6.3 Oracle Enterprise Service Busプロジェクトの作成

Oracle Enterprise Service Busの構成を開始するには、アプリケーションにESBプロジェクトを作成する必要があります。 ESBプロジェクトは関連するファイルの集まりです。たとえば、単一のOracle Enterprise Service Bus内にあるすべてのESBサービスとそれらに関連するファイルの集まりです。

6.3.1 ESBプロジェクトの作成方法

アプリケーションを作成した後は、Oracle JDeveloper ESB Designerを使用して、ESBサービスを格納するESBプロジェクトを作成します。

ESBプロジェクトを作成する手順は、次のとおりです。

1. アプリケーション・ナビゲータで、プロジェクトを追加するアプリケーションを右クリックし、「新規プロジェクト」を選択します。

   新規ギャラリが表示されます。

2. 「General」→「Projects」の順に選択して「ESBプロジェクト」を選択し、「OK」をクリックします。

   「ESBプロジェクトの作成」ダイアログが表示されます。

3. 「プロジェクト名」フィールドに、プロジェクトの名前を入力します。

4. 「ディレクトリ名」フィールドに、プロジェクト・ファイルを格納するディレクトリを指定します。

   あるいは、デフォルトのディレクトリをそのまま使用します。

5. 「ダイアグラム名」フィールドに、プロジェクトを図式的に表現するダイアグラムの名前を入力します。

6. 「OK」をクリックします。

6.3.2 ESBプロジェクト作成時の処理内容

ESBプロジェクトを作成すると、アプリケーション・ナビゲータでは、プロジェクトを作成したアプリケーションの下に、project_name.esb形式のエントリが表示されます。 アプリケーション・ナビゲータでエントリをダブルクリックするか、エントリを右クリックしてメニューから「開く」を選択すると、「設計」タブにESBプロジェクトを表示できます。 Oracle JDeveloper ESB Designerでは、プロジェクト・ファイルの実際のソースは表示されません。

ESBプロジェクトに指定した名前のラベルが付いた設計領域が表示されます。 この設計領域は、Enterprise Service Busシステムをモデル化するために使用します。 （右上部にある）「コンポーネント・パレット」パネルからこの設計領域に、ESBサービス（アダプタ、ルーティング、SOAPおよびカスタム・アダプタの各サービス）をドラッグ・アンド・ドロップできます。