Solaris ボリュームマネージャの管理

Procedureソフトパーティションを作成するには

始める前に

「ソフトパーティション構成の指針」を確認します。

    次のどちらかの方法でソフトパーティションを作成します。

    • Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開きます。「アクション (Action)」、「ボリュームの作成 (Create Volume)」の順に選択します。さらに、ウィザードの指示に従います。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。

    • 次の形式の metainit コマンドを使用して、ソフトパーティションを作成します。


      # metainit [-s diskset] soft-partition -p [-e] component size
      
      -sdiskset

      使用するディスクセットを指定します。-s を指定しなかった場合、ローカル (デフォルト) のディスクセットが使用されます。

      -p

      ソフトパーティションを構成することを指定します。

      -e

      ディスク全体を再フォーマットすることを指定します。ディスクフォーマットによって、ディスクの大部分を占めるスライス 0 が得られます。さらに、4M バイト以上の容量のスライス 7 も得られます。スライス 7 には、状態データベースの複製が格納されます。

      soft-partition

      ソフトパーティション名を指定します。名前の形式は dnnn で、nnn は 0 から 8192 の範囲内の数字です。

      component

      ソフトパーティションの作成に使用するディスク、スライス、または論理ボリュームを指定します。ソフトパーティションのヘッダーがコンポーネントの先頭部分に書き込まれるため、コンポーネントにあるデータはすべて破壊されます

      size

      ソフトパーティションのサイズを指定します。数字に次のいずれか 1 つを加えてサイズを指定します。

      • M または m (メガバイト)

      • G または g (ギガバイト)

      • T または t (テラバイト)

      • B または b (ブロック数 (セクター数))

    詳細については、次の例と metainit(1M) のマニュアルページを参照してください。


例 13–1 ソフトパーティションを作成する

次の例では、d20 という名前の 4G バイトのソフトパーティションを c1t3d0s2 に作成します。


# metainit d20 -p c1t3d0s2 4g


例 13–2 ディスク全体をソフトパーティションに使用する

次の例では、ソフトパーティションを作成し、ディスク c1t2d0 をフォーマットします。この処置によって、そのディスク上のあらゆるデータが破壊され、スライス 0 に新しいソフトパーティションが作成されます。


# metainit d7 -p -e c1t2d0 1G