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iPlanet Calendar Server インストールガイド |
第 3 章 Windows NT システムでの Calendar Server のインストール
この章では、Windows NT システムに iPlanet Calendar Server をインストールする手順について説明します。次のいずれかの方法でセットアッププログラムを実行できます。
グラフィカルインタフェースを使用した Windows NT システムでのインストール
グラフィカルインタフェースを使用した Windows NT システムでのインストール
次に、グラフィカルユーザインタフェースを備えたインストールプログラムを使って、Calendar Server をインストールする手順について説明します。
管理者としてログインします。インストールプログラムを実行するにはスーパユーザの権限が必要です。つまり、システムに対してすべての管理者権限でログインします。
Calendar Server のホストマシン上にディレクトリ (c:\temp\ics5 など) を作成し、そのディレクトリに自己解凍型アーカイブファイル (ics5_0-export-en.x86-windows-nt4.0.exe など) をダウンロードまたはコピーします。ダウンロード先ディレクトリに、解凍したファイルを格納するための十分なディスク容量があることを確認してください。
アーカイブファイルを格納したディレクトリで、自己解凍型 Calendar Server アーカイブファイルをダブルクリックします。
- 注: アーカイブファイルが zip 形式などに圧縮されている場合、まず解凍する必要があります。
Calendar Server をインストールするかどうかを確認するメッセージボックスが表示されます。「はい」をクリックして処理を続行します。
自己解凍処理が実行され、ウェルカムメッセージが表示されます。「次へ」をクリックして処理を続行します。
使用許諾契約書が表示されます。使用許諾契約書を読み、「はい」(使用許諾契約に同意) をクリックして処理を続行します (「いいえ」をクリックすると、インストールプログラムは Calendar Server をインストールせずに終了します)。
ほとんどのシステムでは、サーバのインストール先となるシステムのホスト名とドメイン名はインストールプログラムによって自動検出されるため、そのまま次の手順に進むことができます。
- ホスト名またはドメイン名を検出できない場合は、画面に「ネットワークに接続できません」スクリーンが表示されます。このような場合は、指定したホスト名とドメイン名が正しいかどうか確認し、「次へ」をクリックしてインストールを続行します。インストールプログラムはこれらの値を使用してネットワーク接続を確立しようとします。
- 注: 「ホスト名」または「ドメイン名」フィールドが空欄になっている場合は、インストールプログラムがその値を検出できなかったということです。このような場合は、有効なホスト名かドメイン名 (またはその両方) を入力してください。
- 新しい値を使用してもネットワーク接続が確立できない場合は、再び有効なホスト名とドメイン名を入力するように要求されます。このとき、次の操作を実行できます。
このままの値を使用してインストールを続行する場合は、「同意する」をクリックします。ただし、これらの値を使用すると、有効なホスト名とドメイン名を入力するまでサーバを実行できません。このような場合は、インストール終了後に ics.conf ファイルを編集して、有効なホスト名とドメイン名を与えることができます。ics.conf ファイルは、server-root\cal\bin\config ディレクトリ (例: c:\Program Files\iPlanet\CalendarServer5\cal\bin\config) にあります。
「標準」または「カスタム」から、希望するインストールタイプを選択します。どちらのタイプを選択してもインストールされるソフトウェアは同じですが、インストール中に選択しなければならないオプションの数が異なります。大半のユーザには、標準インストールをお勧めします。カスタムインストールは、設定可能なオプションをすべて指定する必要があるので、上級ユーザである場合か、標準インストールでは与えられないカスタム構成オプションが必要な場合だけ、選択することをお勧めします。選択したら、「次へ」をクリックして処理を続行します。「新規選択」をクリックし、別のホスト名やドメイン名 (またはその両方) を入力します。
インストールするソフトウェアコンポーネントを選択します (デフォルトでは両方選択されています)。
- 注: 標準インストールを選択すると、次の設定の一部はインストールプログラムによって自動的に設定されるため、スキップされます。カスタムインストールだけで必要な設定は、マニュアル中にそのように記載されています。必要に応じて次の手順に進んでください。
Calendar Server サーバの実行に使用するソフトウェア。
Calendar Server API (CSAPI) アプリケーションプログラミングインタフェース。サードパーティのアプリケーション開発者はこれを使用して、Calendar Server に機能を追加したり、サーバが特定の処理を実行する方法を変更したりできます。
