この章では、Oracle自動ストレージ管理(Oracle ASM)の新機能について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
関連項目: Oracle Database 11gリリース2(11.2)の新機能の詳細は、『Oracle Database新機能ガイド』を参照してください。 |
注意: この機能はOracle自動ストレージ管理11gリリース2(11.2.0.3)以上で使用できます。 |
この項では、Oracle自動ストレージ管理(Oracle ASM)11gリリース2(11.2.0.3)の新機能について説明します。
読取り-書込みOracle ACFSスナップショット
この機能はOracle ACFSファイルシステム上の読取り-書込みスナップショットをサポートします。Oracle ACFSスナップショットの詳細は、「Oracle ACFSスナップショット」を参照してください。
acfsutil
snap
コマンドは、読取り-書込みスナップショットをサポートします。これらのコマンドの詳細は、「複数環境用のOracle ACFSコマンドライン・ユーティリティ」を参照してください。
WindowsでのOracle ACFSセキュリティと暗号化
この機能はWindowsプラットフォームでのOracle ACFSセキュリティと暗号化をサポートします。セキュリティと暗号化機能の詳細は、「Oracle ACFSセキュリティ」および「Oracle ACFS暗号化」を参照してください。
WindowsでのOracle ACFSレプリケーションとタグ付け
この機能はWindowsプラットフォームでのOracle ACFSレプリケーションとタグ付けをサポートします。レプリケーションとタグ付け機能の詳細は、「Oracle ACFSレプリケーション」および「Oracle ACFSタグ付け機能」を参照してください。
追加ファイル・タイプのサポート
Oracle ACFSはスナップショット以外、RMANバックアップ、アーカイブログ、およびデータ・ポンプdumpsetをサポートします。詳細は、「Oracle ACFSの概要」を参照してください。
注意: この機能はOracle自動ストレージ管理11gリリース2(11.2.0.2)以上で使用できます。リリース2(11.2.0.2)では、Oracle ACFS暗号化、レプリケーション、セキュリティおよびタグ付けがLinuxで使用できるようになりました。 |
この項では、Oracle自動ストレージ管理(Oracle ASM)11gリリース2(11.2.0.2)の新機能について説明します。
Oracle ACFSセキュリティ
Oracle ACFSセキュリティ機能は、Oracle ACFSファイルシステムにレルムベースのセキュリティを提供します。
Oracle ACFSセキュリティにより、ファイルシステム・オブジェクトへのアクセスを決定する、ユーザーおよびグループ用のセキュリティ・ポリシーを指定するレルムを作成することができます。Oracle ACFSセキュリティ機能は、オペレーティング・システムが提供するアクセス制御の上の、より密なアクセス制御を提供します。
Oracle ACFSセキュリティでは、暗号化機能を使用して、Oracle ACFSファイルシステムに保存されたレルム保護されたファイルの内容を保護することができます。
注意: Oracle ACFSセキュリティは、ファイルシステムがOracle ACFSレプリケーションでレプリケートされているとサポートされません。 |
詳細は、「Oracle ACFSセキュリティ」、「Oracle ACFSファイルシステムのセキュリティ保護」および「セキュリティ用のOracle ACFSコマンドライン・ツール」を参照してください。
Oracle ACFS暗号化
Oracle ACFS暗号化機能により、ディスクに保存されたデータ(保存データ)を暗号化できます。
Oracle ACFS暗号化は、Oracle ACFSファイルシステム内の暗号化された形式のデータを保護し、データの損失または盗用の場合にデータの認証されていない使用を防ぎます。
注意: 暗号化はファイルシステムがOracle ACFSレプリケーションでレプリケートされているとサポートしません。 |
詳細は、「Oracle ACFS暗号化」、「Oracle ACFSファイルシステムの暗号化」および「暗号化用のOracle ACFSコマンドライン・ツール」を参照してください。
Oracle ACFSレプリケーション
この機能により、ネットワーク経由でのOracle ACFSファイルシステムのリモート・サイトへのレプリケーションが可能になり、ファイルシステムに対する障害時リカバリ機能が提供されます。
このリリースでは、各プライマリ・ファイルシステムに対し1つのスタンバイ・ファイルシステムのみをサポートします。
注意:
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詳細は、「Oracle ACFSレプリケーション」、「Oracle ACFSファイルシステムのレプリケーション」および「レプリケーション用のOracle ACFSコマンドライン・ツール」を参照してください。
