この節では、Sun Cluster HA for Sybase ASE 拡張プロパティの構成手順を説明します。通常、拡張プロパティは、Sybase ASE リソースを作成するときに、コマンド行から scrgadm -x parameter=value を実行して構成します。拡張プロパティは、第 15 章「データサービスリソースの管理」に示す手順を使ってあとで構成することもできます。
Sun Cluster のすべての拡張プロパティについては、r_properties(5) と rg_properties(5) のマニュアルページを参照してください。
表 10–2 に、Sybase ASE サーバーリソース用に設定可能な拡張プロパティを示します。拡張プロパティの中には動的に変更できるものもありますが、それ以外の拡張プロパティは、リソースを作成するか無効にするときにしか更新できません。「調整」の欄には、そのプロパティをいつ変更できるかが示されています。
表 10–2 Sun Cluster HA for Sybase ASE 拡張プロパティ
名前/データタイプ |
説明 |
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Environment_ File |
すべての Sybase ASE 環境変数が格納されているファイル。Sun Cluster HA for Sybase ASE では、SYBASE、 SYBASE_ASE、および SYBASE_OCS の各環境変数を定義する必要があります。定義したほかの変数は、環境変数として Sybase サーバーに渡されます。 各環境変数の定義は、書式に従う必要があります。
これらの環境変数は、Environment_File 内で 1 行に 1 つずつ指定しなければなりません。 通常、ユーザーは Sybase のインストールによって作成される SYBASE.sh 環境ファイルを使用します。 デフォルト:なし 範囲: 最小 =1 調整:無効になっている時 |
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Adaptive_ Server_Name |
データサーバー名。Sun Cluster HA for Sybase ASE は、このプロパティを使って、$SYBASE/$ASE/install ディレクトリから RUN サーバーの場所を見つけます。
デフォルト:なし 範囲: 最小 =1 調整:無効になっている時 |
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Backup_ Server_Name |
バックアップサーバー名。Sun Cluster HA for Sybase ASE は、このプロパティを使って、$SYBASE/$ASE/install ディレクトリから RUN サーバーの場所を見つけます。このプロパティが設定されていないと、Sun Cluster HA for Sybase ASE はこのサーバーを管理しません。
デフォルト:Null 範囲: なし 調整:無効になっている時 |
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Monitor_ Server_Name |
モニターサーバー名。Sun Cluster HA for Sybase ASE は、このプロパティを使って、$SYBASE/$ASE/install ディレクトリから RUN サーバーの場所を見つけます。このプロパティが設定されていないと、Sun Cluster HA for Sybase ASE はこのサーバーを管理しません。
デフォルト:Null 範囲: なし 調整:無効になっている時 |
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Text_Server_ Name |
テキストサーバー名。Sun Cluster HA for Sybase ASE データサービスは、このプロパティを使って、$SYBASE/$ASE/install ディレクトリから RUN サーバーの場所を見つけます。このプロパティが設定されていないと、Sun Cluster HA for Sybase ASE データサービスはこのサーバーを管理しません。
デフォルト:Null 範囲: なし 調整:無効になっている時 |
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Adaptive_ Server_Log_ File |
アダプティブサーバーのログファイルへのパス。Sun Cluster HA for Sybase ASE は、このプロパティを絶えず読み取り、エラーを監視します。
デフォルト:なし 範囲: 最小 =1 調整:無効になっている時 |
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Stop_File |
Sun Cluster HA for Sybase ASE は、サーバーの stoppages の間にこのプロパティを使用します。このプロパティには、sa パスワードが含まれています。このプロパティを一般ユーザーのアクセスから保護してください。
デフォルト:なし 範囲: 最小 =1 調整:無効になっている時 |
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Probe_timeout |
障害モニター検証で使用するタイムアウト値。
デフォルト:30 秒 範囲: 1 – 99999 秒 調整: 任意の時点 |
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Debug_ level |
Sun Cluster HA for Sybase ASE ログに書き込むためのデバッグレベル。
デフォルト:0 範囲: 0 – 15 調整: 任意の時点 |
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Connect_string |
user/password 形式の文字列。Sun Cluster HA for Sybase ASE は、データベースの検証時にこのプロパティを使用します。
デフォルト:なし 範囲: 最小 =1 調整:無効になっている時 |
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Connect_cycle |
Sun Cluster HA for Sybase ASE が新しい接続を確立する前に行われる障害モニター検証サイクルの回数。
デフォルト: 5 範囲: 1 – 100 調整: 任意の時点 |
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Wait_for_ online |
START メソッドが、自身が終了する前に、データベースがオンラインになるのを待つかどうかの指定。
デフォルト:FALSE 範囲: TRUE – FALSE 調整: 任意の時点 |