この手順は、システムに Calendar Server の以前のバージョンがインストールされている場合にだけ実行します。すでに Calendar Server がインストールされている場合にはインストールプログラムによって自動的に検出され、次のいずれかを選択するウィンドウが表示されます。
- 選択したら、「Next」をクリックして処理を続行します。
システムに Calendar Server バージョン 2.x がインストールされていることが検出された場合、バージョン 5.1 をインストールするとシステム上に 2 つのバージョンが並存することになると書かれたメッセージウィンドウが表示されます。バージョン 2.x からのデータ移行方法については、第 4 章 "iPlanet Calendar Server データの移行を参照してください。
- アップグレード: すでにインストールされている Calendar Server をアップグレードするには、「現在のコンポーネントを削除して再インストールする」の横にあるボックスのチェックを外して (デフォルトの状態)、「次へ」をクリックします。
- 処理を続行する前に、既存のデータベースと設定情報をバックアップするよう、ウィンドウにメッセージが表示されます (Calendar Server のカスタマイズ可能ファイルの保存方法については、Step 22 を参照してください)。
- 処理を進める場合は、「続行」をクリックします (処理を進めない場合、「キャンセル」をクリックすると前のウィンドウに戻ります)。「続行」をクリックすると、このシステムで実行中のすべての Calendar Server サービスが停止します (インストールプログラムは、システム上の Calendar Server サービスがすべて停止しているかどうか確認できない場合、警告メッセージを表示します。この場合は、オペレーティングシステムの管理ツールを使用して、システムで Calendar Server サービスがすべて停止していることを確実にしてから、アップグレード作業を進めてください)。
- 次に、「Ready to Install」ウィンドウが表示されます。インストールを実行するには、「Install Now」をクリックします。すでにインストールされていたコンポーネントがすべてアップグレードされます。ユーザのカレンダーデータなど、既存のデータベースと設定情報はすべて保持されます。
- アップグレードが正常に完了すると、インストール処理が完了して要約ウィンドウが表示されます。インストールについての要約情報を確認する場合は「詳細」をクリックします。確認が終わったら、「取消し」をクリックして「概要」情報ウィンドウを閉じ、「終了」をクリックしてインストールプログラムを終了します。
- アップグレードを選択すると、Step 22 で解説している「Save Calendar Server Customizable Files」ウィンドウが表示されます。
- 削除と再インストール: Calendar Server 5.1 を削除して再インストールするには、「現在のコンポーネントを削除して再インストールする」の横にあるボックスをクリックしてから、「次へ」をクリックします。この操作によって、インストールプログラムは既存の Calendar Server を削除し、すべて最初から再インストールします。
- Calendar Server の削除と再インストールを選択すると、ウィンドウに処理を続行するかどうかを確認するメッセージが表示されます。処理を進める場合は、「続行 (削除/再インストール)」をクリックします (処理を進めない場合、「キャンセル」をクリックすると前のウィンドウに戻ります)。「続行 (削除/再インストール)」をクリックすると、このシステムで実行中のすべての Calendar Server サービスが停止します (インストールプログラムは、システム上の Calendar Server サービスがすべて停止しているかどうか確認できない場合、警告メッセージを表示します。この場合は、オペレーティングシステムの管理ツールを使用して、システムで Calendar Server サービスがすべて停止していることを確実にしてから、処理を進めてください)。
- Calendar Server を削除して再インストールする前に、既存のデータベース情報をバックアップすることをお勧めします。実際にインストール処理が開始されると、インストールを取り消すことはできません。(Calendar Server のカスタマイズ可能ファイルの保存方法については、Step 22 を参照してください)。
Calendar Server ソフトウェアをインストールするディレクトリを指定します。デフォルトは、 c:\Program Files\iPlanet です。
- 「次へ」をクリックしてインストール処理を続行します。
- 別のディレクトリを選択する場合は、ディレクトリ名を入力するか、「参照」をクリックしてからディレクトリを 1 つ選択し、「OK」をクリックします。
- 選択したら、「次へ」をクリックして処理を続行します。
- 選択したディレクトリが存在しない場合、メッセージボックスが表示され、次のいずれかの操作を実行できます。
指定ディレクトリに Calendar Server をインストールするため「ディレクトリの作成」をクリックし、処理を続行します。
