Sun Cluster 3.1 データサービス開発ガイド

Probe_command

probe コマンドは、特定のアプリケーションの状態を周期的にチェックします。このコマンドは、引数を備えた完全な UNIX コマンドでなければなりません。コマンドは、アプリケーションの状態をチェックするシェルに直接渡されます。アプリケーションの状態が正常であれば、probe コマンドは終了ステータスとして 0 を返します。

probe コマンドの終了ステータスは、アプリケーションの障害の重大度を判断するために使用されます。終了ステータス (probe ステータス) は、0 (正常) から 100 (全面的な障害) までの整数でなければなりません。probe ステータスは 201 という特別な値をもつことがあります。この場合には、Failover_enabled が false に設定されている場合を除き、アプリケーションのフェイルオーバーが直ちに行われます。 GDS プローブアルゴリズム (scds_fm_action(3HA) のマニュアルページを参照) は、この probe ステータスを使って、アプリケーションをローカルに再起動するか別のノードにフェイルオーバーするかを決定します。終了ステータス 201 なら、アプリケーションは直ちにフェイルオーバーされます。

probe コマンドが省略されていると、GDS は、Newtork_resources_used プロパティか、 scds_get_netaddr_list(3HA) の出力から得られる IP アドレス群を使ってアプリケーションに接続する独自の簡単な検証を行います。この検証では、接続に成功すると、接続を直ちに切り離します。接続と切り離しが両方とも正常なら、アプリケーションは正常に動作しているものとみなされます。


注 –

GDS 提供の検証は、全機能を備えたアプリケーション固有の検証を代替するものではありません。