノードにインストールすることをお薦めします。オンライン・ドキュメントは、PDF形式およびHTML形式で使用できます。


注意:

Oracle Databaseの概要については、『Oracle Database概要』を参照してください。Oracle ClusterwareまたはOracle RACの構成およびデプロイメントの詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。Oracle RACでのサーバーおよびストレージの構成情報については、ご使用のプラットフォーム用のOracle Grid Infrastructureのインストレーション・ガイドを参照してください。

1.2 サーバー・ハードウェア、ネットワークおよびオペレーティング・システムの概要

Oracle RACのインストールを試行する前に、Oracle Clusterwareを正常にインストールする必要があります。インストールを正常に実行するには、必要なハードウェア、ネットワークおよびオペレーティング・システムで、Oracleソフトウェアのインストール前の手順を完了していることを確認します。インストール前の必要な手順を完了していないことが、インストールが失敗する最も多い理由です。

Oracle Clusterwareをクラスタ用Oracle Grid Infrastructureインストールの一部としてインストールする前に、CPU、メモリー、共有記憶域、ネットワーク・カード、ホスト・バス・アダプタ、インターコネクトおよび他のネットワークまたはサーバー・ハードウェアの取付けと構成がすでに完了している必要があります。オペレーティング・システムおよび任意のベンダーのクラスタウェアのインストールも完了している必要があります。これらの作業はベンダーのマニュアルを参照して実行します。また、必要に応じて、ベンダーと協力してこのマニュアルに示されているOracleのインストール前の手順を完了し、ベンダーのハードウェアおよびソフトウェアが正しく構成されていることを確認します。

クラスタ用Oracle Grid Infrastructureのインストール中に、インストール担当者は、各グローバル・インタフェースの使用計画を指定します。各インタフェースを、パブリック・インタフェース・タイプ(パブリックIPアドレスおよび仮想IPアドレスとともに使用)、プライベート・インタフェース・タイプ(クラスタ・メンバー・ノード間のインターコネクトとともに使用)または使用しないインタフェース・タイプ(Oracle ClusterwareおよびOracle RACが無視する)として指定します。たとえば、ネットワーク・ファイル・システムの専用インタフェースとして使用されるインタフェースは、使用しないインタフェース・タイプとしてマークされている必要があります。

Oracle RACの構成時にネットワーク構成を追加する必要はありません。

サーバーおよびネットワークでは、インストールのために次のような準備を行います。

1.2.1 サーバーのハードウェア要件およびソフトウェア要件の確認

この項では、サーバーのハードウェアおよびソフトウェアの構成の概要を示します。

要件

クラスタ内の各ノードには、次のものが必要です。

  • プロセッサおよびシステム構成を含む、サポートされているサーバー・ハードウェア。

    現在のハードウェアでインストールを開始する前、および新しいハードウェアを購入する前に、My Oracle Supportを参照し、Oracle RAC 11g リリース2(11.2)のOracle Clusterwareでハードウェアがサポートされていることを確認してください。


    注意:

    クラスタ内の各ノードでは、同じオペレーティング・システムを使用する必要があります。また、クラスタ内の各ノードで同じソフトウェア構成を使用することをお薦めします。

  • システム要件に示されたオペレーティング・システム・パッケージ。

    カスタマイズされたオペレーティング・システム・パッケージのインストールは、サポートされていません。必要なパッケージが含まれていない可能性があるためです。必要に応じてパッケージを追加することはできますが、デフォルトのパッケージ・セットからパッケージを除外すると、必要なソフトウェア・パッケージに対して、失敗した依存性と呼ばれるエラーが発生する場合があります。

  • Oracle Clusterwareでの投票ディスクのポーリングおよびOracle RACでのキャッシュ・フュージョンをサポートするための、各ノード上のサポートされているインターコネクト・ソフトウェア・プロトコル。インターコネクトは、ご使用のプラットフォームに対してオラクル社が保証する製品である必要があります

推奨: システム管理者の作業

次の作業を実行して、サーバーのインストールおよびメンテナンスを簡略化し、サービスの問題を回避することをお薦めします。

  • クラスタ内のすべてのノードで同じ基準時刻が使用されるタイム・プロトコルを使用します。Oracle Clusterware 11g リリース2(11.2)では、インストール時にネットワーク・タイム・プロトコルが有効になっていない場合、クラスタ時刻の同期サービスが有効になります。

  • すべてのクラスタ・サイズで冗長スイッチを構成します。

  • サーバーのメンテナンスを簡略化するために、各ノードで同一のサーバー・ハードウェアを使用します。

追加オプション: システム管理者およびベンダー

  • Oracle Clusterwareとともにベンダー・クラスタウェアを使用する必要はありませんが、Oracleでは多くのベンダー・クラスタウェア・オプションの使用がサポートされています。ただし、Oracle RACを使用するには、Oracle Clusterwareをインストールする必要があります。ベンダー・クラスタウェアを使用する場合、Oracle Clusterwareは、ノードのメンバーシップの判断など、一部の作業でベンダー・クラスタウェアに従うことに注意してください。

  • イーサネット以外のインターコネクトを使用する場合、サード・パーティ・ベンダーのクラスタウェアが必要な場合があります。

サーバー・ハードウェアの設定後、インストール前の手順に関する章のハードウェア要件の確認の説明を参照して、十分なRAMがシステムに搭載されていること、インストールに十分な空き領域がTMPTEMP_DIRにあること、およびシステムが他のハードウェア要件を満たしていることを確認します。

