Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド

ホットスペアとホットスペア集合の除去

この節では、ホットスペアとホットスペア集合をシステムから除去する方法について説明します。

ホットスペアとホットスペア集合を除去するための予備情報

ホットスペアをホットスペア集合から除去する方法 (DiskSuite ツール)

  1. 前提条件 (「DiskSuite オブジェクトを除去するための前提条件」) を満たし、予備情報 (「ホットスペアとホットスペア集合を除去するための予備情報」) を読んでいることを確認する。

  2. オブジェクトリストから、ホットスペア集合オブジェクトをダブルクリックする。

    オブジェクトがキャンバスに表示されます。

  3. 除去したいホットスペアスライスを、ホットスペア集合オブジェクトからキャンバスにドラッグする。

  4. ホットスペア集合オブジェクトの先頭の矩形内部をクリックし、「確定」をクリックする。

  5. コンフィグレーションログを表示して、ホットスペア集合が確定されたことを確認する。

ホットスペアをホットスペア集合から除去する方法 (コマンド行)

「DiskSuite オブジェクトを除去するための前提条件」の前提条件と 「ホットスペアとホットスペア集合を除去するための予備情報」の予備情報をチェックしてから、metahs(1M) コマンドを使用して、ホットスペアを除去します。詳細は、metahs(1M) のマニュアルページを参照してください。

例 - ホットスペアをホットスペア集合から除去


# metahs -d hsp003 /dev/dsk/c2t1d0s2
hsp003: Hotspare is deleted

この例では、ホットスペア /dev/dsk/c2t1d0s2 をホットスペア集合 hsp003 から除去します。

例 - ホットスペアをすべてのホットスペア集合から除去


# metahs -d all /dev/dsk/c2t1d0s2
hsp003: Hotspare is deleted
hsp004: Hotspare is deleted
# metahs -i
...
hsp003: 2 hot spares
        c1t3d0s6                Available       912800 blocks
        c0t0d0s4                Available       5600 blocks
 
hsp004: 2 hot spares
        c1t3d0s6                Available       912800 blocks
        c0t0d0s4                Available       5600 blocks

この例では、ホットスペア /dev/dsk/c2t1d0s2 を、それに関連付けられたすべてのホットスペア集合から除去します。-i オプション付きの metahs コマンドは、ホットスペアスライスが、もう (削除元の) ホットスペア集合の一部ではないことを明らかにします。

ホットスペア集合の除去方法 (DiskSuite ツール)

ホットスペア集合を除去するためには、その前に、サブミラーと RAID5 メタデバイスに対する関連付けをすべて除去しなければなりません。

  1. 前提条件 (「DiskSuite オブジェクトを除去するための前提条件」) を満たし、予備情報 (「ホットスペアとホットスペア集合を除去するための予備情報」) を読んでいることを確認する。

  2. 「ブラウズ」メニューから「ホットスペア集合」を選択し、「ホットスペア集合ブラウザ」ウィンドウを表示する。

  3. スクロールリストから、削除したいホットスペア集合をダブルクリックする。

    そのホットスペア集合の「ホットスペア集合情報」ウィンドウが表示されます。「関連のあるデバイス」リストには、そのホットスペア集合を使用するすべてのメタデバイスが表示されます。

  4. 「関連のあるデバイス」リストに含まれるメタデバイス (サブミラーや RAID5 メタデバイス) ごとに、ホットスペア集合の関連付けを除去する。

    1. 「関連のあるデバイス」リストに含まれるメタデバイスを、1 つずつダブルクリックする。

      適切な「情報」ウィンドウが表示されます。

    2. 「除去」をクリックする。「ホットスペア集合」フィールドが空白になるので、「閉じる」をクリックする。

    3. 「関連のあるデバイス」リストに含まれるメタデバイスごとに、4a と 4b を繰り返す。

    4. 各メタデバイスのホットスペア集合の関連付けを除去し終わったら、「ホットスペア集合情報」ウィンドウで「閉じる」をクリックする。

  5. ホットスペア集合の関連付けを除去した、それぞれのミラーや RAID5 デバイスを確定する。

    ホットスペア集合の「使用状況」状態が「なし」に変化します。

  6. オブジェクトリストから、ホットスペア集合オブジェクトをダブルクリックして、キャンバスに表示する。

  7. ホットスペア集合を削除する。

    オブジェクトのポップアップウィンドウを表示し、「削除」を選択します。

  8. コンフィグレーションログを表示して、ホットスペア集合が削除されたことを確認する。

ホットスペア集合の除去方法 (コマンド行)

「DiskSuite オブジェクトを除去するための前提条件」の前提条件と 「ホットスペアとホットスペア集合を除去するための予備情報」の予備情報をチェックしてから、metaparam(1M) と metahs(1M) のコマンドを使用して、ホットスペア集合を除去します。詳細は、metaparam(1M) と metahs(1M) のマニュアルページを参照してください。

例 - ホットスペア集合を除去


# metastat
...
d30: Mirror
    State: Okay
...
d31: Submirror of d30
    Hot spare pool: hsp001
...
d32: Submirror of d30
    Hot spare pool: hsp001
...
# metaparam -h none d30
# metaparam -h none d31
# metahs -d hsp001
hsp001: Hotspare pool is cleared

この例では、ホットスペア集合 hsp001 の除去方法を示します。ホットスペア集合の関連付けを調べるには、metastat コマンドを使用します。metastat の出力には、ホットスペア集合 hsp001 を使用する 2 つのサブミラー (d31d32) が示されます。-h オプションと none オプションを付けた metaparam コマンドは、ホットスペア集合に対する関連付けを除去します。その際、まずサブミラー d31 の関連付けが除去されてから、d32 の関連付けが除去されます。ホットスペア集合に関連付けがなくなれば、metahs -d コマンドで除去されます。