この節では、ホットスペアとホットスペア集合をシステムから除去する方法について説明します。
使用中のホットスペアは削除できません。
ホットスペア集合を削除するためには、その前に、サブミラーと RAID5 メタデバイスに対するホットスペア集合の関連付けをすべて削除します。
前提条件 (「DiskSuite オブジェクトを除去するための前提条件」) を満たし、予備情報 (「ホットスペアとホットスペア集合を除去するための予備情報」) を読んでいることを確認する。
オブジェクトリストから、ホットスペア集合オブジェクトをダブルクリックする。
オブジェクトがキャンバスに表示されます。
除去したいホットスペアスライスを、ホットスペア集合オブジェクトからキャンバスにドラッグする。
ホットスペア集合オブジェクトの先頭の矩形内部をクリックし、「確定」をクリックする。
コンフィグレーションログを表示して、ホットスペア集合が確定されたことを確認する。
「DiskSuite オブジェクトを除去するための前提条件」の前提条件と 「ホットスペアとホットスペア集合を除去するための予備情報」の予備情報をチェックしてから、metahs(1M) コマンドを使用して、ホットスペアを除去します。詳細は、metahs(1M) のマニュアルページを参照してください。
# metahs -d hsp003 /dev/dsk/c2t1d0s2 hsp003: Hotspare is deleted |
この例では、ホットスペア /dev/dsk/c2t1d0s2 をホットスペア集合 hsp003 から除去します。
# metahs -d all /dev/dsk/c2t1d0s2 hsp003: Hotspare is deleted hsp004: Hotspare is deleted # metahs -i ... hsp003: 2 hot spares c1t3d0s6 Available 912800 blocks c0t0d0s4 Available 5600 blocks hsp004: 2 hot spares c1t3d0s6 Available 912800 blocks c0t0d0s4 Available 5600 blocks |
この例では、ホットスペア /dev/dsk/c2t1d0s2 を、それに関連付けられたすべてのホットスペア集合から除去します。-i オプション付きの metahs コマンドは、ホットスペアスライスが、もう (削除元の) ホットスペア集合の一部ではないことを明らかにします。
ホットスペア集合を除去するためには、その前に、サブミラーと RAID5 メタデバイスに対する関連付けをすべて除去しなければなりません。
前提条件 (「DiskSuite オブジェクトを除去するための前提条件」) を満たし、予備情報 (「ホットスペアとホットスペア集合を除去するための予備情報」) を読んでいることを確認する。
「ブラウズ」メニューから「ホットスペア集合」を選択し、「ホットスペア集合ブラウザ」ウィンドウを表示する。
スクロールリストから、削除したいホットスペア集合をダブルクリックする。
そのホットスペア集合の「ホットスペア集合情報」ウィンドウが表示されます。「関連のあるデバイス」リストには、そのホットスペア集合を使用するすべてのメタデバイスが表示されます。
「関連のあるデバイス」リストに含まれるメタデバイス (サブミラーや RAID5 メタデバイス) ごとに、ホットスペア集合の関連付けを除去する。
ホットスペア集合の関連付けを除去した、それぞれのミラーや RAID5 デバイスを確定する。
ホットスペア集合の「使用状況」状態が「なし」に変化します。
オブジェクトリストから、ホットスペア集合オブジェクトをダブルクリックして、キャンバスに表示する。
ホットスペア集合を削除する。
オブジェクトのポップアップウィンドウを表示し、「削除」を選択します。
コンフィグレーションログを表示して、ホットスペア集合が削除されたことを確認する。
「DiskSuite オブジェクトを除去するための前提条件」の前提条件と 「ホットスペアとホットスペア集合を除去するための予備情報」の予備情報をチェックしてから、metaparam(1M) と metahs(1M) のコマンドを使用して、ホットスペア集合を除去します。詳細は、metaparam(1M) と metahs(1M) のマニュアルページを参照してください。
# metastat ... d30: Mirror State: Okay ... d31: Submirror of d30 Hot spare pool: hsp001 ... d32: Submirror of d30 Hot spare pool: hsp001 ... # metaparam -h none d30 # metaparam -h none d31 # metahs -d hsp001 hsp001: Hotspare pool is cleared |
この例では、ホットスペア集合 hsp001 の除去方法を示します。ホットスペア集合の関連付けを調べるには、metastat コマンドを使用します。metastat の出力には、ホットスペア集合 hsp001 を使用する 2 つのサブミラー (d31 と d32) が示されます。-h オプションと none オプションを付けた metaparam コマンドは、ホットスペア集合に対する関連付けを除去します。その際、まずサブミラー d31 の関連付けが除去されてから、d32 の関連付けが除去されます。ホットスペア集合に関連付けがなくなれば、metahs -d コマンドで除去されます。