Calendar Server が使用する Web ポート番号を指定します (デフォルトは 80)。Calendar Server は、この Web ポート番号を使ってユーザに Web (HTTP) アクセスを提供します。インストールプログラムが示すデフォルトの Web ポート番号は、すべての Web ブラウザでデフォルトで使用されるポート番号です。したがって、デフォルトを選択することをお勧めします。80 以外のポート番号を指定すると、カレンダーユーザは Calendar Server 上のカレンダーにアクセスするとき、URL でこのポート番号を明示的に含めなければならなくなります。「新規選択」をクリックして「インストールディレクトリの選択」ウィンドウに戻り、別のインストールディレクトリを選択します。
Calendar Server を実行するユーザのパスワードを入力し、確認します。インストールプログラムでは、この ID は現在システムにログインしているユーザ (およびパスワード) であることを前提としています。インストールプログラムの実行中にこの ID を変更することはできません。このユーザは、システムに対して完全な管理者権限を持っている必要があります。
- 選択したら、「次へ」をクリックして処理を続行します。
- 選択したポート番号がすでにこのシステムの別のサービスで使用されている場合は、警告が表示されます。この時点でそれでもかまわなければ、「同意する」をクリックします。そうでない場合は、「新規選択」をクリックして別の Web ポート番号を入力します。
- 注: ポート 80 がすでに使用中である場合、「同意する」をクリックして Calendar Server がポート 80 を使用するように指定してから、他のサービス上のポート 80 を解放できます。このような場合は、他のサービス上のポート 80 を解放してから、インストール作業を続行することをお勧めします。
- 現在のリリースのインストールプログラムは admin ポートを指定できないようになっているので、デフォルト時の admin ポートは無効です。
メールおよびメールアラームに関する次の情報を入力します。
- 選択したら、「次へ」をクリックして処理を続行します。
- 注:この ID がこのシステム上の Calendar Server サービスを管理するために必要なアカウント権限を持っていると確認できない場合、警告が表示されます。この時点でそれでもかまわなければ、「同意する」をクリックします。そうでない場合は、「新規選択」をクリックして別のパスワードを入力します。
Calendar Server データベースの格納先ディレクトリを指定します。デフォルトは次のとおりです。
- Calendar Administrator メールアドレス サーバに障害が発生したとき、Calendar Server がメッセージを送信するユーザの完全なメールアドレス (ユーザ ID とドメイン名) を入力します。たとえば、次のようになります。calmaster@sesta.com
- SMTP サーバホスト名 Calendar Server がメッセージの送信に使用する SMTP サーバを実行しているマシンのホスト名を入力します。
- メールアラームを有効にする デフォルトでは、Calendar Server のメールアラームが有効になっています。Calendar Server がメールアラームを送信しないうようにするには、このチェックボックスを外します。
- 選択したら、「次へ」をクリックして処理を続行します。
- 注: 指定した SMTP サーバに Calendar Server が接続できない場合は、SMTP サーバが有効でないと Calendar Server を実行できないことを知らせるメッセージボックスが表示されます。この時点でそれでもかまわなければ、「同意する」をクリックします。そうでない場合、「新規選択」をクリックして別の SMTP サーバのホスト名を入力します。
- c:\Program Files\iPlanet\CalendarServer5\var\csdb
- 別のディレクトリを選択する場合は、ディレクトリ名を入力するか、「参照」をクリックしてからディレクトリを選択し、「OK」をクリックします。
- 選択したら、「次へ」をクリックして処理を続行します。
- 選択したディレクトリが存在しない場合、メッセージボックスが表示され、次のいずれかの操作を実行できます。
「ディレクトリの作成」をクリックし、指定したディレクトリに Calendar Server のデータベースファイルをインストールしてから処理を続行します。
「新規選択」をクリックして「インストールディレクトリの選択」ウィンドウに戻り、別のディレクトリを選択します。
Calendar Server の一時ファイルの格納先ディレクトリを指定します (カスタムインストールのみ)。デフォルトは次のとおりです。
- 注:NTFS (NT File System) としてフォーマットされていないドライブパーティション上のディレクトリを選択すると、警告メッセージが表示されます。パフォーマンスを向上させるには、NTFS フォーマットのドライブを選択して Calendar Server のデータベースファイルをインストールすることをお勧めします。
- c:\Program Files\iPlanet\CalendarServer5\var\tmp
