表 2-1 は、Solaris Web Start がデフォルトで行うことと、Solaris Web Start でできること、できないことをまとめています。
表 2-1 Solaris Web Start のデフォルト動作と制限
デフォルト動作 |
できること |
できないこと |
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すべての Solaris ソフトウェアを一度にインストールする |
選択したソフトウェアグループ追加ソフトウェアの製品をインストールできる |
ソフトウェアグループを構成するパッケージを個別にインストールできない |
デフォルトのディスクスライスを作成する 注 - デフォルトの swap スライスサイズは変更できません。 |
スライスのサイズを変更できる |
インストールのファイルシステム配置段階でスワップサイズを変更できない |
システムディスクを設定する |
「カスタムインストール (Custom Install)」を選択し、「ファイルシステムの配置 (Lay Out File Systems)」画面を使用して、他のディスクを設定できる |
- |
一度に追加ソフトウェアをインストールする |
追加ソフトウェアをデフォルト以外の場所にインストールできる (ただし、追加ソフトウェアをインストールするソフトウェアが、ソフトウェアをインストールするデフォルトの場所の変更をサポートする場合) |
同梱されていないソフトウェアやその他のソフトウェアを /opt 以外のスライスにインストールできない |
Solaris 環境の英語版をインストールする |
Solaris のその他の言語対応版をインストールできる |
Solaris 環境の英語版をインストールしないようにできない |
複数のディスクがあるシステムにソフトウェアをインストールする場合、「インストール形式の選択 (Select Type of Install)」画面の「デフォルトインストール (Default Install)」を選択すると、システムディスクしか設定されません。
他のディスクがシステムから認識されるためには、それらのディスクにファイルシステムを手動で設定、マウントし、ファイルシステムのエントリを /etc/vfstab に作成する必要があります。ファイルシステムの設定方法については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「ファイルシステムの概要」と format(1M) のマニュアルページを参照してください。
Solaris Web Start を使ってシステムのすべてのディスクを設定する場合は、「インストール形式の選択 (Select Type of Install)」画面の「カスタムインストール (Custom Install)」を選択し、「ファイルシステムの配置 (Lay Out File Systems)」画面に表示されるすべてのディスクを選択します。