次の節では、Proxy Server 4.0.14 のマニュアルに加えられた修正と更新について説明します。
「um-define-junction SAF の disable-javascript-rewrite パラメータに関する情報」
「http-client-config SAF の forward-unread-request-body パラメータに関する情報 」
install-dir/proxyadmserv/config ディレクトリに格納されている admin.conf ファイルは、Proxy Server が維持する内部用構成ファイルです。このファイルは変更しないでください。
Proxy Server 4.0.15 では <Client> タグの新しいパラメータがいくつかサポートされていますが、これらのパラメータの説明を次の表に示します。
パラメータ |
説明 |
---|---|
date-start および date-end |
これら 2 つのパラメータは、時間間隔の開始日付と終了日付をそれぞれ指定します。これらは UNIX の date コマンドの書式の値を取りますが、タイムゾーンの指定は除外します。さらに、date コマンドの書式の平日部分は省略可能です。 |
day-start および day-end |
これら 2 つのパラメータは、1 月の中の日間隔の開始日と終了日をそれぞれ指定します。これらは 1 から 31 までの範囲の値を取ります。 |
month-start および month-end |
これら 2 つのパラメータは、1 年の中の月間隔の開始月と終了月をそれぞれ指定します。これらは値 Jan、Feb、Mar、Apr、May、Jun、Jul、Aug、Sep、Oct、Nov、および Dec を取ります。 |
time-start および time-end |
これら 2 つのパラメータは、1 日の中の時刻間隔の開始時刻と終了時刻をそれぞれ指定します。これらは、24 時間形式の書式 hour:minute:second の値を取ります。 |
weekday-start および weekday-end |
これら 2 つのパラメータは、1 週間の中の日間隔の開始日と終了日をそれぞれ指定します。これらは値 Sun、Mon、Tue、Wed、Thu、Fri、および Sat を取ります。 |
例
次の例は、毎週火曜日から金曜日までの、午前 9:00 から午後 5:00 までの時間間隔を指定したものです。
<Client weekday-start="Tue" weekday-end="Fri" time-start="09:00:00" time-end="17:00:00">
次の例は、毎月 1 日から 15 日までの、午前 12:00 から午前 4:00 までの時間間隔を指定したものです。
<Client day-start="1" day-end="15" time-start="00:00:00" time-end="04:00:00">
Proxy Server 4.0.15 では、Init ディレクティブの um-define-junction SAF 用の新しいパラメータ disable-javascript-rewrite がサポートされています。次の表に、この新しいパラメータに関する情報を示します。
パラメータ |
説明 |
---|---|
disable-javascript-rewrite |
(省略可能) has-javascript パラメータが yes に設定されている場合に JavaScript 変数の名前に対してマッチングさせる正規表現。名前が正規表現にマッチした変数は書き換えられません (has-javascript が yes に設定されていると、通常であれば書き換えられます)。このパラメータのデフォルト値はありません。 |
『Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 Configuration File Reference』の「http-client-config」には、Proxy Server 4.0.14 で使用可能になった forward-unread-request-body パラメータに関する情報は含まれていません。次の表に、このパラメータに関する情報を示します。
パラメータ |
説明 |
---|---|
forward-unread-request-body |
(省略可能) 要求ヘッダーとは別の TCP パケットとして到着した要求本体を元のサーバーに転送すべきかどうかを示すブール値。デフォルト値は false ですが、これは、要求ヘッダーとは別の TCP パケットとして到着した要求本体が元のサーバーに転送されないことを意味します。 |
Proxy Server 4.0.15 では、obj.conf ファイルの新しいタグがサポートされています。このタグ <Include> は別のファイルの内容を obj.conf ファイルにインクルードします。したがって事実上、構成情報を管理しやすいように obj.conf の内容を複数のファイルに分割することが可能となります。
<Include> タグの構文は次のとおりです。
<Include> filename </Include>
ここで filename は、obj.conf 内の <Include> タグの位置にインクルードされるファイルの名前です。
<Include> タグを使用する際には次の点に留意してください。
<Include> タグは <Object> のコンテキストの外側で使用できます。たとえば、あるファイル内にすべての Init ディレクティブを格納したあと、そのファイルを obj.conf の先頭にインクルードしたりすることができます。
インクルード対象ファイルにはほかのインクルード対象ファイルを含めることができます。つまり、インクルード対象ファイル自身に <Include> タグを含めることができます。
インクルード対象ファイルが <Object> の境界を横断することはできません。つまり、インクルード対象ファイル内で、あるオブジェクトを終了して別のオブジェクトを開始することはできません。
Proxy Server 4.0.15 では、DNS ディレクティブの dns-config SAF 用の新しいパラメータ lookup-ipv6-first がサポートされています。次の表に、この新しいパラメータに関する情報を示します。
パラメータ |
説明 |
---|---|
lookup-ipv6–first |
(省略可能) IPv6、IPv4 のどちらのアドレスを先に検索するかを指定するブール値。デフォルト値は false ですが、これは、IPv4 アドレスが先に検索されることを意味します。 |
『Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 Configuration File Reference』の「NameTrans」には、regexp-redirect 関数についての情報が含まれていません。この関数についての情報を次に示します。
NameTrans クラスのディレクティブに適用可能です。
regexp-redirect 関数を使うと、URL を変更し、その更新後の URL をクライアントに送信することができます。クライアントが古いパスでサーバーにアクセスすると、サーバーはその要求を新しい URL に対する要求として処理します。
パラメータ
次の表では、regexp-redirect 関数のパラメータについて説明します。
パラメータ |
説明 |
---|---|
from |
マッチング対象となる要求 URI の接頭辞の正規表現。 |
url は、クライアントに返す完全な URL を指定します。url-prefix は、クライアントに返す新しい URL 接頭辞を指定します。from 接頭辞がこの URL 接頭辞で単純に置き換えられます。これらのパラメータを一緒に使用することはできません。 |
|
(省略可能) URL に対して util_uri_escape を実行したあとで URL を送信するようにサーバーに指示するフラグ。これは yes、no のいずれかにすべきです。デフォルトは yes です。 util_uri_escape の詳細については、『Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 NSAPI Developer’s Guide』を参照してください。 |
|
bucket |
(省略可能) obj.conf のすべての関数に共通します。 |
Proxy Server 4.0.15 では、Service および Error ディレクティブの send-error SAF 用の新しいパラメータが 2 つサポートされています。次の表に、これらの新しいパラメータに関する情報を示します。
パラメータ |
説明 |
---|---|
status-code |
(省略可能) HTTP 応答に設定すべき状態コードを指定します。これは、code パラメータとは異なります。code が send-error SAF の実行を起動するエラーコードを指定するのに対し、status-code は、send-error SAF によって生成される応答に設定すべき状態コードを指定するからです。 |
status-desc |
(省略可能) 状態コードの理由を表す文字列を指定します。 |
この節では、magnus.conf ファイルに追加されたディレクティブの一覧を示します。これらのディレクティブは、『Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 Configuration File Reference』の第 3 章「Syntax and Use of the magnus.conf File」には記載されていません。
表 3 magnus.conf ディレクティブ
パラメータ |
有効な値 |
説明 |
---|---|---|
ChannelPoolMonitorInterval |
任意の秒数 |
(4.0.14 リリースで追加されました。) Proxy Server が、チャネルプールの期限切れの接続または閉じられた接続を確認する頻度 (秒単位) を指定します。この値は、ChannelPoolValidate が true に設定されている場合に使用されます。デフォルト値は 30 です。 |
ChannelPoolValidate |
true、false |
(4.0.14 リリースで追加されました。) Proxy Server が、ChannelPoolMonitorInterval 秒ごとに、チャネルプールの期限切れの接続または閉じられた接続を積極的に確認するようにします。デフォルト値は false です。 |
ChannelReuseValidate |
true、false |
(4.0.14 リリースで追加されました。) Proxy Server が、チャネルプール内のチャネルを、再利用する前に検証するようにします。デフォルト値は false です。 |
FtpPoolSize |
1 – 65536 |
(4.0.12 リリースで追加されました。) FTP 接続プールのサイズを指定します。デフォルト値は 256 です。 |
FtpPoolLife |
1 – 65536 |
(4.0.12 リリースで追加されました。) 接続の寿命を秒単位で指定します。これは、監視スレッドによって閉じられるまでに FTP 接続がプール内で未使用の状態を保持している時間です。デフォルト値は 3600 です。 |
FtpPoolMonitorThread |
OFF |
(4.0.12 リリースで追加されました。) FTP スレッドの機能の監視に関するブール値を指定します。デフォルトは ON です。 |
FtpPoolMonitorLevel |
0 |
(4.0.12 リリースで追加されました。) 整数値を指定します。0 に設定すると、プール監視スレッドが接続の有効/死んでいるをチェックします。 1 に設定すると、接続に対して NOOP コマンドが送信され、応答を待機します。応答の取得に失敗すると、プールから接続が削除されます。デフォルトレベルは 1 です。 |
FtpPoolMonitorInterval |
30 – 65536 |
(4.0.12 リリースで追加されました。) プールの接続の監視間隔を秒単位で表す整数値を指定します。デフォルト値は 30 です。 |
LDAPPoolMonitorThread |
ブール型の値を取ります。 |
(4.0.12 リリースで追加されました。) TRUE に設定すると、ldap 接続プールを一定の間隔で監視する ldap プール監視スレッドが作成されます。デフォルト値は FALSE です。 |
LDAPPoolMonitorInterval |
整数の引数を取ります。 |
(4.0.12 リリースで追加されました。) ldap プール監視スレッドが ldap 接続プールを検査する間隔を指定します。デフォルト値は 30 です。 |
LDAPPoolRevalidate |
ブール型の値を取ります。 |
(4.0.12 リリースで追加されました。) TRUE に設定すると、接続プールから取得されたすべての接続は、呼び出し元に渡される前に「再検証」されます。デフォルト値は FALSE です。 |
RouteOfflineCheckInterval |
整数値を取ります。 |
(4.0.15 リリースで追加されました。) ルーティングサブシステムによってオフラインとしてマークされたゲートウェイに対して Proxy Server が健全性検査を実行する間隔を、秒単位で指定します。デフォルト値は 30 です。 |