1.2.2 サーバー環境の構成の概要

ご使用のプラットフォーム用のOracle Grid Infrastructureのインストレーション・ガイドのインストール前の手順に関する章に従って、Oracleソフトウェアグループとユーザー、およびユーザー環境を構成します。次の手順が含まれます。

  • Oracle RACインストール所有者(通常、oracle)の作成および構成。これは、インストールに使用するユーザー・アカウントです。

  • オペレーティング・システム認証(通常、dba)を介してメンバーにSYSDBA権限が付与されるOSDBAオペレーティング・システム・グループの作成。

  • バイナリおよび記憶域のインストール・パスの作成。


関連項目:

ご使用のプラットフォーム用のOracle Grid Infrastructureのインストレーション・ガイドを参照してください。

1.2.3 Oracleベースの概要

Oracleベースの位置は、Oracle Databaseバイナリが格納されている場所です。インストール中、Oracleベースのパスの入力を求められます。データベースのOracleベースのパスは、通常、Oracle Grid Infrastructureのインストール時に作成されます。

すべてのOracleホームで、それ専用のOracleベースを持つことができます。通常、Oracleベースのパスは、インストール所有者の名前に基づいています。Oracle Grid InfrastructureインストールとOracle RACインストールのインストール所有者が別の場合、Optimal Flexible Architecture(OFA)ガイドラインに従っている2つのOracleベースのパスがあります。たとえば、ユーザーgridがOracle Grid Infrastructureインストールのインストール所有者であり、ユーザーoracleがOracle Databaseインストールのインストール所有者である場合、次の2つのOracleベース・ディレクトリがあります。

  • /u01/app/grid: ユーザーgridのOracleベース。Oracle Grid Infrastructureバイナリを所有します。

  • /u01/app/oracle: ユーザーoracleのOracleベース。Oracle Databaseバイナリを所有します。

インストールの準備では、Oracleバイナリおよび構成ファイルのパスを定義する環境変数ORACLE_BASEのみを設定することをお薦めします。他のパスおよび環境変数は、必要に応じて、適切な構造のOracleソフトウェア環境を構築できるようにOptimal Flexible Architecture(OFA)規則に従い、Oracle Universal Installer(OUI)によって作成されます。

たとえば、Oracle Database 11g では、ユーザーがOracleホーム環境変数を設定するのではなく、OUIによって変数が作成されるようにすることをお薦めします。Oracleベースのパスが/u01/app/oracleであるとすると、デフォルトでは、次のOracleホームのパスがOUIによって作成されます。

/u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1

Oracleソフトウェア用に選択するパス(OracleホームのパスおよびOracleベースのパスなど)には、ASCII文字のみを使用します。パスにはデフォルトでインストール所有者名が使用されるものがあるため、このASCII文字制限は、ユーザー名、ファイル名およびディレクトリ名にも該当します。


注意:

既存のOracle RACインストールからアップグレードしている場合、既存のインストールと同じタイプのOracleホームを使用する必要があります。たとえば、既存のインストールで共有Oracleホームを使用している場合は、Oracle RAC 11g リリース2(11.2)の共有Oracleホームにアップグレードする必要があります。同様に、クラスタ・ノードでローカルOracleホームを使用している場合、クラスタ・ノードでローカルOracleホームにアップグレードする必要があります。

1.2.4 ネットワーク接続の要件の概要

次に、グリッド・プラグ・アンド・プレイ構成、および手動によるネットワーク構成でのグリッド・ネーミング・サービス(GNS)のネットワーク構成要件の概要を示します。ネットワーク管理者およびシステム管理者は、構成の詳細について、ご使用のプラットフォーム用のOracle Grid Infrastructureのインストレーション・ガイドのインストール前の手順に関する章を参照してください。

Oracle ClusterwareおよびOracle RACのネットワーク構成にはいくつかのアドレスが必要です。次にそのアドレスを示します。

  • GNS仮想IPアドレス(GNSインストールのみ): GNSに構成される静的IPアドレスです。GNS仮想IPリスナーは、GNSが管理するクラスタのサブドメインのノードに問合せを転送します。

    GNSは、サブドメイン内でマルチキャスト・ドメイン・ネーム・サービス(mDNS)を使用し、クラスタにノードが追加または削除されると、ホスト名およびIPアドレスを動的にマップできるようにします。DNSで新たにホスト構成を行う必要はありません。

    GNSを有効にするには、クラスタに割り当てられたサブドメインのIPアドレス(grid.example.comなど)をネットワーク管理者に教えてもらい、そのサブドメインへのDNS要求を、クラスタのGNS仮想IPアドレスに転送する必要があります。これらはDNSで処理されます。

  • 単一クライアント・アクセス名(SCAN): SCANに割り当てられているすべてのアドレスに対して名前解決するドメイン名。SCANには3つのアドレスを割り当てることをお薦めします。Oracle Grid Infrastructureのインストール中に各SCANアドレスに対してリスナーが作成され、SCANアドレス・リクエストに応答するサーバーがOracle Clusterwareで制御されます。

