xetops および xutops ユーティリティによって、アジア諸言語のテキストをビットマップグラフィックの印刷イメージに変換できます。これにより、アジア諸言語の文字を、そのフォントを持っていない PostScript ベースのプリンタでも印刷できます。
このようなファイルを印刷する一般的なコマンド行は次のようになります。
system% pr <filename> | xetops |lp |
または次のように入力します。
system% pr <filename> | xutops |lp (ko.UTF-8、zh.UTF-8、zh_TW.UTF-8 ロケールの場合) |
Solaris 8 (日本語版) では以下の日本語プリンタをサポートしています。
日本語 PostScript プリンタ
Epson VP-5085 (ESC/P ベース)
NEC PC-PR201 (201PL ベース)
Canon LASERSHOT (LIPS ベース)
日本語のテキストは、LP 印刷サービスにより、これらのプリンタで印刷できます。次の表に、これらのプリンタと使用される構成要素の関係を示します。詳細については『JFP ユーザーズガイド』を参照してください。
表 8-2 日本語プリンタのサポート
プリンタ |
terminfo(-T) |
interface(-i) |
content(-I) |
フィルタ |
---|---|---|---|---|
Japanese PS |
PS |
jstandard |
postscript |
jpostprint |
Epson VP-5085 |
epson-vp5085 |
jstandard |
None |
jprconv |
NEC PC-PR201 |
nec-pr201 |
jstandard |
None |
jprconv |
Canon LASERSHOT |
canon-ls-a408 |
jstandard |
None |
jprconv |
日本語 PostScript プリンタを設定するには次のようにします。
以下の例では、PostScript プリンタ名は lw です。/dev/lpl はプリンタに関連付けられたデバイスです。詳細については、lpadmin(1M) のマニュアルページを参照してください。
# lpadmin -p lw -v /dev/lp1 -T PS -I postscript # lpadmin -p lw -i /usr/lib/lp/model/jstandard # cd /etc/lp/fd # lpfilter -x -f postprint # lpfilter -f jpostprint -F jpostprint.fd # accept lw # enable lw # /etc/init.d/lp stop # /etc/init.d/lp start |
以下の操作で印刷できます。
% lp -d lw <日本語のテキストファイル名> |
これらの機能は、Solaris の日本語版でのみサポートされます。プリンタに対する入力コードセットは、システムのロケールによって決まります。