Oracle ACFSタグ付け
この機能は、ファイルのグループを、タグ名と呼ばれる、それらのファイルに割り当てられた共通の名前付け属性に基づいて関連付ける方法を提供します。Oracle ACFSレプリケーションはこのタグ付け機能を使用して、別のリモート・クラスタ・サイトへのレプリケーション用にユニークなタグ名のファイルを選択することができます。このタグ付けオプションにより、Oracle ACFSファイルシステム全体をレプリケートする必要性が低下します。
詳細は、「Oracle ACFSタグ付け」、「Oracle ACFSファイルシステムのタグ付け」および「タグ付け用のOracle ACFSコマンドライン・ツール」を参照してください。
ソフトウェア・インストール時以外でのクラスタ構成用の新しい構成ウィザード
この機能は、インストールとテストが完了した後で、Oracle Grid Infrastructure環境を構成するウィザードを提供します。
詳細は、「構成ウィザードによるOracle Grid Infrastructureの構成」を参照してください。
Solarisオペレーティング・システムでのOracle ACFS機能
この機能は、Solarisオペレーティング・システムでのOracle ACFS機能を提供します。
詳細は、「Solaris環境用のOracle ACFSコマンドライン・ツール」を参照してください。
AIXオペレーティング・システムでのOracle ACFS機能
この機能は、AIXオペレーティング・システムでのOracle ACFS機能を提供します。
詳細は、「AIX環境用のOracle ACFSコマンドライン・ツール」を参照してください。
Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタントの拡張機能
これらのASMCAの拡張機能により、Oracle ACFSファイルシステムのセキュリティおよび暗号化がサポートされます。
詳細は、「Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタントによるOracle ACFSファイルシステムのセキュリティと暗号化の管理」を参照してください。
この項では、Oracle自動ストレージ管理(Oracle ASM)11gリリース2(11.2.0.1)の新機能について説明します。
Oracle自動ストレージ管理クラスタ・ファイルシステム(Oracle ACFS)
Oracle自動ストレージ管理クラスタ・ファイルシステム(Oracle ACFS)は、マルチプラットフォームの新しいスケーラブル・ファイルシステムであり、単一ホスト構成とクラスタ構成の両方ですべてのアプリケーション・データをサポートするためにOracle ASMテクノロジを拡張するストレージ管理設計です。さらに、Oracle ACFSシステムのポイント・イン・タイム・コピー用のスナップショット機能が備わっています。
詳細は、「Oracle ACFSの概要」を参照してください。
Oracle ASM動的ボリューム・マネージャ
Oracle ASM動的ボリューム・マネージャ(Oracle ADVM)は、ボリューム管理サービスと、クライアントとの標準ディスク・デバイス・ドライバ・インタフェースを提供します。ファイルシステムと他のディスクベース・アプリケーションからは、相手がベンダー・オペレーティング・システム上の他のストレージ・デバイスである場合と同様に、I/OリクエストがOracle ADVMボリューム・デバイスに送信されます。
Oracle自動ストレージ管理クラスタ・ファイルシステム(Oracle ACFS)は、Oracle ADVMインタフェースを介して、Oracle ASM上に階層化されます。Oracle ADVMを追加することにより、Oracle ASMは、データベース・ファイルとデータベース以外のファイルの両方の要件を満たす完全なストレージ・ソリューションになります。
詳細は、「Oracle ASM動的ボリューム・マネージャの概要」を参照してください。
Oracle自動ストレージ管理クラスタ・ファイルシステムのスナップショット
Oracle ACFS Snapshotは、最大63のスナップショット・イメージを提供できるファイルシステムのポイント・イン・タイム・コピーです。Oracle ACFS Snapshotでは、copy-on-write(COW)テクノロジを利用して非常に少ないオーバーヘッドで、特定の時点の永続的なOracle ACFSイメージを高速作成します。
ファイルシステムに変更が加えられても、スナップショットは変わらないため、スナップショット作成時のファイルシステムを表示できます。最初、スナップショットは読取り専用で、取得した時点の状態が保存されます。
詳細は、「Oracle ACFSスナップショットについて」を参照してください。
Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタント(ASMCA)
Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタントは、Oracle ASMインスタンス、ディスク・グループ、ボリュームおよびファイルシステムのインストールおよび構成用のGUIインタフェースを提供します。
