この項では、次に示すOracleドキュメントへの修正事項について説明します。
第6.1項「Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド」
第6.2項「Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド」
第6.3項「Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス」
第6.4項「Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド」
第6.5項「Oracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイド」
第6.6項「Oracle Database Net Servicesリファレンス」
第6.9項「Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド」
第6.10項「Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド」
第6.11項「Oracle Textアプリケーション開発者ガイド」
『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』(11gリリース2 (11.2)、部品番号B61035)については、次の変更に注意してください。
「Oracle ASMの概要の理解」の項にある「Oracle ASMファイルについて」の「エクステント」の項は、次のように読み替える必要があります。
Oracle ASMファイルの内容は、ディスク・グループ内の各ディスクに格納されているエクステントのセット(集合)としてディスク・グループに格納されます。各エクステントは、個々のディスク上にあります。エクステントは1つ以上の割当て単位(AU)から構成されます。次第に大きくなるファイルに対応するために、Oracle ASMでは可変サイズのエクステントが使用されます。
可変サイズのエクステントを使用すると、大きなOracle ASMデータファイルがサポートされ、大規模データベースに必要なSGAメモリーが少なくてすみます。また、ファイルの作成操作やオープン操作のパフォーマンスが向上します。最初のエクステント・サイズは、ディスク・グループの割当て単位サイズと同じで、事前定義のしきい値に基づき、4倍および16倍に増加します。特定のディスク・グループの互換性属性が11.1以上に設定されている場合、この機能は、新規作成およびサイズ変更されたデータファイルに対して自動的に実行されます。互換性属性の詳細は、「ディスク・グループの互換性」を参照してください。
AUサイズが4MB未満のディスク・グループの場合、ファイルのエクステント・サイズは、次のように変化します。
最初の20000エクステント・セット(0から19999)のエクステント・サイズは、ディスク・グループのAUサイズと常に同じです。
次の20000エクステント・セット(20000から39999)のエクステント・サイズは、4*AUサイズになります。
次の20000エクステント・セット以上(40000から)のエクステント・サイズは、16*AUサイズになります。
図1-4に、Oracle ASMファイル・エクステントとアロケーション・ユニットとの関係を示します。
AUサイズが4MB以上のディスク・グループの場合、ファイルのエクステント・サイズは、ディスク・グループの冗長性に応じて次のように変わります。
AUサイズが4 MBの場合、エクステント・サイズはそのディスク・グループのAUサイズと同じで、冗長性が外部、通常、高のディスク・グループについて、それぞれ順に15658728、6710880、3728269エクステントになります。
AUサイズが8 MBの場合、エクステント・サイズはそのディスク・グループのAUサイズと同じで、冗長性が外部、通常、高のディスク・グループについて、それぞれ順に16777216、7829368、4846749エクステントになります。
AUサイズが16 MBの場合、エクステント・サイズはそのディスク・グループのAUサイズと同じで、冗長性が外部、通常、高のディスク・グループについて、それぞれ順に16777216、8388608、5405989エクステントになります。
AUサイズが32MBの場合、エクステント・サイズはそのディスク・グループのAUサイズと同じで、冗長性が外部、通常、高のディスク・グループについて、それぞれ順に16777216、8388608、5592405エクステントになります。
すべてのケースについて、残りのエクステント・セットのサイズは16*AUサイズです。4*AUサイズと同じサイズのエクステントは作成されません。
「Oracle ASMインスタンスの初期化パラメータの構成」の項にある「Oracle ASMパラメータ設定の推奨事項」のPROCESSESの説明には、次の段落を含める必要があります。
Oracle Grid Infrastructure (11gリリース2 (11.2.0.3および11.2.0.4))では、PROCESSES
初期化パラメータはデフォルトで、Oracle ASM SPFILE内の"available CPU cores * 80 + 40"と等しい値になります。MEMORY_TARGET
初期化パラメータのデフォルト値はPROCESSES
の値に基づくため、CPUやディスク・グループの数が多い場合は、この値では不十分な可能性があります。Oracle Grid Infrastructure (11gリリース2 (11.2.0.3および11.2.0.4))のアップグレードやインストールを行う場合は、事前にMEMORY_MAX_TARGET
およびMEMORY_TARGET
初期化パラメータの値を増やしてください。
「ディスク・グループ属性」の項にあるSTORAGE.TYPEの説明で、「ZFSストレージはDirect NFS (dNFS)によって追加される必要があります」という制限事項は、COMPATIBLE.ASM
およびCOMPATIBLE.RDBMS
ディスク・グループ属性が11.2.0.4以上に設定されている場合には該当しなくなりました。
『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』(11gリリース2 (11.2)、部品番号B61035)の第12章については、次の変更に注意してください。
「ASMCMDボリューム管理コマンド」の項にある「volcreate」の項には、次の警告が適用されます。
警告:
|
『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』(11g リリース2 (11.2)、部品番号B56289)については、次の変更に注意してください。