    高可用性を実現するには、SCANマッピングに使用するIPアドレスを、DNSに3つ以上指定します。SCANドメイン名は、自社ネットワーク内で一意である必要があります。

  • 仮想IPアドレス: 各ノードのパブリック・インターネット・プロトコル(IP)・アドレス。クライアント接続のための仮想IP(VIP)アドレスとして使用されます。ノードに障害がある場合、Oracle Clusterwareは、使用可能なノードのVIPアドレスにフェイルオーバーします。

    インストール時に、(VIPを自動的に指定する)グリッド・ネーミング・サービスを使用しない場合は、VIPアドレスを指定します。各ノードのVIPは、クラスタ内のすべてのノード上の同じインタフェース名に関連付けられます。ドメイン・ネーム・サーバー(DNS)を使用する場合は、DNSをすべてのクライアントおよびクラスタ・ノードから解決できるように、ネットワーク管理者がVIPのホスト名をDNSに登録する必要があります。これはOracle Clusterwareが管理するIPアドレスであるため、インストール時には使用しないでください。

  • パブリックIPアドレス: 各ノードのパブリック・ホスト名アドレス。GNSによって割り当てられます(手動構成の場合は、初期システム構成時にシステム管理者が割り当てます)。パブリックIPアドレス名は、ホスト名に解決可能である必要があります。パブリックIPアドレスとVIPアドレスの両方をDNSに登録します。DNSを使用しない場合は、両方のパブリックIPアドレスがノード(すべてのクラスタ・ノード)の/etc/hostsファイルに存在することを確認する必要があります。

  • プライベートIPアドレス: クラスタ内のノード間通信専用のプライベート・インターコネクト・アドレスとして使用される、各ノードのプライベートIPアドレス。このアドレスは、GNSによって自動的に構成されます。手動で構成する場合は、各プライベートIPアドレスが次の条件を満たすようにする必要があります。プライベートIPアドレスの条件は次のとおりです。

    • パブリック・ネットワークと分離されている

    • 各ノードの同じネットワーク・インタフェースでアクセス可能

    • プライベート・ネットワークのノード間のネットワーク・スイッチに接続されている(クロスケーブルによるインターコネクトはサポートされていません)。

    プライベート・インターコネクトは、Oracle Clusterware、Oracle RACの両方でノード間通信に使用します。手動構成の場合は、各ノードの/etc/hostsファイルにプライベートIPアドレスが記述されている必要があります。プライベート・ネットワーク・インターコネクトは、同じクラスタ内のノードのみに接続されている専用スイッチで構成することをお薦めします。


    注意:

    すべてのホスト名は、英数字が許可されるRFC 952規格に準拠している必要があります。アンダースコア(_)を使用するホスト名は、許可されません。

表1-1とその後の説明で、手動ネットワーク接続におけるIPアドレスの要件の概要を示します。

GNSを使用しない場合、ネットワーク管理者はインストール前にSCAN IPアドレス、パブリックIPアドレス、仮想IPアドレスおよびプライベートIPアドレスを構成する必要があります。ネットワーク管理者は、クラスタでのノードの追加または削除時に、ネットワークを再構成する必要もあります。

たとえば、各ノードに1つのパブリック・インタフェースおよび1つのプライベート・インタフェースがある2ノードのクラスタに対して、DNSで3つのIPアドレスのいずれかに解決されるSCANドメイン・アドレスを定義し、ネットワーク・インタフェースとして次の表に示す構成を使用したとします。

表1-1 手動によるネットワークの構成例

ID ホーム・ノード ホスト・ノード 指定された名前 タイプ アドレス アドレスの割当て元 解決手段

ノード1パブリック

ノード1

node1

node1脚注 1 

パブリック

192.0.2.101

固定

DNS

ノード1 VIP

ノード1

Oracle Clusterwareにより選択

node1-vip

仮想

192.0.2.104

固定

DNSおよびhostsファイル

ノード1プライベート

ノード1

node1

node1-priv

プライベート

192.168.0.1

固定

DNSおよびhostsファイル、またはなし

ノード2パブリック

ノード2

node2

node2脚注 1

パブリック

192.0.2.102

固定

DNS

ノード2 VIP

ノード2

Oracle Clusterwareにより選択

node2-vip

仮想

192.0.2.105

固定

DNSおよびhostsファイル

ノード2プライベート

ノード2

node2

node2-priv

プライベート

192.168.0.2

固定

DNSおよびhostsファイル、またはなし

SCAN VIP 1

なし

Oracle Clusterwareにより選択

mycluster-scan

仮想

192.0.2.201

固定

DNS

SCAN VIP 2

なし

Oracle Clusterwareにより選択

mycluster-scan

仮想

192.0.2.202

固定

DNS

SCAN VIP 3

なし

Oracle Clusterwareにより選択

mycluster-scan

仮想

192.0.2.203

固定

DNS


ノード・ホスト名が複数のアドレスに解決される場合があります。

1.2.5 セキュア・シェル(SSH)の構成の概要

Oracle ClusterwareおよびOracle RACでは、セキュア・シェル(SSH)を構成する必要があります。

システム管理者は、ご使用のオペレーティング・システムに対応する『Oracle Grid Infrastructure インストレーション・ガイド』のインストール前の手順に関する章に記載されている、すべてのクラスタ・ノードでのSSHの構成の手順に従って、クラスタ内の各ノードで、クラスタ内の他のすべてのノードに対するSSHアクセスを構成します。

