Sun Enterprise サーバーとネットワーク上の他のマシンとの間の主ネットワークインタフェースは、そのサーバーのホスト名に関連付けられたアドレスを保持するインタフェースです。主ネットワークを特定するための方法の 1 つは、/etc/nodenameファイルにあるホスト名と一致するホストが記述された /etc/hostname.metherx ファイルを見つけることです。対応する metherx ネットワーク (たとえば mether0) が主ネットワークです。
主ネットワークの代替パスを設定することができます。主ネットワークは、起動時に自動切り替えが可能な唯一のネットワークインタフェースです。起動プロセス中に主ネットワークの有効な代替パスに障害が発生すると、システムがそのネットワークの正常な代替パスを見つけようとします。
代替パスが設定されたネットワークを構成する場合、メタネットワーク上にあるドライバが使用中のうちはメタネットワークを構成しないでください。
現在使用中のネットワークに AP を構成するとき、物理インタフェースの構成を削除して、AP インタフェースを設定する間の移行時間は、Sun Enterprise サーバーに対するネットワークサービスの提供が途切れることになります。
移行には、以下の操作のどれかを実行する必要があります。望ましい操作から順に記述します。
適切な AP データベースエントリを作成して、新しい /etc/hostname.xxx ファイルを作成し、対応する /etc/hostname.xxx ファイルを削除 (またはファイル名を変更) した後、Sun Enterprise サーバーを再起動します。この操作の詳細な例は、次の「現在のネットワークに対して AP を構成する」を参照してください。
Sun Enterprise サーバー上の移行を実行するスクリプトファイルを設定します。
AP 下で起動しているネットワークインタフェースでネットワークサービスが提供されない場合は、Sun Enterprise サーバーに他のネットワークインタフェースからログインし、コマンドを発行できるようにします。
以下に、現在使用している主ネットワークに対して AP を構成するときの標準例を示します。この例では、eng5 という名前の Sun Enterprise サーバーが mether0 上に主ネットワークインタフェースを持ち、qfe0 と hme2 で構成されるメタネットワークインタフェースを設定するものとします。どのネットワークインタフェースでメタネットワークを構成すればよいのか分からない場合は、snoop -d を使用して、同じサブネット上に存在する構成済みのネットワークを調べます。
以下の手順では、マシンの再起動が必要になります。マシンを再起動できない場合、以下の手順は行わないでください。
IPv6: すべての例で、hostname.xxxx は hostname6.xxxx に置き換えてください。
主ネットワークインタフェースが qfe0 であることを確認します。
# cat /etc/nodename eng5 # cat /etc/hostname.qfe0 eng5
新しいネットワークパスグループを作成し、変更内容を確定します。
# apnet -c -a qfe0 -a hme2 # apdb -C
AP データベース内の確定済みネットワークエントリを表示して、新しいパスグループを確認します。
# apconfig -N メタネットワーク: mether0 物理デバイス: qfe0 A hme2
hostname.xxxx は、ネットワークが起動時に自動的に構成されるように名前を変更します。
# mv /etc/hostname.qfe0 /etc/hostname.mether0
マシンを再起動して物理ネットワークインタフェースを停止し、メタネットワークインタフェースを起動します。
以下の手順では、マシンの再起動が必要になります。マシンを再起動できない場合、以下の手順は行わないでください。
IPv6: すべての例で、hostname.xxxx は hostname6.xxxx に置き換えてください。
主ネットワークインタフェース名を確認します (この例では mether0)
# cat /etc/nodename eng5 # cat /etc/hostname.mether0 eng5
メタネットワークインタフェースの構成ファイルの名前を変更します。
# mv /etc/hostname.mether0 /etc/hostname.qfe0
再起動します。
# apnet -d mether0 # apdb -C # apconfig -N #
以下の手順では、マシンの再起動が必要になります。マシンを再起動できない場合、以下の手順は行わないでください。
IPv6: すべての例で、hostname.xxxx は hostname6.xxxx に置き換えてください。
主ネットワークインタフェース名を確認します (この例では mether0)
# cat /etc/nodename eng5 # cat /etc/hostname.mether0 eng5
hostname.xxxx は、ネットワークが起動時に自動的に構成されるように名前を変更します。
# mv /etc/hostname.mether0 /etc/hostname.qfe0
再起動します。
以下の手順では、マシンの再起動が必要になります。マシンを再起動できない場合、以下の手順は行わないでください。
IPv6: すべての例で、hostname.xxxx は hostname6.xxxx に置き換えてください。