この節では、RAID5 メタデバイスをシステムから除去する方法について説明します。
RAID5 メタデバイスがシステムから永久に除去され、その配下にあるスライスが再使用されると、RAID5 メタデバイスにあったデータはすべて失われます。データを保存する必要がある場合は、データをバックアップしてください。
RAID5 メタデバイスを削除し、削除されたデバイスの一部であったスライスを再使用した場合、そのデータはすべて、システムから失われます。したがって、RAID5 メタデバイスを削除する前に、そこにあるデータをバックアップしてください。
前提条件 (「DiskSuite オブジェクトを除去するための前提条件」) を満たし、予備情報 (「RAID5 メタデバイスを除去するための予備情報」) を読んだことを確認する。
メタデバイスの最新のバックアップがあることを確認する。
RAID5 メタデバイスに対するアクセスを停止する。
たとえば、ファイルシステムをマウント解除します。データベースなど、非 UFS アプリケーションの場合、アプリケーションによるメタデバイスの使用を停止させるために必要な手順を実行します。
削除する RAID5 オブジェクトを、オブジェクトリストからダブルクリックする。
RAID5 オブジェクトがキャンバスに表示されます。
RAID5 オブジェクトのポップアップメニューを表示し、「削除」を選択する。
表示されるダイアログボックスで、「削除」をクリックする。
[オプション] このメタデバイスの /etc/vfstab ファイルにエントリが存在する場合、そのエントリを削除する。
存在しないデバイスにファイルシステムのマウント要求を行なって、システムを混乱させることがないようにします。
コンフィグレーションログを表示して、オブジェクトが削除されたことを確認する。
メタデバイスに割り当てられたホットスペア集合は、削除されません。
「DiskSuite オブジェクトを除去するための前提条件」の前提条件と 「RAID5 メタデバイスを除去するための予備情報」の予備情報をチェックしてから、metaclear(1M) コマンドを使用して、メタデバイスを削除します。詳細については、metaclear(1M) のマニュアルページを参照してください。
# umount /nfs # metaclear d80 d80: RAID is cleared (/etc/vfstab ファイルを編集する) |
この例では、マウントされたファイルシステム /nfs も含む、RAID5 メタデバイス d80 を除去します。d80 へのアクセスは、そのファイルシステムをマウント解除することによって停止されます。システムは、RAID5 メタデバイスが除去されるという確認メッセージを表示します。このメタデバイスの /etc/vfstab ファイルにエントリが存在する場合は、それを削除してください。存在しないメタデバイスにファイルシステムをマウントしようとして、システムを混乱させることがないようにします。