sdtudc_extract_ps(1) (JFP リファレンスマニュアル (1) : ユーザーコマンド)

JFP リファレンスマニュアル (1) : ユーザーコマンド

sdtudc_extract_ps(1)

名前

sdtudc_extract_ps– ユーザー定義文字変換ユーティリティ

形式

/usr/dt/bin/sdtudc_extract_ps

-p

prefix

font_file

使用条件

SUNWudct

機能説明

sdtudc_extract_ps は type3creator および fontmanager を使用して作成されたユーザー定義文字を、Type1 フォント形式のフォントファイルとして抜き出すユーティリティです。

Solaris 2.6 から、ユーザー定義文字は既存のフォントファイルとは別のフォントファイルに分けて管理するように変更されました。また、ユーザー定義文字領域が以下のように明確に定義されました。

ユーザー定義文字領域

ja/japanese	0xf5a1 - 0xfefe	JIS X 0208-1990 85 区 - 94 区
	0x8ff5a1- 0x8ffefe	JIS X 0212-1990 85 区 - 94 区

ja_JP.PCK	0xf040 - 0xf4fc	JIS X 0208-1990 85 区 - 94 区
	0xf540 - 0xf9fc	JIS X 0212-1990 85 区 - 94 区

このため、type3creator および fontmanager を使用して登録したユーザー定義文字を Solaris 2.6 上で利用する場合は、Solaris 2.6 で定義されるユーザー定義文字領域とは別のフォントファイルに取り出す必要があります。

デフォルトでは、sdtudc_extract_ps は UDC を接頭辞とするフォントファイルを各区ごとに 20 個まで取り出します。これは、Solaris 2.6 で定義するユーザー定義文字領域の区数の総和に対応しています。たとえば、フォントマネージャで作成したフォントファイルを font.ps とすると以下のようになります。

% sdtudc_extract_ps font.ps
UDC1.pfa . . . Done
UDC2.pfa . . . Done
     :
UDC20.pfa . . . Done

上記の処理を行なったあと、取り出した Type1 フォントファイルを所定のディレクトリに移動します。詳しくは、sdtudctool(1) のユーザー定義文字の移行の項目を参照してください。

オプション

次のオプションを指定できます。

-p prefix: 抜き出す Type1 フォントファイルの接頭辞を指定します。指定しない場合デフォルトとして UDC が使われます。

終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0: 入力ファイルはすべて、正常に出力された。
>0: エラーが発生した

ファイル

/usr/dt/config/$LANG/sdtudc_map