さらに、ASMCAコマンドライン・インタフェースは、非GUIユーティリティでOracle ASMインスタンス、ディスク・グループ、ボリュームおよびファイルシステムをインストールおよび構成する機能を提供します。
Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタントの詳細は、第11章「Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタント」を参照してください。
ASMCMDの拡張機能
この機能によりOracle ASMコマンドライン・ユーティリティ(ASMCMD)は完全な機能を提供するように拡張され、SQLコマンドで実行できるすべての操作をASMCMDで実行できるようになります。追加機能には、次の分野が含まれています。
ディスク、障害グループおよびディスク・グループ操作
ディスク・グループ属性操作
Oracle ASMファイル・アクセス制御のユーザーおよびグループ操作
テンプレート操作
Oracle ASMインスタンス操作
ファイル操作
Oracle ASMボリューム操作
ASMCMDコマンドラインおよびコマンド・オプションを標準化するための変更も行われました。
ASMCMDコマンドの詳細は、「ASMCMDコマンドのタイプ」を参照してください。
インテリジェント・データ配置
インテリジェント・データ配置機能を使用すると、Oracle ASMディスク上のディスク・リージョンを指定して、アクセス頻度の高いデータをパフォーマンスが高い一番外側の(ホット)トラックに確実に配置できます。
詳細は、「インテリジェント・データ配置」を参照してください。
ディスク・ドライブのセクター・サイズの指定
Oracle ASMでは、ディスク・グループを作成するときに、SECTOR_SIZE
ディスク・グループ属性を使用して512バイトまたは4096KBのセクター・サイズを指定できます。Oracle ASMは、パフォーマンスの低下を伴わずに4KBのセクター・ディスク・ドライブをサポートします。
ディスク・ドライブのセクター・サイズ設定の詳細は、「ドライブのセクター・サイズの指定」を参照してください。
関連項目: ディスク・グループの属性およびCREATE DISKGROUP SQL文の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』 を参照してください。 |
ディスク・グループの名前変更
renamedg
ツールを使用すると、クローン化されたディスク・グループの名前を変更できます。
renamedg
によるディスク・グループの名前変更の詳細は、「ディスク・グループの名前変更」を参照してください。
Oracle ASMファイル・アクセス制御
LinuxおよびUNIXプラットフォーム上のOracle ASMでは、様々なデータベース・インスタンスを互いに分離し、データファイルの破損につながりかねない偶発的なアクセスを防ぐため、ファイルに対するアクセスを制御します。Oracle ASMには、ファイル権限の付与、変更および拒否を行うための新しいSQL文およびASMCMDコマンドが実装されています。新しいセキュリティ・モデルおよび構文は、Oracleデータベースで表されるオブジェクト用に実装されているものと一致します。
この機能により、複数のデータベース・インスタンスでそれぞれのOracle ASMファイルを同じディスク・グループに格納し、複数のデータベースを統合できる一方で、未認可のデータベース・インスタンスが別のインスタンスのファイルにアクセスしたり上書きしたりするのを防ぎます。
Oracle ASMファイル・アクセス制御の詳細は、「ディスク・グループのOracle ASMファイル・アクセス制御の管理」、「Oracle Enterprise ManagerによるOracle ASMファイル・アクセス制御の管理」および「ASMCMDファイル・アクセス制御コマンド」を参照してください。
Oracle ASMに格納されるOracle Cluster Registry(OCR)および投票ファイル
この機能を使用すると、Oracle Cluster Registry(OCR)および投票ファイルをOracle ASMディスク・グループに格納できます。この機能により、Oracle ASMは、クラスタウェアとデータベース用のデータをすべて格納する統一ストレージ・ソリューションを提供でき、サード・パーティのボリューム・マネージャやクラスタ・ファイルシステムは必要ありません。
詳細は、「Oracle ASMディスク・グループに格納されるOracle Cluster Registryおよび投票ファイル」を参照してください。
関連項目: 投票ファイルおよびOracle Cluster Registry(OCR)の管理の詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。 |
Oracle Restart
