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Oracle® Databaseインストレーション・ガイド
11gリリース2 (11.2) for Microsoft Windows
B58878-10
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A Java Access Bridgeのインストール

Java Access Bridgeによって、Oracleコンポーネントでスクリーン・リーダーを使用できるようになります。Java Access Bridgeによって、アシスティブ・テクノロジでは、Windowsプラットフォーム上でOracle Universal Installer、Oracle Enterprise Manager Database ControlなどのJavaベースのインタフェースを読み取ることができます。

Java Access Bridge 2.0.2は、64ビット・システムをサポートするための更新されたAPIが含まれ、32ビットWindowsシステムをサポートするためのパッケージが含まれている、Java Access Bridgeの最新バージョンです。最新バージョンをインストールする前に、Java Access Bridgeの以前のすべてのバージョンをアンインストールします。

Java Access Bridgeは、Windows Server 2008 x64、Windows Server 2008 R2 x64、Windows 7 x64、Windows 8 x64、Windows 8.1 x64、Windows Server 2012 x64、Windows Server 2012 R2の64ビット・データベースのインストールでサポートされています。サポートされているMicrosoft WindowsやJava SEのバージョンなど、サポート対象のシステム構成のリストは、次のリンクの場所にアクセスして、サポート対象のシステム構成に関する項を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/tech/index-jsp-136191.html

Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)以降では、Oracle Universal InstallerはOracle Databaseインストール・メディアに含まれているJava Runtime Environment (JRE) 1.6を使用します。JREによって、インストール時にJava Access Bridgeを使用できるようになります。デフォルトでは、Java Access Bridgeは無効です。Java Access Bridgeを有効にするには、次のコマンドを実行します(JRE_HOMEはJREのディレクトリです)。

JRE_HOME\bin\jabswitch -enable

旧リリースでは、JRE 1.5でJava Access Bridgeを設定します。これを行うには、使用しているアシスティブ・テクノロジを停止し、インストール前にインストール・メディアのルートからinstallディレクトリに移動してaccess_setup.batファイルをダブルクリックします。バッチ・ファイルの実行後に、アシスティブ・テクノロジ・プログラムを再起動します。

Oracleコンポーネントのインストール後のJava Access Bridgeのインストールおよび構成については、「Java Access Bridgeの設定」を参照してください。


注意:

Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)以降では、Java Access BridgeはWindows x64でサポートされています。

A.1 Java Access Bridgeの設定

この項では、Oracleコンポーネントのインストール後にJava Access Bridge for Windowsをインストールおよび構成する方法について説明します。

Windows 32ビットおよび64ビット・オペレーティング・システム上でJava Access Bridge 2.0.2を設定するには、次の手順を実行します。

  1. Java Standard Edition (Java SE)の次のダウンロード・ページにアクセスして、JDK 7の最新のビルドをダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html

  2. JDK 7をインストールします。


    注意:

    WindowsにJDKをインストールするには、管理者権限が必要です。

  3. Windows Vista以降で、Windowsキーを押しながら[U]キーを押して「コンピューターの簡単操作センター」を開き、「コンピューターを画面なしで使用します」を選択します。

    Windows XPで、Windowsキーを押しながら[U]キーを押して「ユーティリティ マネージャ」を開きます。


    関連項目:

    Windowsオペレーティング・システムのアクセシビリティ・オプションについては、Micrsoftのドキュメントを参照してください。

  4. Accessbridgeの有効化チェック・ボックスを選択します。「保存」をクリックします。

  5. 次の場所からJava Access Bridge 2.0.2をダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jab-2-0-2-download-354311.html

    Oracleのライセンス契約に同意して、accessbridge-2_0_2-fcs-bin-b06.zipファイルをダウンロードします。


    注意:

    Java Access Bridge 2.0.1は、Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.1から11.2.0.3まで)でサポートされています。

    次の場所からJava Access Bridge 2.0.1をダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technetwork/java/javasebusiness/downloads/java-archive-downloads-java-client-419417.html#accessbridge-2.0.1-oth-JPR

    accessbridge-2_0_1-manual_install.zipファイルを選択し、Java Access Bridgeをインストールするシステムにそのファイルを抽出します。