システム管理者に依頼して、Oracle RACインストールを所有することになるユーザー・アカウントがすべてのクラスタ・メンバー・ノードでSSH接続を使用できるようにすることをお薦めします。SSH接続が有効になっている場合は、Oracle Universal Installer内のスクリプトを使用して、SSH構成をインストール用に設定できます。インストールに使用するユーザー・アカウントの環境制限が原因でこのスクリプトを実行できない場合は、インストールを行うユーザーまたはシステム管理者が、SSHを手動でインストール用に設定する必要があります。

また、なんらかのメッセージ(「今日のメッセージ」など)が端末に表示されると、SSH構成が無効になる場合があることに注意してください。ご使用のプラットフォーム用のOracle Grid Infrastructureのインストレーション・ガイドで、SSHに関する項を確認するようにシステム管理者に依頼してください。

1.2.6 ブラウザ要件の概要

ドキュメントにアクセスしたり、Oracle Enterprise ManagerおよびOracle Application Expressを使用するには、Webブラウザが必要です。WebブラウザがJavaScriptおよびHTML 4.0標準とCSS 1.0標準をサポートしている必要があります。

Oracle Enterprise Managerでは次のブラウザをサポートしています。

  • Microsoft Internet Explorer 10 (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.3以上をサポート)

  • Microsoft Internet Explorer 9.0

  • Microsoft Internet Explorer 8.0

  • Microsoft Internet Explorer 7.0 SP1

  • Microsoft Internet Explorer 6.0 SP2

  • Firefox 21.0 (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.4以上をサポート)

  • Firefox 17.0.6 ESR (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.4をサポート)

  • Firefox 3.6

  • Firefox 3.5

  • Firefox 3.0.7

  • Firefox 2.0

  • Safari 4.0.x

  • Safari 3.2

  • Safari 3.1

  • Google Chrome 27.0 (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.4をサポート)

  • Google Chrome 4.0

  • Google Chrome 3.0

  • Netscape Navigator 9.0

  • Netscape Navigator 8.1

Oracle Application Expressでサポートされるブラウザの一覧については、『Oracle Application Expressインストレーション・ガイド』を参照してください。


注意:

Oracle RACのインストールにブラウザは必要ありません。

1.2.7 プラットフォーム固有のサーバー構成の概要

Oracle ClusterwareおよびOracle RACは、特定のオペレーティング・システム・カーネルおよび特定のオペレーティング・システム・コンポーネントでテスト済です。今回のリリースで動作保証されているオペレーティング・システム・カーネルおよびコンポーネントを使用する必要があります。

インストールを開始する前に、『Oracle Grid Infrastructure インストレーション・ガイド』でシステム要件を十分に確認し、システムが要件を満たしているかを確認することをお薦めします。システムがオペレーティング・システム・カーネルとコンポーネントの最小要件を満たしていない場合、インストールを完了できないか、Oracle ClusterwareまたはOracle Databaseの実行時に他のエラーが発生する場合があります。

標準のシステム要件の構成に加えて、特定のサーバー・ハードウェアにデプロイする場合に、オペレーティング・システムの追加構成手順が必要な場合があります。インストール前の手順に関する章を参照してください。また、My Oracle Supportの「動作保証」ページを参照して、ご使用のハードウェア・プラットフォーム構成で追加要件または推奨事項がないか確認します。

1.3 Oracle RACの記憶域の概要

Oracle RACをインストールする場合、データベース・ファイル用の共有記憶域を構成しておく必要があります。記憶域の計画については、次の項を参照してください。

1.3.1 記憶域システムの要件の参照先

ご使用のオペレーティング・システムに対応する『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド』で、クラスタおよびOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)用のグリッド・インフラストラクチャの記憶域の構成に関する章を参照し、インストール計画での記憶域オプションを確認します。ストレージ管理者およびシステム管理者は、この章を参照して、Oracle RACのOracle Databaseファイル用の記憶域を構成できます。Database Configuration Assistant(DBCA)を使用して自動ディスク・バックアップを構成する場合は、DBCAはデータベース・リカバリ領域を使用し、この領域を共有する必要があることに注意してください。

1.3.2 Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイル・システムの概要

Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureリリース11.2以上では、Oracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)が強化され、汎用ファイル・システム(Oracle Automatic Storage Managementファイル・システムまたはACFS)が含まれるようになりました。これは、Oracle ASMに直接配置できないファイル(データベース・ホームやアプリケーション・ファイルなど)に使用できます。このリリースの時点では、この機能はLinuxでは使用できますが、UNIXプラットフォームでは使用できません。


参照:

記憶域オプションに関する最新情報については、My Oracle Supportの「動作保証」ページを参照してください。
https://support.oracle.com

記憶域の構成管理の概要については、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください。


1.3.3 Oracle Databaseおよびリカバリ・ファイル・オプションの概要

Oracle Databaseおよびリカバリ・ファイルの格納には、次の2つの方法があります。


注意:

RAWデバイスまたはブロック・デバイスへのファイルのインストールはサポートされていません。共有ファイル・システムまたはOracle ASMにファイルをインストールしてください。既存のRAWデバイスまたはブロック・デバイスのアップグレードはサポートされています。