Oracle Restartを使用すると、シングル・サーバー上でOracle ClusterwareのCluster Ready Services(CRS)コンポーネントを介して、単一インスタンスのOracle Databaseの起動および自動再起動ができます。これにより、単一インスタンスOracle DatabaseおよびOracle ASMインスタンスの可用性と自動管理が向上します。
詳細は、「Oracle Restartの使用」を参照してください。
関連項目:
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Oracle ACFSのOracle Enterprise Managerによるサポート
Oracle Enterprise ManagerではOracle ASMサポートが強化され、Oracle自動ストレージ管理クラスタ・ファイルシステム(Oracle ACFS)テクノロジおよびOracle ASM動的ボリューム・マネージャを管理できるようになりました。これらの機能は包括的な管理ソリーションとして機能し、Oracle ASMテクノロジを拡張して、データベースと非データベースで、また単一ホスト構成とクラスタ構成の両方で、すべてのアプリケーション・データファイルをサポートします。
Oracle Enterprise Managerでは次の機能をサポートしています。
Oracle ACFSの作成、変更および削除
Oracle ACFSの領域使用量およびパフォーマンス監視機能
Oracle ACFSで必要なOracle ASM動的ボリューム・マネージャ機能のサポート
Oracle Enterprise Managerを使用したOracle ASMの管理の詳細は、第10章「Oracle Enterprise ManagerによるOracle ACFSの管理」を参照してください。
Oracle ASMの管理性向上のためのOracle Enterprise Manager Database Controlの拡張機能
Oracle Enterprise Managerは、Oracle ASMファイル・アクセス制御、Oracle ASM内のOCRおよび投票ファイル、ディスク再同期化、Oracle ASMのローリング移行、ディスク・リージョン、Oracle ASMの管理性およびインフラストラクチャなどのOracle ASM機能を管理するために拡張されました。
Oracle Enterprise Managerを使用したOracle ASMの管理の詳細は、第9章「Oracle Enterprise ManagerによるOracle ASMの管理」を参照してください。
Oracle Enterprise ManagerのOracle ASMサポート・ワークベンチ
Oracle Enterprise ManagerのOracle ASMサポート・ワークベンチは、Oracle ASMインスタンスについてインシデントを診断し、Oracleサポート・サービスに対してパッケージ化できるように拡張されました。この機能は、インシデントについて必要な診断データをすべてパッケージ化できるようにすることで、Oracle Enterprise Managerサポート・ワークベンチの利点をOracle ASMにまで広げます。
Oracle Enterprise Managerを使用したOracle ASMの管理の詳細は、「Oracle ASMサポート・ワークベンチ」を参照してください。
関連項目:
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この項では、Oracle自動ストレージ管理(Oracle ASM)11gリリース1(11.1)の新機能について説明します。
このマニュアルは、Oracle Database 11gリリース1(11.1)の新規ドキュメントで、Oracle自動ストレージ管理機能の主要な情報ソースです。
Oracle ASMの高速ミラー再同期
ディスク・ドライブ・メディアが破損していない場合、一時ディスク・パス障害の後、Oracle ASMの高速ミラー再同期によりディスク・グループ内のOracle ASMディスクが迅速に再同期されます。障害グループを一時的に使用できなくする障害は、一時障害と考えられます。ケーブルの切断、ホスト・バス・アダプタまたはコントローラの障害、ディスク電源の停電などのディスク・パスの不具合は、一時的障害の原因となる場合があります。
Oracle ASMの高速ミラー再同期の詳細は、「Oracle ASMの高速ミラー再同期」を参照してください。
Oracle ASMのローリング・アップグレード
Oracle ASMクラスタをローリング・アップグレード・モードに設定することができます。これにより、 Oracle Database 11gリリース1(11.1)以上のバージョンのOracle ASMを組み合せて操作できます。その結果、データベースの可用性に影響することなくOracle ASMノードを個別にアップグレードまたはパッチ適用できます。
Oracle ASMのローリング・アップグレードの詳細は、「Oracle ASMのローリング・アップグレードの使用」を参照してください。
Oracle ASM管理用の新しいSYSASM権限とOSASMオペレーティング・システム・グループ