- 別のディレクトリを選択する場合は、ディレクトリ名を入力するか、「参照」をクリックしてからディレクトリを選択し、「OK」をクリックします。
- 選択したら、「次へ」をクリックして処理を続行します。
- 選択したディレクトリが存在しない場合、メッセージボックスが表示され、次のいずれかの操作を実行できます。
「ディレクトリの作成」をクリックし、指定したディレクトリに Calendar Server の一時ファイルをインストールしてから処理を続行します。
ユーザ認証用に次の LDAP サーバ情報を入力します。この手順は、カスタムインストールを選択した場合にだけ実行します。標準インストールを選択した場合は次の手順に進んでください。「新規選択」をクリックして「インストールディレクトリの選択」ウィンドウに戻り、別のディレクトリを選択します。
ホスト LDAP サーバが実行されているマシンのホスト名。
ポート LDAP サーバが使用するポート番号。デフォルトは 389 です。
ベース DN ベース DN (識別名) は、検索の開始点として使用する LDAP ディレクトリのエントリです。たとえば、ベース DN として ou=people, o=sesta.com を指定すると、Calendar Server が行う LDAP 検索では常に o=sesta.com ディレクトリツリー内の ou=people サブツリーだけを調べます。
管理者バインド DN LDAP ディレクトリにバインドして認証時にカレンダーユーザの DN を検索するために使用されるアカウントの DN。デフォルトは匿名でバインドします。
管理者パスワード 上記の 管理者バインド DN のユーザアカウント用のパスワード。デフォルトのユーザ anonymous にはパスワードは必要ありません。
- 注: 使用しているディレクトリサーバで匿名バインドの認証や匿名による検索が許可されていない場合は、必ず必要なアクセス権を持つ有効な DN を入力してください。
- 選択したら、「次へ」をクリックして処理を続行します。
- 注:指定した LDAP 資格を確認できない場合はそれを知らせるメッセージボックスが表示され、次のいずれかの操作を実行できます。
この時点でそれでもかまわなければ、「同意する」をクリックして Calendar Server をインストールします。
次の LDAP サーバ情報を入力します (この設定は、標準インストールではユーザの認証情報と基本設定の格納先に、カスタムインストールではユーザの基本設定の格納先にだけ適用されます)。「新規選択」をクリックして LDAP ユーザ認証ウィンドウに戻り、異なるディレクトリサーバの情報を入力します。
ホスト LDAP サーバが実行されているマシンのホスト名。
ポート LDAP サーバが使用するポート番号。デフォルトは 389 です。
ベース DN ベース DN (識別名) は、検索の開始点として使用する LDAP ディレクトリのエントリです。たとえば、ベース DN として ou=people, o=sesta.com を指定すると、Calendar Server が行う LDAP 検索では常に o=sesta.com ディレクトリツリー内の ou=people サブツリーだけを調べます。エントリの検証は行われません。
管理者バインド DN ユーザの基本設定が保存されている LDAP ディレクトリにあるあらゆるカレンダーユーザの属性を管理する権限を持つアカウントの DN。デフォルトは次のとおりです。
管理者パスワード 上記の 管理者バインド DN のユーザアカウント用のパスワード。
- uid=admin,ou=Administrators,ou=TopologyManagement,o=NetscapeRoot
- デフォルトのバインド DN は、4.x バージョンの Netscape Directory Server あるいは 5.1 バージョンの iPlanet Directory Server に対して使用できます。このどちらかのディレクトリサーバの ldapsearch ユーティリティを使って、この DN の有無を確認できます。たとえば、次のように入力します。
- ldapsearch -b o=NetscapeRoot uid=admin
Calendar Server 5.1 では、LDAP ディレクトリサーバを使用してユーザ情報やグループ情報を保存する場合に、特定のスキーマを更新する必要があります。iPlanet Directory Server 5.1 あるいは Netscape Directory Server 4.12 や 4.16 を使用している場合は、インストールプログラムが自動的に LDAP スキーマを更新するかどうか選択できます。
- 選択したら、「次へ」をクリックして処理を続行します。
- 注:指定した LDAP サーバにバインドできないか、Calendar Server 用の LDAP スキーマが見つからない場合は、LDAP サーバが有効でないと Calendar Server が起動しないことを知らせるメッセージボックスが表示されます。この時点でそれでもかまわなければ、「同意する」をクリックします。そうでない場合、「新規選択」をクリックして LDAP の設定パラメータを入力し直します。
