国際化対応言語環境の利用ガイド

Solaris Font Downloader

Solaris Font Downloader は印刷処理の国際化対応を行う上で重要な役割を持っています。異なる国々で販売されているプリンタには必ずしもロケール固有フォントがインストールされていません。このような場合、各印刷ジョブにロケール固有フォントを含めることによる解決は可能ですが、多くの場合非常にサイズが大きく、時間がかかってしまいます。

もう 1 つの方法として、通常使用されるフォントをプリンタ側に常駐させる方法があります。フォントはプリンタ内の RAM または (プリンタにハードディスクが接続されている場合は) ハードディスク内に格納することができます。現在の多くの PostScript プリンタがハードディスクの接続を可能にするオプションを用意しています。ワークステーション側からフォントを取り出し、プリンタ側に格納する作業を「ダウンロード」と呼びます。プリンタ側の RAM に格納されたフォントはプリンタの電源が切断されるまで常駐します。プリンタ側のハードディスクに格納されたフォントは削除を行わない限り使用できます。

Solaris Font Downloader は PostScript プリンタにおけるフォント管理を行うための GUI アプリケーションです。PostScript レベル 2 または 3 ソフトウェアで動作し、TCP/IP プロトコルによりネットワークに接続可能で一般的に普及しているプリンタをサポートしています。

具体的には以下の機能を装備しています。

Solaris Font Downloader は、コンピュータユーザーが使用するさまざまなフォントに対応しています。以下の PostScript フォントをプリンタへダウンロードできます。

TrueType フォントをダウンロードと同時に Type 42 フォントや CID (Type 11) フォントなどの PostScript フォントへ変換することが可能です。これらのフォントをサポートする PostScript ソフトウェア側では、TrueType フォントから変換されたフォントを通常の PostScript フォントと同様に使用することが可能です。

TrueType フォントを PostScript フォントへ変換する際にユーザーが選択可能な数種の設定があります。これらの設定については、マニュアルページ fdl(1) の中で Solaris Font Downloader 機能とともに詳しく説明されています。

参考文書