Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

PPP ネットワークインタフェース

PPP を用いると、モデムなどのような非同期デバイスをネットワークインタフェースとして使用できるようになります。Solaris PPP では、2 つの仮想ネットワークインタフェース ipdptpnipdn を構成できます (n はインタフェースに割り当てるデバイス番号です)。

PPP ネットワークインタフェースは、仮想ネットワークインタフェースとみなされます。なぜなら、Ethernet インタフェースなどのようにネットワークハードウェアを含んでいないからです。さらに、PPP ネットワークインタフェースは特定のシリアルポートに関連付けられるものでもありません。PPP ネットワークインタフェースは、物理ネットワークインタフェースとともに /devices ディレクトリに入っています (物理ネットワークインタフェースについては、「ネットワークインタフェース」を参照してください)。

使用するネットワークインタフェースの種類は、設定したい PPP 通信リンクによって異なります。ipdptp インタフェースは、ポイントツーポイントリンクをサポートしています。ipd インタフェースは、ポイントツーマルチポイントリンク (「マルチポイントリンク」と呼ばれる) をサポートしています。