  • Oracle Automatic Storage Management: Oracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)は、Oracle Databaseファイル用の統合された高性能のデータベース・ファイル・システムであり、ディスク・マネージャです。データベース・ファイルのストライプ化およびミラー化を自動的に実行します。


    注意:

    Oracle RACを使用するOracle Database Standard Editionでは、記憶域オプションとしてOracle ASMのみがサポートされています。

  • サポートされている共有ファイル・システム: サポートされているファイル・システムには、次のものがあります。

    • サポートされているクラスタ・ファイル・システム: データ・ファイルにクラスタ・ファイル・システムを使用する場合、Oracle Clusterware用のパーティションを作成する際に、データベース・ファイル用のパーティションを十分に大きく作成する必要があることに注意してください。


      関連項目:

      サポートされているクラスタ・ファイル・システムについては、My Oracle Supportの「動作保証」ページを参照してください。

    • Oracle Certifyに記載されているNASネットワーク・ファイル・システム(NFS): データ・ファイルにNFSを使用する場合、Oracle Clusterware用のパーティションを作成する際に、データベース・ファイル用のパーティションを十分に大きく作成する必要があることに注意してください。


    関連項目:

    サポートされているネットワーク接続ストレージ(NAS)・デバイスおよびサポートされているクラスタ・ファイル・システムについては、My Oracle Supportの「動作保証」ページを参照してください。


    注意:

    Oracle RACソフトウェアは、OCFS2にインストールできます。ただし、Oracle Cluster File System(OCFS)にはインストールできません。Oracle RACソフトウェアおよびOracle Grid Infrastructureソフトウェアは、ネットワーク接続ストレージ(NAS)にインストールできます。

    OCFS2の動作保証については、My Oracle Supportの「動作保証」ページを参照してください。


1.3.4 Oracle RACの記憶域についての一般的な考慮事項

すべてのインストールに対して、Oracle DatabaseファイルまたはOracle RACのOracle Clusterwareで使用する記憶域オプションを選択する必要があります。また、インストール中に自動バックアップを有効にする場合は、リカバリ・ファイルに使用する記憶域オプション(高速リカバリ領域)を選択する必要があります。各ファイル・タイプに同一の記憶域を使用する必要はありません。

表1-2では、Oracle DatabaseファイルおよびOracle Databaseのリカバリ・ファイルを格納するために使用できる記憶域オプションを示します。Oracle Databaseファイルには、データ・ファイル、制御ファイル、REDOログ・ファイル、サーバー・パラメータ・ファイルおよびパスワード・ファイルが含まれています。


注意:

Oracle RACインストールでサポートされている記憶域オプションの最新情報は、My Oracle Support Webサイトの「動作保証」ページを参照してください。
https://support.oracle.com

表1-2 Oracle Databaseファイルおよびリカバリ・ファイルのサポートされている記憶域オプション

記憶域オプション サポート対象ファイルのタイプ
データベース リカバリ

Oracle Automatic Storage Management

OCFS2

ローカル記憶域

不可

不可

NFSファイル・システム

注意: サポートされているNASデバイスが必要です。

既存のインストールで使用されている共有RAWデバイス

アップグレードのみ、または手動構成

不可

既存のインストールで使用されている共有ブロック・デバイス

アップグレードのみ、または手動構成

不可


次のガイドラインに従って、各ファイル・タイプで使用する記憶域オプションを選択します。

  • 選択した記憶域オプションの要件がすべて満たされている場合、各ファイル・タイプでサポートされている記憶域オプションのいずれの組合せでも使用できます。

  • データベースおよびリカバリ・ファイルの記憶域オプションとして、Oracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)を選択することをお薦めします。

  • Standard EditionのOracle RACインストールでは、データベース・ファイルまたはリカバリ・ファイルの記憶域オプションとして、Oracle ASMのみがサポートされています。

  • 既存のOracle RACデータベースまたはOracle ASMインスタンスが起動されているOracle RACデータベースをアップグレードする場合は、システムが次の条件を満たすようにする必要があります。

    • Oracle Universal Installer(OUI)およびDatabase Configuration Assistant(DBCA)が、Oracle RACデータベースまたはOracle ASMインスタンスが起動されているOracle RACデータベースのあるノードで実行されている。

    • Oracle RACデータベースまたはOracle ASMインスタンスが起動されているOracle RACデータベースが、新しいクラスタ・インストールのメンバーにするノードと同じノードで実行されている。たとえば、既存のOracle RACデータベースを3ノードのクラスタで実行している場合は、3つすべてのノードにアップグレードをインストールする必要があります。クラスタの2つのノードのみをアップグレードし、アップグレード時に3つ目のノードを削除することはできません。


    関連項目:

    既存のデータベースをアップグレードするための準備方法については、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。

  • 外部ファイルの冗長性が適用される記憶域オプションがない場合は、3つ以上の投票ディスク領域を構成して、投票ディスクの冗長性を確保する必要があります。

1.3.5 Oracle Grid InfrastructureおよびOracle RACでの論理ボリューム・マネージャの使用

Oracle Grid InfrastructureおよびOracle RACは、クラスタ対応のボリューム・マネージャのみをサポートします。使用するボリューム・マネージャがサポートされていることを確認するには、My Oracle Supportの「動作保証」タブで参照してください(次のURLで参照できます)。

https://support.oracle.com

1.4 インストールの準備に関する追加情報

この項では、Oracle Clusterware、Oracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)およびOracle RACに関する追加情報を示します(この情報は、インストールを計画するチームがインストールの構成方法を決定する際に役立ちます)。内容は次のとおりです。

