Sun Cluster Data Service for Sun Grid Engine ガイド (Solaris OS 版)

ノードとディスクを準備するには

  1. Sun Grid Engine をインストールするクラスタノードのスーパーユーザーになります。

  2. Sun Grid Engine の管理ユーザーアカウントを作成します。

    グリッドを管理するための既存のユーザーアカウント (root 以外) を選択するか、グリッドを管理するための専用のアカウントを作成します。


    ヒント –

    Sun Grid Engine のマニュアルとの整合性のため、このアカウントの名前は sgeadmin であるとします。


  3. Sun Grid Engine ファイルシステムのルート用のディレクトリを作成します。


    # mkdir sge-root-dir
    
  4. Sun Grid Engine ファイルシステムのルートの所有者を、手順 2で作成したアカウントの管理ユーザーに変更します。


    # chown sge-admin  sge-root-dir 
    
  5. Sun Grid Engine ファイルシステムのルートのモードを drwxr-xr-x に設定します。


    # chmod 755  sge-root-dir
    
  6. sge_commd サービス用のポート番号とプロトコルを指定します。

    1024 未満の未使用のポート番号を選択します。sge_commd サービスはトランスミッションコントロールプロトコル (TCP) 経由で提供されます。

    ポート番号とプロトコルを指定するには、次の行を /etc/services ファイルに追加します。

    sge_commd	port-no/tcp
  7. グリッド内にあるホストの種類ごとに、グリッド内にあるその種類のホストすべての名前が含まれるプレーンテキストファイルを作成します。

    install_qmaster スクリプトは、Sun Grid Engine をインストールするときに、これらのファイルを使用します。グリッド内にあるホストの種類ごとに、このファイルを個別に作成します。

    • 実行ホスト

    • 管理ホスト

    • 発行ホスト


例 1–1 Sun Grid Engine のインストールのためのノードとディスクの準備

次の例では、次のような構成の Sun Grid Engine をインストールするためにノードとディスクを準備する方法を示します。

Sun Grid Engine をインストールするためにノードとディスクを準備する手順は、次のとおりです。

  1. Sun Grid Engine ファイルシステムのルート用に /global/gridmaster ディレクトリを作成するには、次のコマンドを実行します。


    # mkdir /global/gridmaster
    
  2. /global/gridmaster ディレクトリの所有者をユーザー sgeadmin に変更するには、次のコマンドを実行します。


    # chown sgeadmin  /global/gridmaster
    
  3. /global/gridmaster ディレクトリのモードを drwxr-xr-x に設定するには、次のコマンドを実行します。


    # chmod 755  /global/gridmaster
    
  4. sge_commd サービスがポート 536 と TCP 経由で提供されるように指定するには、次の行を /etc/services ファイルに追加します。

    sge_commd	536/tcp