- LDAP スキーマを自動的に更新するには、ディレクトリ管理者 (スキーマの更新権を所有するユーザ。「特権ユーザ」ともいう) のユーザ ID とパスワードを入力します。これは、ディレクトリサーバスキーマ内で変更処理を行えるユーザ名とそのパスワードです。デフォルトの DN は、cn=Directory Manager です。次に、インストールプログラムは、指定したディレクトリサーバの LDAP スキーマを自動的に更新しようとします。
- 「次へ」をクリックして処理を続行すると、LDAP スキーマを更新するかどうかを確認するメッセージが表示されます。ここで LDAP スキーマを更新する場合は「続行」をクリックします。更新しない場合は、「キャンセル」をクリックして前のウィンドウに戻ります。
- 次のような理由により LDAP スキーマを自動更新できない場合は、警告メッセージが表示されます。
iPlanet Directory Server 5.1 あるいは Netscape Directory Server 4.12 または 4.16 を検出できない場合。
指定した Directory Server 上で Planet Calendar Server 5.1 の以前のバージョンのスキーマ拡張が検出された場合。この場合は、Directory Server 上の um50-common-schema.conf ファイルと ics50-schema.conf ファイル (server-root\slapd-hostname\config ディレクトリにある) を手動で削除して、インストールプログラムを再度実行します。
Calendar Server の管理者を指定します。これは、Calendar Server の管理ユーティリティの使用権限を所有するユーザアカウントです。このユーティリティには、サーバを停止する csstop 、サーバの統計情報を表示する cstats、ログインしている全ユーザをリスト表示する cstool があります。デフォルトは、calmaster です。
- また、LDAP スキーマを手動更新することもできます。詳細については、LDAP サーバのスキーマの手動更新 を参照してください。
- ディレクトリ管理者とパスワードを指定せずに「次へ」をクリックすると、LDAP スキーマを更新しない限り Calendar Server が正常に起動しないことを知らせる警告メッセージが表示されます。この時点でそれでもかまわなければ、「同意する」をクリックします。そうでない場合、「新規選択」をクリックして必要な情報を入力し直します。
- Calendar Server にログインして管理するときに指定するユーザ ID は、使用しているディレクトリサーバに存在する有効なユーザでなければなりません。たとえばデフォルトの calmaster を使用する場合は、ユーザ認証時にアクセスされるディレクトリに calmaster が存在していなければなりません。また、ユーザ認証とユーザ基本設定の保存に別々のディレクトリサーバを使用している場合は、ここで指定するユーザが両方のディレクトリサーバ上になければなりません。
- Calendar Server 管理者のユーザアカウントがインストール時にディレクトリに存在していない場合には、インストール終了後にこのアカウントを追加する必要があります。
- 選択したら、「次へ」をクリックして処理を続行します。
- 注:指定したユーザが有効であることを確認できない場合はそれを知らせるメッセージボックスが表示され、次のいずれかの操作を実行できます。
この時点でそれでもかまわなければ、「同意する」をクリックして Calendar Server をインストールします。
Calendar Server のアップグレードや再インストールを行なっている場合には、「Save Calendar Server Customizable Files」ウィンドウが表示されます。カスタマイズしたあらゆるファイルを含む既存の Calendar Server ファイルは、インストール処理中に上書きされます。既存のカスタマイズ可能ファイルを保存する場合、次のいずれかの方法を選択できます。「新規選択」をクリックして「Calendar Server の管理」ウィンドウに戻り、別のユーザを入力します。
カスタマイズ可能ファイルを次のディレクトリに保存します。
カスタマイズ可能ファイルを同じ既存ディレクトリに保存します。
- server-root\cal\savedfiles
- 保存場所としては、デフォルトのディレクトリを使用することも、別のディレクトリを指定することも、また「同意する」をクリックしてディレクトリを選択することもできます。
カスタマイズ可能ファイルを保存しません。既存のカスタマイズ可能ファイルを保存したくない場合には、このオプションを選択します。カスタマイズしたファイルを含む既存の Calendar Server ファイルが上書きされます。
- 注: 削除と再インストールのオプションを選択し、かつ前回のインストールで使用したインストールディレクトリを今回のインストールでも使用している場合には、既存ディレクトリにカスタマイズ可能ファイルを保存できません。「参照」をクリックし、ファイルの保存先として別のディレクトリを選択する必要があります。
- インストールプログラムはカスタマイズ可能ファイルをそれぞれ保存し、保存タイムスタンプを示す .save.yyyymondd-hhmmss 拡張子を付加します。
- 保存処理を行うと、指定した保存場所に次のレポートが出力されます。
savedfiles.report は、保存したファイルをリスト表示します。.
