Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド

デスクトップ上でのファイル・マネージャ・オブジェクトの使い方

デスクトップですばやくアクセスできるように、ファイルかフォルダのアイコンを現在のワークスペースの背景に直接置くことができます。デスクトップ上にドロップしたアイコンは、ドロップした位置にあります。

ファイル・マネージャを使って、ファイル・システムにある全オブジェクトを参照できます。しかし、オブジェクトが参照可能なのは、その中にあるフォルダを見ているときだけです。

オブジェクトをよりアクセスしやすくするために、ワークスペースの背景に直接置くことができます。デスクトップは、ウィンドウが表示される領域または面です。デスクトップに置いたオブジェクトは、「ワークスペース・オブジェクト」と呼ばれます。ワークスペースごとに別のデスクトップがあります。

ワークスペースにオブジェクトを置いても、元のファイルやフォルダは変更されません。実際には、ワークスペースに表示されるアイコンは、実際のファイルやフォルダにアクセスするためのショートカットです。ワークスペース・オブジェクトで実行する操作は、実際には、そのオブジェクトが表すファイルやフォルダで実行されます。

デスクトップ内のワークスペースの場合

デスクトップで、いくつかのワークスペースを持つことができます。最も頻繁に使用するワークスペース、または必要な場合は 2 つ以上のワークスペースに、ファイルとフォルダを置いて作業環境を設定してください。

ポップアップ・メニューの場合

各ワークスペース・オブジェクトには、独自のポップアップ・メニュー (マウス・ボタン 3 か、アイコンの選択時に [Shift]+[F10] キーを押すと表示されます) があります。このメニューには、オブジェクトを処理するためのコマンドが入っています。これには、オブジェクトの選択時にファイル・マネージャの [選択] メニューに表示されるアクションもすべて含まれています。ワークスペース・ポップアップ・メニューは、[ファイル・マネージャ] ウィンドウ内で使用可能なポップアップ・メニューに似ていますが、異なるコマンドもいくつかあります。

ワークスペースの背景にファイルまたはフォルダを置くには

この手順により、ワークスペースの背景にアイコンのコピーを作成します。ワークスペースの背景にあるコピーへの変更内容は、ファイル・マネージャにある元のアイコンに対しても適用されます。

  1. オブジェクトを表示するワークスペースに切り替えます。

  2. 次のいずれかの作業を実行します。

    • ワークスペースにオブジェクトのアイコンをドラッグ&ドロップします。

    • アイコンを選択してから、[選択] メニューかアイコンのポップアップ・メニュー ([Shift]+[F10] キーかマウス・ボタン 3 を押すと表示されます) の [ワークスペースに置く] コマンドを選択します。

複数のワークスペースにデスクトップのアイコンを置くには、上記の手順を繰り返します。

ワークスペース・オブジェクトのポップアップ・メニューを表示するには

マウスの場合

  1. オブジェクトのアイコンを選択します。

  2. マウス・ボタン 3 を押します。

  3. コマンドにドラッグしてからマウス・ボタンを離して、メニューからコマンドを選択します。

キーボードの場合

  1. [Alt]+[Tab] キーを使用して、オブジェクトのアイコンを強調表示します。

  2. [Shift]+[F10] キーを押します。

  3. 矢印キーを使用してコマンドを強調表示して、メニューからコマンドを選択し、[Return] キーを押します。

    コマンドを選択せずにメニューを取り消すには、[Esc] キーを押します。

ワークスペースからオブジェクトを削除するには

  1. オブジェクトがあるワークスペースに切り替えます。

  2. デスクトップのオブジェクトのアイコンを選択します。

  3. オブジェクトのポップアップ・メニューの [このワークスペースから消去] を選択します。

ワークスペースからオブジェクトを削除しても、元のオブジェクトは変更されません。つまり、オブジェクトはファイル・マネージャにまだ存在しています。