Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド

RAID5 メタデバイスの作成

この節では、RAID5 メタデバイスの作成方法について説明します。

RAID5 メタデバイスを作成するための予備情報

RAID5 メタデバイスの作成方法 (DiskSuite ツール)

  1. 前提条件 (「DiskSuite オブジェクトを作成するための前提条件」) を満たし、予備情報 (「RAID5 メタデバイスを作成するための予備情報」) を読んでいることを確認する。

  2. RAID5 テンプレートをクリックする。

    キャンバスには、未割り当てで未確定の RAID5 オブジェクトが表示されます。メタデバイス名は自動的に割り当てられます。

  3. [オプション] デフォルトのメタデバイス名を変更する。

  4. [オプション] 飛び越し値をデフォルトの 16K バイトから変更する。

    オブジェクトのポップアップメニューから「情報」を選択する。

    RAID5 メタデバイス用の「RAID 情報」ウィンドウが表示されます。

    Graphic
  5. 飛び越し値を変更する。「カスタマイズ」をクリックし、その横にあるフィールドに新しい値を入力する。

    単位には、K バイト、M バイト、またはセクターを指定できます。この横のプルダウンメニューから、任意の単位を選択してください。「接続」をクリックして値を設定し、「閉じる」をクリックします。

    飛び越し値の設定については、『Solstice DiskSuite 4.2.1 リファレンス』を参照してください。

  6. スライスをクリックして「スライスブラウザ」ウィンドウを開く。

  7. スライスを選択し、RAID5 オブジェクトの先頭にドラッグする。

    複数のスライスを選択するには、Control キーを押しながらクリックします。少なくとも 3 つのスライスが必要です。

  8. RAID5 オブジェクトの先頭の矩形をクリックし、「確定」をクリックする。

    DiskSuite は、RAID5 メタデバイスの初期化を開始します。

  9. コンフィグレーションログを表示して、RAID5 メタデバイスが確定されたことを確認する。


    注 -

    初期化が終了したら、RAID5 メタデバイスを使用できます。


この例では、RAID5 メタデバイスを示します。このメタデバイスは 3 つの 510.23 M バイトスライスから構成されますが、表示されたサイズは 1020.12 M バイトであることに注目してください (1 スライス分の記憶容量がパリティに使用されます)。

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次の作業

新しく作成された RAID5 メタデバイスをファイルシステム用に準備するには、「メタデバイス上にファイルシステムを作成する方法 (ファイルシステムマネージャ)」を参照してください。データベースなど、raw メタデバイスを使用するアプリケーションには、メタデバイスを認識する独自の方法が必要です。

ホットスペア集合と RAID5 メタデバイスを関連付けるには、「ホットスペア集合を関連付ける方法 (DiskSuite ツール)」を参照してください。

RAID5 メタデバイスの作成方法 (コマンド行)

「DiskSuite オブジェクトを作成するための前提条件」の前提条件と 「RAID5 メタデバイスを作成するための予備情報」の予備情報をチェックしてから、metainit(1M) コマンドを使用して、RAID5 メタデバイスを作成します。詳細については、metainit(1M) のマニュアルページを参照してください。

例 - 3 つのスライスから構成される RAID5 メタデバイスの作成


# metainit d45 -r c2t3d0s2 c3t0d0s2 c4t0d0s2
d45: RAID is setup

RAID5 メタデバイスである d45 は、3 つのスライスから -r オプションで作成されます。飛び越しが指定されていないため、d45 はデフォルトの 16K バイトを使用します。システムは、RAID5 メタデバイスが設定されたことを確認し、メタデバイスの初期化を開始します。


注 -

初期化が終了したら、RAID5 メタデバイスを使用できます。


次の作業

新しく作成された RAID5 メタデバイスをファイルシステム用に準備するには、「メタデバイス上にファイルシステムを作成する方法 (コマンド行)」を参照してください。データベースなど、raw メタデバイスを使用するアプリケーションには、メタデバイスを認識する独自の方法が必要です。

ホットスペア集合と RAID5 メタデバイスを関連付けるには、「ホットスペア集合を関連付ける方法 (コマンド行)」を参照してください。