1.4.1 Oracle Grid InfrastructureとともにインストールされるOracle ASM

以前のリリースでは、Oracle ASMはOracle Databaseインストールの一部としてインストールされていました。Oracle Database 11g リリース2(11.2)では、Oracle ASMはOracle Grid Infrastructureのインストールの一部です。既存のOracle ASMインストールをアップグレードする場合は、Oracle Grid Infrastructureのアップグレードを実行して、Oracle ASMをアップグレードする必要があります。

Oracle Clusterwareファイルの記憶域オプションとしてOracle ASMを選択しなかった場合は、最初にOracle ASM Configuration Assistant(ASMCA)を使用してOracle ASMを構成し、Oracle ASMインスタンスを作成し、Oracle Database記憶域に使用するディスク・グループを作成する必要があります。

1.4.2 Oracle Enterprise Manager用のOracle ASM ASMSNMPパスワードの取得

Oracle Grid Infrastructure管理者からASMSNMPを取得します。

クラスタ用のOracle Grid Infrastructureのインストール中に、ASMSNMPアカウントが作成され、アカウントのステータスがOPENに設定されます。これには、ASMに対するSYSDBA権限が付与されます。Oracle Enterprise Managerが、Oracle ASMインスタンスを監視し、ASM関連データ・ディクショナリ・ビューからデータを取得するためには、ASMSNMPアカウントへのアクセスが必要です。


関連項目:

ASMSNMPアカウントの詳細は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください。

1.4.3 Oracle Clusterwareおよびベンダー・クラスタウェア

Oracle Clusterwareでは、クラスタ・サービスが提供されます。Oracle Clusterwareを使用すると、ベンダー・クラスタウェアは必要ありません。Oracle RACをインストールする場合は、Oracle Clusterwareをインストールする必要があります。

1.4.4 Oracle RACインストールの共有コンポーネント

データベース管理者とシステム管理者は、Oracle RACを使用する場合、Oracle RAC環境のすべてのインスタンスが制御ファイル、サーバー・パラメータ・ファイル、REDOログ・ファイルおよびすべてのデータ・ファイルを共有することに注意する必要があります。これらのファイルは、共有ファイル・システムに配置し、すべてのクラスタ・データベース・インスタンスからアクセスできるようにする必要があります。また、各インスタンスには、それぞれ専用のREDOログ・ファイルのセットがあります。障害が発生した場合、REDOログ・ファイルへの共有アクセスによって、障害が発生していないインスタンスがリカバリを実行できます。

1.4.5 TIMESTAMP WITH TIME ZONEデータの簡略化されたアップグレード

Oracle Database 11g リリース2(11.2)のインストールの一部として、タイムゾーン・バージョン・ファイルの1から11までが、パス$ORACLE_HOME/oracore/zoneinfo/にインストールされます。現在のタイムゾーン・バージョンを引き続き使用するか、または最新バージョンにアップグレードすることができます。最新バージョンのタイムゾーンにサーバーをアップグレードすることをお薦めします。新しいタイムゾーン・バージョンへのアップグレードによって、既存のTIMESTAMP WITH TIME ZONE(TSTZ)データが古くなる可能性があります。新しく提供されたDBMS_DST PL/SQLを使用して、最小限の手動手順でTSTZデータが透過的に更新されます。

Oracle RACデータベースのすべてのインスタンスが、同じタイムゾーンを使用する必要があります。インスタンスがSQL*Plusで起動されるとき以外は、Oracle RACデータベースのタイムゾーンは、デフォルトで、Oracle Grid Infrastructureのgridユーザーのタイムゾーンに設定されます。SQL*Plusを使用する場合、Oracle Clusterwareに使用されるデータベース・インスタンスに対して確実に同じタイムゾーン設定が使用されるようにする必要があります。次のコマンドを使用してOracle Clusterwareがデータベースに使用するタイムゾーンを変更できます。time zoneは変更後のタイムゾーンです。

srvctl setenv database -T 'TZ=time zone

タイムゾーン・バージョン・ファイルは、クライアントにもインストールされます。Oracle Database 11g リリース2からは、クライアントのタイムゾーン・ファイルをすぐにアップグレードする必要がなくなりました。アップグレードは、システム管理者の最も都合の良い時間に行うことができます。ただし、クライアントとサーバーで異なるタイムゾーン・バージョンを使用している場合、パフォーマンスがわずかに低下します。


関連項目:

TIMESTAMP WITH TIME ZONEデータをアップグレードするための準備については『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』、タイムゾーン・ファイルとTIMESTAMP WITH TIME ZONEデータをアップグレードする方法については『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』、および異なるバージョンのタイムゾーン・ファイルで動作するクライアントおよびサーバーのパフォーマンスへの影響については、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。

1.4.6 HP-UXに対して外部ジョブ・ユーザーが作成されているかどうの確認

HP-UXにOracle Real Application Clustersをインストールする場合、外部ジョブを所有するために権限の低いユーザーが作成されていることを確認し、このユーザーを、rootユーザーとしてログインし、およびインストール後に$ORACLE_HOME/rdbms/admin/externaljob.oraを修正することで外部ジョブ・ユーザーとして設定する必要があることに注意してください。rootユーザーのみがこのファイルを変更できます。

