原典情報: $ORACLE_HOME\relnotes\precomp\README_procob2.txt
目次
このファイルには、リリース11.2.0.2.0のOracle Databaseに対応するプリコンパイラ・リリースであるPro*COBOLリリース11.2.0.2.0に関する重要な情報が含まれています。内容は次のとおりです。
この項では、Pro*COBOLリリース11.2で導入された新機能の概要を説明します。
Pro*COBOLは、IC(インスタント・クライアント)モードで実行できます。IC環境でのPro*COBOLアプリケーションの開発もサポートされています。
以前は、COMP/COMPU/COMP-4/COMP-5/BINARYの格納仕様を使用する整数の変数を宣言する場合、そのサイズは32ビット・プラットフォームでは9桁に制限されていました。現在は、すべてのプラットフォームで18桁までの整数を使用できるようになりました。10〜18桁の宣言は、コード生成時にCのlong long intデータ型にマップされます。
新しいコマンドライン・オプションのCWH_SQL99は、保持されたカーソルに対してROLLBACK動作を設定します。デフォルトでは、CWH_SQL99はYESに設定され、保持されたカーソルはROLLBACK後にクローズされます。保持されたカーソルをROLLBACK後もオープンのままにする下位互換動作に対しては、CWH_SQL99をNOに設定します。
この項では、以前のリリースのPro*COBOLで導入された新機能を示します。
SQL99構文のサポート: Pro*COBOLでは、SELECT、INSERT、DELETE、UPDATE文のSQL99構文、およびDECLARE CURSOR文のカーソル本体がサポートされるようになりました。
array INSERTおよびarray SELECT構文の追加のサポート: Pro*COBOLでは、DB2プリコンパイラのarray INSERTおよびarray SELECT構文がサポートされるようになりました。
実行計画の修正: デプロイメント中のPro*COBOLアプリケーションのより高いパフォーマンスを保証するために、データベースのアウトライン機能を使用して実行計画を修正できます。
暗黙的なバッファINSERT: Pro*COBOLでは、ループ内で実行された単一のINSERT文の暗黙的なバッファリングをサポートします。
動的SQL文のキャッシュ: 文のキャッシュによって、動的SQL文のパフォーマンスが向上します。
スクロール可能カーソルのサポート: Pro*COBOLでスクロール可能カーソルがサポートされ、順次方式ではない方法でデータをフェッチできるようになりました。
プラットフォームのエンディアンのサポート: Pro*COBOLでは、PIC Nホスト変数のOSエンディアンのunicodeデータを取得できるようになりました。
Pro*COBOLにおけるB領域の長さの柔軟性: B領域の長さを、8〜253列に設定できるようになりました。
次の項では、Pro*COBOLで修正された不具合を示します。説明の後にあるカッコ内の番号は、オラクル社のBugデータベース内のBug番号です。
Pro*COBOLでは、末尾に複数のピリオドがあるCOPY文を解析できるようになりました(9470397)。
EXEC SQL PREPAREは、バインド変数のかわりに文字列を渡すことでリモート・データベースで実行できるようになりました(9402996)。
Pro*COBOLでは、NCHAR変数のバッファINSERTを処理できるようになりました(9381997)。
Pro*COBOLでは、JUSTIFIED句とホスト変数を併用できるようになりました(9266470)。
Pro*COBOLでは、BLANK SCREEN文を解析できるようになりました(9151190)。
Pro*COBOLでは、SQL文で使用するAT句のスカラーのホスト変数が配列である場合でも、そのホスト変数を使用できるようになりました(9147830)。
Pro*COBOLでは、COPY文が配列宣言のOCCURS句で使用されている場合、そのCOPY文を解析できるようになりました(9128157)。
Pro*COBOLでは、OCCURS句のCOPY文を適切に解析できるようになりました(9055457)。
Pro*COBOLでは、一連のリストが含まれているSQL文のコードを適切に生成できるようになりました(8932394)。
Pro*COBOLでは、静的なEXEC SQL文を使用したクライアント結果キャッシュがサポートされるようになりました(8771479)。
Pro*COBOLでは、OUTLINEとOUTLNPREFIXコマンドライン・オプションの両方が指定されている場合のCURSOR宣言に対して構文エラーのフラグが設定されなくなりました(8770900)。
Pro*COBOLでは、DATA DIVISION内の末尾にピリオドがないEXEC SQL INCLUDE文を解析できるようになりました(871340)。
Pro*COBOLでは、IBM AIXプラットフォームでのOPEN CUSROR文に対して構文エラーのフラグが設定されなくなりました(8578753)。
Pro*COBOLでは、PROCEDURE DIVISION内の末尾にピリオドがないEXEC SQL INCLUDE文を解析できるようになりました(8546581)。
Pro*COBOLでは、PIC N変数に対して整数を選択する際にSIGSEGVで失敗しなくなりました(8285576)。
Pro*COBOLでは、EXEC SQL …文の「CREATE SCHEMA …」を使用した際に構文エラーのフラグが設定されなくなりました(7644365)。
Pro*COBOLでは、EXEC SQL …文の「CREATE TABLE …」を使用した際に構文エラーのフラグが設定されなくなりました(7644387)。
Pro*COBOLでは、EXEC SQL …文の「CREATE VIEW …」を使用した際に構文エラーのフラグが設定されなくなりました(7644423)。
Pro*COBOLでは、EXEC SQL …文の「CREATE VIEW … WITH CHECK OPTION」を使用した際に構文エラーのフラグが設定されなくなりました(7644449)。
Pro*COBOLでは、EXEC SQL INCLUDEディレクティブを使用して大規模ファイル(65001行以上)をプリコンパイルした場合にメモリー・エラーにならなくなりました(7557301)。
EXEC SQL文と「EXEC ORACLE IFDEF XYZ」ブロックのEXEC SQL INCLUDE文が併用されている場合、Pro*COBOLでは、マクロの「XYZ」が定義されているかどうかの追跡を停止することがなくなり、予期しないことが発生した場合にそのEXEC SQL INCLUDE文で指定されているファイルを含めることもなくなりました(7484318)。
PICN_ENDIAN=OSが設定されている場合、Pro*COBOLでは、結果として長さの切捨てとなる変換は試行しなくなりました(7306555)。
REPLACE文での長い疑似テキストの使用によって、特定のプラットフォームでPro*COBOLのプリコンパイルがクラッシュすることがなくなりました(7288085)。
Pro*COBOLアプリケーションの実行(ランタイム)とアプリケーション開発に対するインスタント・クライアントのサポートが、UNIXまたはWindowsプラットフォームで使用できるようになりました(7045925)。
Pro*COBOLアプリケーションでRETURNING句を含むDML文が発行された場合、そのDML文の対象となるすべての行が取得されるようになりました(7029239)。
Pro*COBOLのサポートについては、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
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