Oracle Solaris Trusted Extensions 構成ガイド

Procedureゾーンのステータスを確認する


注 –

X サーバーが大域ゾーンで実行されます。それぞれのラベル付きゾーンがこの X サーバーを使用するには、大域ゾーンに接続できなければなりません。そのため、ゾーンネットワークが機能しなければ、ゾーンを使用することはできません。背景の説明については、「マルチレベルアクセスの計画」を参照してください。


  1. ゾーンが完全に起動されていることを確認します。

    1. zone-name: ゾーン端末コンソールで、root としてログインします。


      hostname console login: root
      Password: Type root password
      
    2. ゾーン端末コンソールで、クリティカルサービスが実行されていることを確認します。


      # svcs -xv
      svc:/application/print/server:default (LP print server)
       State: disabled since Tue Oct 10 10:10:10 2006
      Reason: Disabled by an administrator.
         See: http://sun.com/msg/SMF-8000-05
         See: lpsched(1M)
      ...

      sendmail および print サービスは、クリティカルサービスではありません。

    3. ゾーンに妥当な IP アドレスがあることを確認します。


      # ifconfig -a
      

      たとえば、次の出力には hme0 インタフェースの IP アドレスが表示されます。


      # ...
       hme0: flags=1000843<BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500 index 2
               all-zones
               inet 192.168.0.11 netmask fffffe00 broadcast 192.168.0.255
    4. (省略可能) ゾーンが大域ゾーンと通信できることを確認します。

      1. DISPLAY 変数が X サーバーをポイントするよう設定します。


        # DISPLAY=global-zone-hostname:n.n
        # export DISPLAY
      2. 端末ウィンドウから GUI を表示します。

        たとえば、クロックを表示します。


        # /usr/openwin/bin/xclock
        

        ゾーンのラベルでクロックが表示されない場合は、 ゾーンのネットワーキングが正しく構成されていません。デバックに関する提案事項は、「ラベル付きゾーンが X サーバーにアクセスできない」を参照してください。

      3. GUI を閉じて続行します。

  2. 大域ゾーンから、ラベル付きゾーンのステータスを確認します。


    # zoneadm list -v
    ID NAME         STATUS         PATH                BRAND   IP
     0 global       running        /                   native  shared
     3 internal     running        /zone/internal      native  shared
     4 needtoknow   running        /zone/needtoknow    native  shared
     5 restricted   running        /zone/restricted    native  shared
次の手順

これでラベル付きゾーンの構成は完了です。ゾーン固有のネットワークインタフェースをゾーンに追加するか、ラベル付きゾーンごとにデフォルトルーティングを確立するには、「ネットワークインタフェースをラベル付きゾーンに追加し、ルーティングする」に進みます。そうでない場合は、「Trusted Extensions での役割とユーザーの作成」に進みます。