  6. Java Access Bridgeをインストールするシステムのディレクトリにaccessbridge-2.0.2を解凍します。たとえば、次のようなディレクトリを指定します。

    AB_HOME
    
  7. コマンド・プロンプトを開き、DRIVE_LETTER:を入力して、実行するインストールのタイプ(データベース、クライアント、コンパニオン)に適したディレクトリに移動します。

    Disk1ディレクトリのファイルにアクセスするには、次のように入力します。

    DRIVE_LETTER:\>cd Disk1
    
  8. Disk1ディレクトリに移動したら、次のコマンドを実行します。

    setup.exe -jreLoc path-to-jdk7\jre
    

    Oracle Universal Installerが起動し、JAWSによって画面上のすべてのプロンプトと操作が読み上げられます。

  9. 「インストール」ボタンをクリックした後、Windowsエクスプローラを起動して、データベースのインストール先ディレクトリ(DRIVE_LETTER:\app\user name\product\11.2.0\dbhome_1)に移動し、JDKフォルダが作成されることを確認します。JDKフォルダが作成されたら、Windowsオペレーティング・システムに応じて、表A-1または表A-2にリストされているファイルを、Java Access Bridgeのソースの場所からJDK宛先フォルダにコピーします。これらのファイルをコピーすると、Oracle Database Configuration AssistantとOracle Net Configuration Assistantのアクセシビリティが有効になります。

    表A-1 Windows 32ビットでJDKディレクトリにコピーするファイル

    コピーするファイル コピー先のディレクトリ

    AB_HOME\JavaAccessBridge.dll

    dbhome_1\jdk\jre\bin

    AB_HOME\JAWTAccessBridge.dll

    dbhome_1\jdk\jre\bin

    AB_HOME\WindowsAccessBridge.dll

    C:\Windows\System32

    AB_HOME\accessibility.properties

    dbhome_1\jdk\jre\lib

    AB_HOME\access-bridge.jar

    dbhome_1\jdk\jre\lib\ext

    AB_HOME\jaccess.jar

    dbhome_1\jdk\jre\lib\ext


    表A-2 Windows 64ビットでJDKディレクトリにコピーするファイル

    コピーするファイル コピー先のディレクトリ

    AB_HOME\JavaAccessBridge-64.dll

    dbhome_1\jdk\jre\bin

    AB_HOME\JAWTAccessBridge-64.dll

    dbhome_1\jdk\jre\bin

    AB_HOME\WindowsAccessBridge-64.dll

    C:\Windows\System32

    AB_HOME\accessibility.properties

    dbhome_1\jdk\jre\lib

    AB_HOME\access-bridge-64.jar

    dbhome_1\jdk\jre\lib\ext

    AB_HOME\jaccess.jar

    dbhome_1\jdk\jre\lib\ext


A.2 Java Access Bridgeを使用するためのOracleコンポーネントの構成

インストールの完了後、Java Access Bridgeを使用するようにOracleコンポーネントを構成するには、インストールしたJava Access Bridgeファイルを指すようにシステム変数ORACLE_OEM_CLASSPATHを設定します。

  1. 「スタート」メニューから、「設定」「コントロール パネル」「システム」を選択し、「システムのプロパティ」を表示します。

  2. 「詳細設定」タブを選択します。

  3. 「環境変数」ボタンをクリックします。

  4. 「システム環境変数」リストの下の「新規」ボタンをクリックします。「新しいシステム変数」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. 「変数名」フィールドで、ORACLE_OEM_CLASSPATHと入力します。

  6. 「変数値」フィールドで、jaccess.jarおよびaccess-bridge.jarへのフルパスを入力します。

    セミコロンを使用して2つのパスを区切ります。引用符や空白は使用しないでください。たとえば、JRE 1.5がデフォルトの場所にインストールされている場合、設定は次のようになります。

    dbhome_1\jdk\jre\lib\ext\jaccess.jar;dbhome_1\jdk\jre\lib\ext\access-bridge.jar
    
  7. 「OK」をクリックします。