この機能では、Oracle ASMの管理タスクを実行するための新しいSYSASM権限が導入されています。SYSDBA権限のかわりにSYSASM権限を使用すると、Oracle ASM管理とデータベース管理での役割を明確に区別できます。
OSASMは、Oracle ASMに対して排他的に使用される新しいオペレーティング・システム・グループです。OSASMグループのメンバーは、オペレーティング・システム認証を使用してSYSASM
として接続でき、Oracle ASMに対する完全なアクセス権を保持します。
SYSASM権限の詳細は、「Oracle ASMインスタンスにアクセスするための認証」を参照してください。
Oracle ASMのスケーラビリティおよびパフォーマンスの拡張
Oracle ASMのファイル・エクステント管理が拡張され、パフォーマンスが向上するとともに、ファイル・エクステントの保管に使用されるシステム・グローバル・エリア(SGA)メモリー量が大幅に削減されました。Oracle ASMファイルのサイズが大きくなると、新しい各エクステントのサイズも自動的に大きくなるため、ファイルの記述に必要なエクステント・ポインタが少なくてすみます。これにより、20GB以上(最大128TB)のOracle ASMにアクセスするときのパフォーマンスが向上します。大規模データベース(VLDB)の多くでは、このような大きなファイル・サイズが必要になることがあります。
スケーラビリティおよびパフォーマンスの拡張の詳細は、「エクステント」を参照してください。
Oracle ASMコマンドライン・ユーティリティ(ASMCMD)のコマンドとオプション
ASMCMDには、lsdsk
、md_backup
、md_restore
およびremap
という新しいコマンドがあります。また、ls
コマンドおよびlsdg
コマンドの新しいオプションを使用できます。
ASMCMDの新しいコマンドおよび拡張されたコマンドの詳細は、「ASMCMDコマンドのタイプ」を参照してください。
Oracle ASMディスク・グループの管理に使用するSQL文の拡張
ALTER
DISKGROUP
、CREATE
DISKGROUP
およびDROP
DISKGROUP
SQL文が拡張され、構文オプションが追加されました。
ディスク・グループの様々な属性を設定する構文
Oracle ASM環境内のディスク・グループ、ディスクおよびファイルの整合性をチェックする構文
ディスク・グループをマウントする際に指定できる構文
ディスクを修復のためにオフラインにし、その後オンラインに戻す構文
Oracle ASMインスタンスによるマウントができなくなったディスク・グループを削除する構文
ALTER
DISKGROUP
、CREATE
DISKGROUP
およびDROP
DISKGROUP
SQL文によるディスク・グループ管理の詳細は、第4章「Oracle ASMディスク・グループの管理」を参照してください。
関連項目: ディスク・グループの属性およびCREATE DISKGROUP SQL文の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』 を参照してください。 |
ディスク・グループ互換性の新しい属性
Oracle ASMの新機能を有効にするには、ディスク・グループ互換性の2つの新しい属性COMPATIBLE.RDBMS
およびCOMPATIBLE.ASM
を使用できます。これらの属性は、データベースおよびOracle ASMのディスク・グループをそれぞれ使用するために必要な最小ソフトウェア・バージョンを指定します。この機能を使用すると、Oracle Database 10gとOracle Database 11gの両方のディスク・グループがある異機種間環境が有効になります。
ディスク・グループの互換性の詳細は、「ディスク・グループの互換性」を参照してください。
Oracle ASMの優先読取りの障害グループ
この機能は、パフォーマンスに関して、リモート・ノードが非対称アクセスを持つ拡張クラスタで使用すると便利です。この機能を使用すると、読取り操作の実行にネットワークを使用しなくなるため、ネットワーク・リソースの使用効率が上がります。
Oracle Database 10gのOracle ASMでは、常にミラー化されたエクステント・セットのプライマリ・コピーを読み取ります。Oracle Database 11gでは、Oracle ASM障害グループを構成する場合、ノードが読み取るエクステントがセカンダリ・エクステントであっても、最も近い障害グループから読み取った方が効率的である場合があります。優先読取りの障害グループを構成することで、特定の障害グループのエクステントから読み取るようにデータベースを構成できます。
優先読取りの障害グループの詳細は、「優先読取りの障害グループ」を参照してください。
Oracle ASMの高速リバランス
ディスク・グループがRESTRICTED
モードの場合に行われるリバランス操作により、Oracle RAC環境のOracle ASMインスタンス間でエクステント・マップのメッセージ機能のロックおよびロック解除がなくなるため、リバランス全体のスループットが向上します。
Oracle ASMの高速リバランスの詳細は、「制限モードについて」を参照してください。