表 A-4 一般的な Instant Messaging Server 設定パラメータ
パラメータ
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デフォルト値
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説明
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iim_server.domainname
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ホストのドメイン名
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このサーバーがサポートすべき論理 Instant Messaging Server ドメイン名。この名前は、ネットワーク上のほかのサーバーがこのサーバーを特定する際に使用される。また、このサーバーが自身のエンドユーザーをほかのサーバーに通知する際にも使用される。これは必ずしも、Instant Messaging Server を実行しているシステムの完全指定ドメイン名である必要はない
たとえば、システム iim.xyz.com が企業 xyz.com の唯一の Instant Messaging Server であった場合、このドメイン名として xyz.com が選択される可能性が高い
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iim_server.port
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49919
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サーバーのバインド先として使用する IP アドレスとポート。サーバーはこのポート上で、ほかのサーバーからの接続を待機する。IP アドレス設定は、マルチホームのマシン上で特定の IP アドレスのみを使用したい場合に便利である。IP アドレスを指定しなかった場合、localhost の INADDR_ANY の値が使用される
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iim_server.useport
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TRUE
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このサーバーがサーバー間通信ポート上で待機するかどうかを示す。可能な値は TRUE と FALSE である。TRUE の場合、サーバーは、iim_server.port に定義されたポート上で待機する。ただし、ポートが明示的に定義されていない場合は、ポート 9919 上で待機する
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iim_server.sslport
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49910
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安全なサーバー間通信時に使用されるサーバーの SSL ポート。注 : 値の形式は、IPaddress:port である。IP アドレスを指定しなかった場合、localhost の INADDR_ANY の値が使用される
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iim_server.usesslport
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FALSE
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このサーバーがサーバー間 SSL 通信ポート上で待機するかどうかを示す。可能な値は TRUE と FALSE である。TRUE の場合、サーバーは、iim_server.sslport に定義されたポート上で待機する。ただし、ポートが明示的に定義されていない場合は、ポート 9910 上で待機する
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iim_server.clienttimeout
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15
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アクティブでないクライアント接続をサーバーが破棄するまでの時間 (分) を指定する。たとえば、マシンがシャットダウンされた場合などに適用される。設定可能な最小値は、5 分である
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iim_server.usesso
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0
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このパラメータは、認証時に SSO プロバイダを使用すべきかどうかをサーバーに指示する。SSO プロバイダは、サーバーが SSO サービスを使ってセッション ID を検証する際に使用されるモジュールである
ポータル配備の場合、Portal Server セッション API を使えば、IM サーバーは、クライアントから送信されてきたセッション ID を検証できる
このパラメータの値は、0、1、-1 のいずれかである。
0 : SSO プロバイダを使用しない (デフォルト)
1 : まずは SSO プロバイダを使用するが、SSO 検証が失敗した場合には LDAP を使用する
-1 : SSO プロバイダのみを使用する。SSO 検証が失敗しても、LDAP 認証を試みない
iim_server.usesso パラメータは、iim_server.ssoprovider パラメータと組み合わせて使用する
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iim_server.ssoprovider
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なし
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このパラメータには、SSO プロバイダを実装しているクラスを指定する。iim_server.usesso の値が 0 以外であり、かつこのオプションが設定されていなかった場合、サーバーは、デフォルトの Portal Server ベースの SSO プロバイダを使用する
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iim_server.msg_archive
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false
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このパラメータは、アーカイブプロバイダを有効にするかどうかを指定する
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iim_server.msg_archive.provider
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なし
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このパラメータには、カスタムアーカイブプロバイダのリストを設定する。このパラメータには複数の値を設定でき、個々の値はコンマ (,) で区切る
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iim_server.msg_archive.auto
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false
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このパラメータは、エンドユーザーのアーカイブ制御設定を考慮するかどうかを、サーバーに指示する
このパラメータの値が true の場合、ユーザー設定で 「すべてをアーカイブ」 オプションを選択したのと同じ効果を持つ
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iim_server.conversion
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false
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このパラメータは、メッセージ変換を有効にするかどうかを指定する。メッセージ変換プロバイダの設定リストを使ってメッセージ変換を行うかどうかを指定する
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iim_server.conversion.provider
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なし
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このパラメータには、メッセージ変換時に使用するメッセージ変換プロバイダのリストを設定する
このパラメータには複数の値を設定でき、個々の値はコンマ (,) で区切る
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iim_server.servertimeout
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-1
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リモートサーバーがアクティブ状態にない場合、リモートサーバーが開いた接続をこのサーバーが自動的に閉じるように設定することが可能である。これは、リモートサーバーからこのサーバーへ要求が送られてきた時刻を定期的に測定することで実現されている。リモートサーバーから最後の要求が届いたあとの経過時間が、iim_server.servertimeout パラメータの値を超えた場合に、リモートサーバーへの接続が切断される
このパラメータ値の単位は「分」である
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iim_server.enable
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true
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この値は、Instant Messaging Server を有効にするかどうかを示す。Instant Messaging マルチプレクサを有効にする場合、このパラメータを false に設定する
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iim_server.conversion.external.command
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なし
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このパラメータには、メッセージ変換時に使用する外部コマンドを指定する
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iim_server.stat_frequency
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1
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このパラメータには、サーバーが活動概要をログファイルに記録する頻度を指定する。ただし、サーバーが活動概要をログファイルに記録するのは、サーバーの最低ログ重要度が NOTICE 以下に設定された場合だけである。この値の単位は「分」である
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iim_server.secconfigdir
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/etc/opt/SUNWiim/default/config
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このディレクトリには鍵と証明書のデータベースが含まれる。また、通常はセキュリティモジュールデータベースも含まれる
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iim_server.keydbprefix
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なし
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この値には、鍵データベースのファイル名のプレフィックスが必要。鍵データベースのファイル名は、必ず key3.db で終わる必要がある
たとえば、鍵データベース名が This-Database-key3.db であった場合 (プレフィックスが含まれていた場合)、このパラメータの値は This-Database になる
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iim_server.certdbprefix
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なし
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この値には、証明書データベースのファイル名のプレフィックスが必要。証明書データベースのファイル名は、必ず cert7.db で終わる必要がある
たとえば、証明書データベース名が Secret-stuff-cert7.db の場合 (プレフィックスが含まれていた場合)、このパラメータの値は Secret-stuff になる
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iim_server.secmodfile
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secmod.db
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この値には、セキュリティモジュールファイルの名前が含まれている必要がある
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iim_server.certnickname
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Server-Cert
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この値には、証明書のインストール時に入力した証明書の名前が必要
この証明書の名前は、大文字、小文字が区別される
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iim_server.keystorepasswordfile
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sslpassword.conf
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この値には、鍵データベースのパスワードが格納されたファイルの相対パスと名前が含まれている必要がある。このファイルには、次の行が含まれている必要がある
Internal (software) Token:password
ここで、password は、鍵データベースを保護しているパスワードである
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iim_server.trust_all_cert
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false
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この値が true の場合、サーバーはすべての証明書を信頼するとともに、証明書の情報をログファイル内に追加する
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