Exadata環境のクラスタにノードを追加する際に必要となる手順が、クラスタ・ノードを追加するための手順に含まれていません。第4章の手順は、非Exadata環境の場合には正しく機能します。ただし、この手順に従って、Exadataマシンで実行されているクラスタにノードを追加した場合、必要な手順が欠落しているためroot.sh
の実行が失敗します。
Exadataマシンで実行されているクラスタにノードを追加するための全手順は、Oracle Exadata Database Machineオーナーズ・ガイドの第7章Oracle Exadataラックの保守に記載されています。
「Oracle Clusterwareのクローニングによるクラスタの作成」の項の「手順2: 宛先ノードでのOracle Grid Infrastructureホームのデプロイ」で、消去された情報をリストアするために次のコマンドを実行する手順が誤っています。
chmod u+s Grid_home/bin/oracle chmod g+s Grid_home/bin/oracle chmod u+s Grid_home/bin/extjob chmod u+s Grid_home/bin/jssu chmod u+s Grid_home/bin/oradism
これらの手順は無視しても問題ありません。12cリリース1 (12.1)以上のリリースの『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』では修正されています。
「Oracle Clusterwareによるリソースの自動再起動の管理」の項にある「リソースの再起動試行カウンタの自動管理」の最初の3行を、次の文に置き換えてください。
「リソースで障害が発生した場合、Oracle ClusterwareはRESTART_ATTEMPTS
リソース属性で指定された回数だけ、リソースの再起動を試みます。この属性は、障害が発生したリソースを何回再起動するかというよりは(試行は常に1回)、ローカルでリソースに何回障害が発生したらClusterwareがフェイルオーバーを実行するのかを示しています。CRSDプロセスは内部カウンタを保持しており、Oracle Clusterwareがリソースを再起動する回数を追跡します。Oracle Clusterwareがローカルでリソースの再起動を試行した回数はRESTART_COUNT
リソース属性に反映されます。」
Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス(11g リリース2 (11.2)、部品番号B56270)については、次の変更に注意してください。
Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド(11g リリース2 (11.2)、部品番号B56269)については、次の変更に注意してください。
Oracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイド(11g リリース2 (11.2)、部品番号B56309)については、次の変更に注意してください。
「マテリアライズド・ビューの作成」の項にある「リフレッシュ・オプション」の「集計を含むマテリアライズド・ビューの高速リフレッシュに関する制限」の項に、次の制約事項を追加する必要があります。
1つ以上のリモート表に基づくマテリアライズド・ビューは許可されません。
「マテリアライズド・ビューのセキュリティ問題」の項にある「仮想プライベート・データベース(VPD)を含むマテリアライズド・ビューの問合せ」の項の第2段落目を、次の文に置き換える必要があります。
仮想プライベート・データベースを含むマテリアライズド・ビューを使用する場合も同様です。マテリアライズド・ビューを作成する際、そのマテリアライズド・ビューの所有者には、マテリアライズド・ビューのベース関係に対して有効になっているVPDポリシーが存在しないようにする必要があります。VPDポリシーが存在する場合、マテリアライズド・ビューの作成時にUSING TRUSTED CONSTRAINTS
句を使用する必要があります。マテリアライズド・ビューの所有者が新しいマテリアライズド・ビューにVPDポリシーを設定することは可能です。マテリアライズド・ビューにアクセスするユーザーは、そのマテリアライズド・ビューに設定されているVPDポリシーの対象になります。ただし、これに加えてこれらのユーザーがマテリアライズド・ビューの基礎となるベース関係のVPDポリシーの対象になることはありません。基礎となるベース関係のセキュリティ処理は、マテリアライズド・ビューの所有者に対して行われるためです。
Oracle Database Net Servicesリファレンス(11g リリース2 (11.2)、部品番号B56287)については、次の変更に注意してください。
項5.2「プロファイル・パラメータ(sqlnet.ora)」については、次の変更に注意してください。
「SQLNET.EXPIRE_TIME」の項に、次の内容を制限事項として追加する必要があります。
TCPSでのSQLNET.EXPIRE_TIME
の使用はサポートされていません。
項「SSL_VERSION」全体を、次のように読み替える必要があります。
用途
接続で許可するSSLまたはTLSのバージョンを制限します。
使用上の注意
クライアントとデータベース・サーバーで互換するバージョンを使用する必要があります。このパラメータは下位互換性が必要な場合にのみ、使用してください。現在のデフォルトではTLSバージョン1.2が使用されます。これは複数のセキュリティ・コンプライアンス要件で必要とされるバージョンです。
SSL_VERSION
をundetermined
に設定すると、デフォルトで3.0
が使用されます。
デフォルト
1.2
値
注意: sqlnet.oraパラメータADD_SSLV3_TO_DEFAULT はこのパラメータに影響しません。 |
undertermined | 3.0 | 1.0 | 1.1 | 1.2
あるバージョンと、もう1つ別のバージョンを指定する必要がある場合は、"または"を使用します。許可されている値は次のとおりです。
1.0 or 3.0 | 1.2 or 3.0 | 1.1 or 1.0 | 1.2 or 1.0 | 1.2 or 1.1 | 1.1 or 1.0 or 3.0 | 1.2 or 1.0 or 3.0 | 1.2 or 1.1 or 1.0 | 1.2 or 1.1 or 3.0 | 1.2 or 1.1 or 1.0 or 3.0
例
SSL_VERSION=1.2
残りのバージョン番号は、TLSバージョン(TLSv1.0、TLSv1.1、TLSv1.2など)に対応します。
Oracle Database Net Servicesリファレンスの第6章については、次の変更に注意してください。
「接続データ・セクション」の項にある「HS」という項に記載されている例を、次のように読み替えてください。
net_service_name=
(DESCRIPTION=
(ADDRESS=...)