1.4.7 Oracle Database 11g Real Application Clustersのリリース間の互換性

異なるリリースのOracle Databaseソフトウェアを、同一のコンピュータにインストールして使用できますが、次の点に注意してください。

  • Oracle Clusterwareを異なるリリースのOracleソフトウェアとともにインストールする場合、Oracle Clusterwareのバージョンは、Oracle Databaseソフトウェアのバージョン以上である必要があります。Oracle ClusterwareおよびOracle Automatic Storage Managementの両方が、Oracle Grid Infrastructure 11g リリース2(11.2)のインストールによって、アップグレードされます。

  • 既存のOracleホームが存在する場合、新しいOracleホームを作成し、その新しいOracleホームにOracle Database 11g リリース2(11.2)をインストールすることができます。Oracle Clusterwareは、別のOracle Grid Infrastructureホームに置く必要があります。クラスタ用Oracle Grid InfrastructureインストールをOracle DatabaseのOracleベース・ディレクトリにインストールすることはできません。

  • Oracle9iのOracle RACを実行している場合、そのリリースを引き続き使用するには、Oracle Cluster Managerやサード・パーティのクラスタ・ソフトウェアなど、そのリリースと互換性があるクラスタ・ソフトウェアを実行する必要があります。Oracle Clusterwareリリース11gは、Oracle9iデータベース・ソフトウェアと同じシステムにインストールできます。ただし、Oracle9iソフトウェアは、Oracle Clusterware 11gではサポートできません。


    注意:

    データベースをOracle Database 10gまたはOracle Database 11gにアップグレードした後でサード・パーティのクラスタ・ソフトウェアを削除する場合は、まずサード・パーティのクラスタ・ソフトウェアを削除してから、Oracle Clusterwareを再インストールする必要があります。

  • 以前のリリースのデータベースが検出された場合、OUIによって、プリファレンスのアップグレードについて尋ねられます。以前のリリースのデータベースをDBUAを使用してアップグレードするか、またはDBCAを使用して新しいデータベースを作成するかを選択できます。このダイアログ・ボックスで収集された情報は、ソフトウェアのインストール後にDBUAまたはDBCAに渡されます。

    以前のリリースのOracle Clusterwareが検出された場合、OUIによって、インストールされている既存のOracle Clusterwareをアップグレードするかどうかを尋ねられます。1つのサーバーでは1つのバージョンのOracle Clusterwareのみを使用できます。また、サーバーは1つのクラスタのみのメンバーである必要があります。

    スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureをインストールした後に、クラスタ用のOracle Grid Infrastructureをインストールすることはできません。スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureがインストールされている場合は、これを削除してからクラスタ用のOracle Grid Infrastructureをインストールする必要があります。


    注意:

    OracleバイナリをOracleホームから別の場所に移動しないでください。これを行うと、動的リンクに問題が発生します。

1.5 CVUを使用したOracle RACインストールのクラスタ準備状況の確認

インストールを開始する前に、CVUを使用して、システムでOracle RACをインストールする準備ができていることを確認します。検証に失敗した場合、手動または生成された修正スクリプトを使用して、レポートされたエラーを修正するか、エラーの原因を修正するようにシステム管理者またはストレージ管理者に連絡します。

CVUは、Gridホームのbinディレクトリにあります。たとえば、クラスタ用のOracle Grid Infrastructureホームが/u01/crsである場合、パスは/u01/crs/binです。CVUを起動するには、Gridホームのbinディレクトリに移動して、次のコマンドを使用します。

cluvfy stage -pre dbinst -fixup -n nodelist -r release -osdba OSDBA -verbose

前述のコマンドで、-fixupおよび-osdbaはオプション・フラグです。

たとえば、ノードAとノードBの2つのノードがあるクラスタで、Oracle Database 11gとOracle RACのインストールの準備のためにクラスタをテストしている場合、OSDBAグループがdbaであるときは、次のコマンドを実行してシステムの準備状況を検証します。

$ ./cluvfy stage -pre dbinst -fixup -n nodea,nodeb -osdba dba -verbose

CVUコマンドの詳細は、./cluvfy -helpを入力してください。


関連項目:

CVUの詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

1.6 アップグレードまたはデータベースの共存のための既存のOracleプロセスの停止

既存のOracle RACまたはOracle Databaseインストールが存在するシステムでインストールを計画している場合は、追加の作業を実行し、システムでインストールの準備を行う必要があります。

表1-3に、既存のOracle Databaseインストールが存在する場合に実行する必要がある作業の概要を示します。この表を確認して、必要に応じて作業を実行します。


関連項目:

アップグレードを実行するための準備の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。

表1-3 アップグレードまたはデータベースの共存のためのシステムの準備の概要

インストール例 必要な作業

Oracle Database 10g リリース1(10.1)から11g リリース2(11.2)へのアップグレード

追加の作業はありません。「Oracle Database 10gが存在するシステムへのOracle Database 11gのインストール」を参照してください。

Oracle Database 10g リリース1(10.1)と共存させるためのシステムへのOracle Database 11g リリース2(11.2)のインストール

