システム入出力の制御関係の構成用として次に示す変数があります。
input-device
output-device
screen-#columns
screen-#rows
ttya-mode
ttyb-mode
これらの変数を使用して入出力用の電源投入時デフォルトを割り当て、ttya と ttyb のシリアルポートの通信特性を調整できます。ttya-mode と ttyb-mode の結果を除いて、これらの値は次の電源再投入またはシステムリセットまで有効になりません。
input-device および output-device 変数は、電源投入リセット後の入出力デバイスの選択を制御します。input-device のデフォルト値は keyboard であり、 output-device のデフォルト値は screen です。出入力は、表 3-3 の値に設定できます。
表 3-3 入出力デバイス変数
オプション |
説明 |
---|---|
device-specifier |
そのデバイスのパス名または別名によって識別されるデバイス。 |
keyboard |
(入力専用) デフォルトシステムキーボード。 |
screen |
(出力専用) デフォルトグラフィックスディスプレイ。 |
ttya |
シリアルポート A |
ttyb |
シリアルポート B |
システムをリセットすると、指定したデバイスがデフォルトの入力または出力デバイスになります。(入力または出力デバイスを一時的に変更する場合は、第 4 章「Forth ツールの使用方法」で説明する input または output コマンドを使用します。)
ttya を電源投入時デフォルト入力デバイスとして設定するには、次のように入力します。
ok setenv input-device ttya ok |
input-device として keyboard を選択したが、このデバイスが接続されていない場合は、次の電源再投入またはシステムリセット後は、入力は ttya から受け入れられます。output-device として screen を選択したが、フレームバッファーが存在しない場合は、次の電源再投入またはシステムリセット後は、出力は ttya に送られます。
デフォルト出力デバイスとして bwtwo フレームバッファーを指定するには (特にシステムに複数のフレームバッファーが存在する場合)、次のように入力します。
ok setenv output-device /sbus/bwtwo ok |
大部分のサンシステムで、ボーレート ttya と ttyb の両方に対して次のデフォルト設定が使用されます。
9600 ボー、8 データビット、パリティーなし、1 ストップビット、ハンドシェークなし
2 つのシリアルポート ttya および ttyb の通信特性は、ttya-mode および ttyb-mode の各変数に次の値を設定します。
baud = 110、300、1200、2400、4800、9600、19200、または 38400 ビット /秒
#bits = 5、6、7、または 8 (データビット)
parity = n (なし)、e (偶数)、または o (奇数)、パリティービット
#stop = 1 (1)、. (1.5)、または 2 (2) ストップビット
handshake = - (なし)、h (ハードウェア(rts/cts))、または s (ソフトウェア (xon/xoff))
たとえば、ttya を 1200 ボー、7 データビット、偶数パリティー、1 ストップビット、ハンドシェークなしに設定するには、次のように入力します。
ok setenv ttya-mode 1200,7,e,1,- ok |
これらの変数値の変更はただちに有効になります。
システムによっては、rts/cts および xon/xoff ハンドシェークは実装されていません。選択したプロトコルが実装されていないときは、handshake 変数は受け入れられますが、無視されます。メッセージは何も表示されません。