savedfiles.report.complete は保存したファイルをリスト表示するとともに、これらのファイルが新たにインストールしたファイルと異なるのか (DIFFER)、それとも同じであるのか (IDENTICAL) を示します。このレポートが出力されるのは、アップグレードや再インストールが正常終了した場合だけです。
savedfiles.report.errors は、ファイルの比較処理で発生したエラー、およびファイルがどのように異なるかを示す情報をリスト表示します。
次のシステムリソースに任意の値を指定して、Calendar Server を起動します (カスタムインストールのみ)。
- 「次へ」をクリックしてインストール処理を続行します。
Calendar Server の自動起動に関するオプションを選択します。インストールが正常に終了したときとシステム起動時とにサーバを起動するように設定できます。インストール終了後またはシステムの起動時にサーバを起動したくない場合、該当する 1 つまたは複数のボックスのチェックマークを外します。選択したら、「次へ」をクリックして処理を続行します。
インストールプログラムが十分なディスク容量があることを確認すると、「Ready to Install」ウィンドウが表示されます。インストールを実行するには、「Install Now」をクリックします。
- 注: HP-UX システムではこれらの自動起動オプションは機能しないので、Calendar Server を手動で起動しなければなりません。
インストール処理が完了すると、要約ウィンドウが表示されます。インストールについての要約情報を確認する場合は「詳細」をクリックします。確認が終わったら、「取消し」をクリックして「概要」情報ウィンドウを閉じ、「終了」をクリックしてインストールプログラムを終了します。
コマンドラインインタフェースを使用した Windows NT システムでのインストール
Calendar Server には、グラフィカルインタフェースを使用せずにインストールスクリプトを実行するオプションが用意されています。コマンドラインを使ってインストールプログラムを実行するには、次の手順に従います。
管理者としてログインします。インストールプログラムを実行するにはスーパユーザの権限が必要です。つまり、システムに対して全ての管理者権限でログインします。
次に、前述の「グラフィカルインタフェースを使用した Windows NT システムでのインストール」と同様の設定に関する質問が表示されます。Calendar Server のホストマシン上にディレクトリ (c:\temp\ics5 など) を作成し、そのディレクトリに Calendar Server のアーカイブファイルをダウンロード (またはコピー) します。ダウンロード先ディレクトリに、解凍したファイルを格納するための十分なディスク容量があることを確認してください。
コマンドプロンプトを開き、Calendar Server のアーカイブファイルを入れたディレクトリに移動します。たとえば、次のようになります。
Calendar Server アーカイブファイル名と引数 -nodisplay を入力します。たとえば、次のようになります。
- cd \temp\ics5
圧縮されたインストールファイルがインストールプログラムによって解凍されたら、手順を読み、Enter キーを押して作業を続行します。
- ics5.1-export-en.x86-windows-nt4.0 -nodisplay
Windows NT システムでの Calendar Server のアンインストール
iPlanet Calendar Server をアンインストールするには、次の手順に従います。
「スタート」ボタンからまず「設定」、「コントロールパネル」の順に選択します。
製品リストから iPlanet Calendar Server 5.1 を選択し、「追加と削除」をクリックします。
ここで製品をアンインストールする場合は「はい」をクリックします。
「完全」アンインストールか「部分」アンインストールのいずれかを選択します。完全アンインストールでは、Calendar Server と Calendar Server API の両方のコンポーネントが削除されます。部分アンインストールでは、これらのコンポーネントの片方または両方のアンインストールを選択します。
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最終更新日: 2002 年 1 月 18 日