追加の作業はありません。「Oracle Database 10gが存在するシステムへのOracle Database 11gのインストール」を参照してください。

Oracle9i リリース9.2からOracle Database 11g リリース2(11.2)へのアップグレード

グローバル・サービス・デーモンを停止し、ポート1521のデフォルトのリスナーが存在する場合はこれも停止します。「Oracle9iリリース2が存在するシステムへのOracle Database 11gのインストール」を参照してください。

Oracle9i リリース9.2と共存させるためのシステムへのOracle Database 11g リリース2(11.2)のインストール

ポート1521のデフォルトのリスナーが存在する場合は停止し、グローバル・サービス・デーモンを停止します。「Oracle9iリリース2が存在するシステムへのOracle Database 11gのインストール」を参照してください。


Oracle Database 10gが存在するシステムへのOracle Database 11gのインストール

システムにOracle Database 10gがインストールされている場合に、Oracle Database 11gリリース2(11.2)をOracle Database 10gインストールとの共存またはアップグレードとしてインストールする場合、ほとんどのインストール・タイプで、TCP/IPポート1521およびIPCキー値EXTPROCを使用してデフォルトのOracle Net Listenerが構成され、起動されます。次のいずれかが発生します。

  • 共存インストールの場合、Database Configuration Assistant(DBCA)によって、自動的にリスナーと関連ファイルがOracle Database 10gのOracleホームからOracle Database 11gのOracleホームに移行されます。

  • アップグレードの場合、Oracle Database Upgrade Assistant(DBUA)によって、自動的にOracle Database 10gのリスナーの場所が特定され、そのリスナーはOracle Database 11gに移行されます。


    注意:

    Oracle ASMを使用してOracle Database 11g リリース2(11.2)をOracle Database 10g リリース1(10.1)のデータベースと共存させるためには、10.1データベースはリリース10.1.0.3以上である必要があります。

Oracle9iリリース2が存在するシステムへのOracle Database 11gのインストール

作業の説明: Oracle9i リリース2(9.2)の既存のデータベースがインストールされているシステムにOracle Database 11g リリース2(11.2)をインストールし、Oracle Net ListenerプロセスがOracle Database 11g リリース2(11.2)のインストールで使用されるデフォルトと同じポート(ポート1521)またはキー値を使用している場合、OUIは新しいリスナーを構成することのみが可能で、それを起動することはできません。新しいリスナー・プロセスがインストール時に起動されるようにするには、OUIを起動する前に既存のリスナーを停止する必要があります。これを実行するには、「リスナーの停止」を参照してください。

グローバル・サービス・デーモン(GSD)を停止する必要があります。これは、停止しておかないと、Oracle Database 11gのインストール時に、Oracle9iリリース9.2のSRVM共有データが、リリース9.2のGSDでは使用できないOracle Cluster Registryにアップグレードされるためです。Oracle Grid Infrastructureのインストールでは、11g リリース2(11.2)のGSDが起動され、Oracle9i リリース9.2クライアントが実行されます。これを実行するには、「グローバル・サービス・デーモンの停止」を参照してください。

リスナーの停止: Oracle9iの既存のリスナー・プロセスが実行されているかどうかを確認し、必要に応じて停止するには、次の手順を実行します。

  1. ユーザーをソフトウェア所有者のユーザーに切り替えます。次に例を示します。

    # su - oracle
    
  2. 次のコマンドを入力して、Oracle9iのリスナー・プロセスが実行されているかどうかを確認し、その名前およびリスナー・プロセスが組み込まれているOracleホーム・ディレクトリを特定します。

    $ ps -ef | grep tnslsnr
    

    このコマンドの出力結果に、システムで実行されているOracle Net Listenerの情報が表示されます。

    ... oracle_home1/bin/tnslsnr LISTENER -inherit
    

    この例では、oracle_home1が、リスナーが組み込まれているOracleホーム・ディレクトリで、LISTENERがリスナー名です。

  3. 環境変数ORACLE_HOMEを設定して、リスナーに適切なOracleホーム・ディレクトリを指定します。

    • Bourne、BashまたはKornシェル:

      $ ORACLE_HOME=oracle_home1
      $ export ORACLE_HOME
      
    • Cまたはtcshシェル:

      % setenv ORACLE_HOME oracle_home1
      
  4. 次のコマンドを入力して、リスナーで使用されているTCP/IPポート番号およびIPCキー値を確認します。

    $ $ORACLE_HOME/bin/lsnrctl status listenername
    

    注意:

    リスナーにデフォルト名LISTENERを使用している場合は、このコマンドでリスナー名を指定する必要はありません。

  5. 次のコマンドを入力して、リスナー・プロセスを停止します。

    $ $ORACLE_HOME/bin/lsnrctl stop listenername
    
  6. この手順を繰り返して、このシステムおよび他のすべてのクラスタ・ノードで実行されているすべてのリスナーを停止します。

グローバル・サービス・デーモンの停止: クラスタ内の各ノードで、データベースのインストール・ソフトウェア所有者(oracleユーザーなど)として次の構文を使用し、GSDを停止します。

$ cd 92_Oracle_home
$ bin/gsdctl stop

前述の構文例で、変数92_Oracle_homeはOracle9iリリース2(9.2)のデータベース・ホームです。