(ADDRESS=...)
(CONNECT_DATA=
(SID=sales6)
(HS=ok)))
(HS=ok)
句は、ADDRESS
またはCONNECT_DATA
句と同じレベルの独立した最上位レベルの句です。
Oracle Databaseリファレンス・ガイド(11g リリース2 (11.2)、部品番号B56311)については、次の変更に注意してください。
初期化パラメータの説明に関する項については、次の変更に注意してください。
ASM_DISKGROUPS
は動的パラメータです。サーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)を使用している場合は、Oracle Flex ASMの構成以外でASM_DISKGROUPS
の値を手動で変更する必要はありません。
Oracle Flex ASMの構成では、ディスク・グループが正しく作成またはマウントされると、ディスク・グループがパラメータに自動的に追加されます。Oracle ASMでは、ディスク・グループが削除されると、ディスク・グループがパラメータからも自動的に削除されます。ただし、手動でディスマウントした場合はSPFILEが更新されません。
Oracle Databaseユーティリティ・ガイド(11g リリース2 (11.2)、部品番号B56303)については、次の変更に注意してください。
Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド(11g リリース2 (11.2)、部品番号B56290)については、次の変更に注意してください。
「Oracle ClusterwareがインストールされたノードへのOracle RACの追加」の項の手順2に、スクリプト名root.sh
の記述があります。この記述は誤りです。正しいスクリプト名はroot.bat
です。
「srvctl start listener」および「srvctl stop listener」の項にある表内の次の記述に誤りがあります。
「このオプションを指定しない場合、リスナー名はデフォルトでLISTENER
になります。」
「srvctl start listener」での正しい説明は次のとおりです。
「このパラメータを指定しない場合、すべての既知のリスナーが開始されます。」
「srvctl stop listener」での正しい説明は次のとおりです。
「このパラメータを指定しない場合、すべての既知のリスナーが停止されます。」
Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド(11g リリース2 (11.2)、部品番号B56272)については、次の変更に注意してください。
Oracle Textアプリケーション開発者ガイド(11gリリース2 (11.2)、部品番号B61358)については、次の変更に注意してください。
「XML問合せの結果セット・インタフェースの使用」の項の最初の段落を、次のように読み替える必要があります。
CTX_QUERY.RESULT_SET()
APIおよびCTX_QUERY.RESULT_SET_CLOB_QUERY()
APIを使用して、単一の問合せで複数の問合せ結果を取得できるため、CONTAINS()
問合せを複数回実行する必要はありません。この2つのAPIは同等ですが、長い問合せを処理するために、一方はVARCHAR2
問合せパラメータを使用し、もう一方はCLOB
問合せパラメータを使用するという点が異なります。
Oracle Textリファレンス(11gリリース2 (11.2)、部品番号B61357)については、次の変更に注意してください。
この章に次の新しい項を追加する必要があります。
RESULT_SET_CLOB_QUERY
このプロシージャはXML問合せを実行し、XMLのCLOB
問合せパラメータに基づいて結果セットを生成します。
RESULT_SET_CLOB_QUERY
プロシージャはRESULT_SET
プロシージャと同等ですが、VARCHAR2
ではなくCLOB
データ型の問合せパラメータを使用して長い問合せを処理する点が異なります。
構文
CTX_QUERY.RESULT_SET_CLOB_QUERY ( index_name IN VARCHAR2, query IN CLOB, result_set_descriptor IN CLOB, result_set IN OUT CLOB, part_name IN VARCHAR2 DEFAULT );