表 6-3 で、rules ファイルで使用できるルールキーワードとルール値について説明します。
表 6-3 ルールキーワードとルール値の説明
ルールキーワード |
ルール値 |
説明 |
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マイナス記号 (-) |
常に一致する |
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processor_type
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システムのプロセッサタイプを照合する。 システムのプロセッサタイプは、uname -p コマンドで調べることができる |
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actual_disk_name size_range actual_disk_name - cxtydz 形式 (たとえば、c0t3d0、c0d0) のディスク名または rootdisk。rootdisk を使用する場合、照合するディスクは次の順番で決定される。
size_range - ディスクのサイズ。M バイト単位の範囲 (x-x) で指定する必要がある |
システムのディスクの名前とサイズを照合する (M バイト単位)。
この例は、250〜300M バイトの c0t3d0 ディスクを備えるシステムと照合する。
この例では、まず初めに事前にインストールされたブートイメージを含むシステムディスク、次に c0t3d0s0 ディスク、最後に 750M バイトから 1G バイトの情報を格納できるディスクを探します。 注 - size_range を計算するときは、1M バイトが 1,048,576 バイトであることに注意してください。「535M バイト」ディスクと明記されているディスクでも、ディスク空間が 510M バイトしかない場合があります。535,000,000/1,048,576=510 により、JumpStart は「535M バイト」ディスクを実際には 510M バイトのディスクと見なします。したがって、この「535M バイト」ディスクは 530-550 の size_range には一致しません。 |
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actual_domain_name |
システムのドメイン名を照合する。ドメイン名でネームサービスが情報を判別する方法を制御する。 システムがインストール済みの場合、domainname コマンドによりシステムのドメイン名を表示できる |
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actual_IP_address |
システムの IP アドレスを照合する |
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actual_host_name |
システムのホスト名を照合する。 システムがインストール済みの場合、uname -n コマンドによりシステムのホスト名を表示できる |
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slice version slice - cwtxdysz 形式 (たとえば、c0t3d0s5) のディスクスライス名、または any か rootdisk。any を使用すると、システムに接続されたどのディスクも照合する (カーネルのプローブ順)。rootdisk を使用すると、照合するディスクは次の順番で決定される。
version - Solaris_2.x などのバージョン名、または any か upgrade。any を使用すると、Solaris または SunOS リリースのどれとでも照合する。upgrade を使用すると、アップグレード可能な Solaris 2.1 以上のリリースのどれとでも照合する。 JumpStart で Solaris リリースが見つかっても、バージョンが不明な場合は、SystemV をバージョンとして返す |
Solaris ソフトウェアの特定バージョンに対応するルートファイルシステムが存在するディスクを照合する。
この例では、c0t3d0s1 に Solaris 8 のルートファイルシステムを持つシステムを照合している |
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actual_platform_group 有効な値は、sun4d、sun4m、sun4u、i86pc (各種システムとそのプラットフォームグループの詳細なリストは、付録 A 「プラットフォーム名とグループ」 を参照) |
システムのプラットフォームグループを照合する。 システムがインストール済みの場合は、arch -k コマンドまたは uname -m コマンドにより、システムのプラットフォームグループを表示できる |
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physical_mem 値は M バイト単位の範囲 (<x-x) または 1 つの M バイト値で指定する |
システムの物理メモリーサイズを照合する (M バイト単位)。
この例では、16M〜32M バイトの物理メモリーサイズを持つシステムと照合している。 システムがインストール済みの場合は、prtconf コマンド (2 行目) によりシステムの物理メモリーサイズを表示できる |
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actual_platform_name |
システムのプラットフォーム名を照合する。有効なプラットフォーム名については、付録 A 「プラットフォーム名とグループ」 を参照。 インストール済みのシステムのプラットフォーム名を見つけるには、uname -i コマンドか prtconf コマンド (5 行目) の出力を使用する。 |
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network_num |
システムのネットワーク番号を照合する。これは JumpStart が、システムの IP アドレスとサブネットマスクの論理積をとって判別する。
この例では、IP アドレスが 193.144.2.8 のシステムを照合する (サブネットマスクが 255.255.255.0 の場合) |
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Solaris_2.x |
システムにすでにインストールされている Solaris のバージョンを照合する。
この例では、Solaris 7 がすでにインストールされているシステムを照合している |
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probe_keyword |
有効なプローブまたはカスタムプローブキーワード
この例では、システムのディスクのサイズがカーネル検索順序 (たとえば、SPARC ベースシステムでは、c0t3d0s0、c0t3d0s1、c0t4d0s0) で返され、環境変数 SI_DISKLIST、SI_DISKSIZES、SI_NUMDISKS、および SI_TOTALDISK が設定される。 注 - probe キーワードは、属性を照合せず、プロファイルを実行しないという特徴があります。このキーワードは、値を返すだけです。したがって、probe ルールキーワードで、begin スクリプト、プロファイル、および finish スクリプトは指定できません。 プローブキーワードについては、第 8 章「カスタムルールおよびプローブキーワードの作成方法」を参照してください。 |
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size_range 値は M バイト単位の範囲 (x-x) で指定する必要がある |
システムのディスク空間の全体量 (M バイト単位) を照合する。ディスク空間の全体量には、システムに接続されている使用可能なディスクがすべて含まれる。
この例では、全体として 300M〜500M バイトのディスク空間を持つシステムと照合している。 注 - size_range を計算するときは、1M バイトが 1,048,576 バイトであることに注意してください。「535M バイト」ディスクと明記されているディスクでも、ディスク空間が 510M バイトしかない場合があります。535,000,000/1,048,576=510 により、JumpStart は「535M バイト」ディスクを実際には 510M バイトのディスクと見なします。したがって、この「535M バイト」ディスクは 530-550 の size_range には一致しません。 |