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iPlanet Calendar Server 管理者ガイド |
第 6 章 Calendar Server データのバックアップと復元
Calendar Server データのバックアップと復元を行うには、次のコマンド行ユーティリティを使用します。
csbackup は、カレンダーデータベース、特定のカレンダー、またはユーザのデフォルトカレンダーをバックアップします。
この章は、次の節に分かれています。csrestore は、csbackup を使用して保存されたカレンダーデータベース、個々のカレンダー、またはユーザのデフォルトカレンダーを復元します。
Calendar Server データのバックアップ
Solstice BackupTM と Legato Networker®の使用法
Calendar Server データのバックアップ
csbackup ユーティリティは、カレンダーデータベース、特定のカレンダー、またはユーザのデフォルトカレンダーをバックアップすることができます。この節では、次の項目について説明します。
カレンダーデータベースのディレクトリへのバックアップ
カレンダーデータベースのディレクトリへのバックアップ
カレンダーデータベースをターゲットバックアップディレクトリにバックアップするには、csbackup ユーティリティの database コマンドを使用します。たとえば、backupdir というディレクトリにカレンダーデータベースをバックアップするには、次のコマンドを入力します。csbackup -f database backupdir
バックアップディレクトリにある caldb.conf バージョンファイルは、バックアップしたカレンダーデータベースのバージョン番号を示します。
特定のカレンダーのファイルへのバックアップ
csbackup -c JSmithcal calendar jsmith.xmliCalendar 形式または XML 形式で、カレンダーをバックアップファイルにバックアップするには、csbackup ユーティリティの calendar コマンドを使用します。バックアップファイルのファイル名拡張子 (.ics または .xml) は、形式の種類を示します。
たとえば、カレンダー JSmithcal を iCalendar (text/Calendar MIME) 形式でbackupdir ディレクトリ内の jsmith.ics ファイルにバックアップするには、次のコマンドを入力します。
ccbackup -c JSmithcal calendar backupdir/jsmith.ics
一方、カレンダー JSmithcal を XML (text/XML) 形式で backupdir ディレクトリ内の jsmith.xml ファイルにバックアップするには、次のコマンドを入力します。
ccbackup -c JSmithcal calendar backupdir/jsmith.xml
ユーザのデフォルトカレンダーのファイルへのバックアップ
ユーザのデフォルトカレンダーを、iCalendar 形式または XML 形式でテキストファイルにバックアップするには、csbackup ユーティリティの defcal コマンドを使用します。出力ファイルに対して指定するファイル名拡張子 (.ics または .xml) によって、使用する形式が決まります。たとえば、カレンダーユーザ JSmith のデフォルトカレンダーを、iCalendar (テキスト/カレンダー MIME) 形式で jsmith.ics というファイルにバックアップするには、次のコマンドを入力します。
csbackup -a JSmith defcal jsmith.ics
一方、カレンダーユーザ JSmith のデフォルトカレンダーを、XML (テキスト/xml MIME) 形式で jsmith.xml というファイルにバックアップするには、次のコマンドを入力します。
csbackup -a JSmith defcal jsmith.xml
Calendar Server データの復元
csrestore ユーティリティは、csbackup を使用して保存されたカレンダーデータベース、個々のカレンダー、またはユーザのデフォルトカレンダーを復元します。csrestore ユーティリティは、Calendar Server がインストールされているローカルマシン上で実行する必要があります。また、あらかじめ Calendar Server を停止する必要があります (ただし、データベースをバックアップする際は Calendar Server が稼動中でもかまいません)。
カレンダーデータベースの復元
カレンダーデータベースの復元
csbackup ユーティリティを使用して、バックアップディレクトリに保存したカレンダーデータベースを復元するには、csrestore ユーティリティの database コマンドを使用します。たとえば、backupdir というバックアップディレクトリに保存したカレンダーデータベースを復元するには、次のコマンドを入力します。
バックアップディレクトリからのカレンダーの復元
csbackup ユーティリティを使用して、バックアップディレクトリに保存したデータベースから特定のカレンダーを復元するには、csrestore ユーティリティの database コマンドを -c オプションを付けて使用します。たとえば、カレンダー JSmithcal をバックアップデータベースディレクトリ backupdir から復元するには、次のコマンドを入力します。
csrestore -c JSmithcal database backupdir
ファイルからのカレンダーの復元
csbackup ユーティリティを使用して、バックアップファイルに保存した特定のカレンダーを復元するには、csrestore ユーティリティの calendar コマンドを -c オプションを付けて使用します。バックアップファイルのファイル名拡張子 (.ics または .xml) は、保存時の形式を示します。たとえば、iCalendar (text/Calendar MIME) 形式で backupdir ディレクトリ内の jsmith.ics ファイルに保存したカレンダー JSmithcal を復元するには、次のコマンドを入力します。
csrestore -c JSmithcal calendar backupdir/jsmith.ics
または、XML (text/xml MIME) 形式で backupdir ディレクトリ内の jsmith.xml ファイルに保存したカレンダー JSmithcal を復元するには、次のコマンドを入力します。
csrestore -c JSmithcal calendar backupdir/jsmith.xml
ユーザのデフォルトカレンダーの復元
csbackup ユーティリティを使用して、バックアップファイルに保存したユーザのデフォルトカレンダーを復元するには、csrestore ユーティリティの defcal コマンドを使用します。バックアップファイルのファイル名拡張子 (.ics または .xml) は、保存時の形式を示します。たとえば、iCalendar (text/Calendar MIME)形式で backupdir ディレクトリ内の jsmith.ics ファイルに保存したカレンダーユーザ JSmith のデフォルトカレンダーを復元するには、次のコマンドを入力します。
csrestore -a JSmith defcal backupdir/jsmith.ics
または、XML (text/xml MIME) 形式で backupdir ディレクトリ内の jsmith.xml ファイルに保存したカレンダーユーザ JSmith のデフォルトカレンダーを復元するには、次のコマンドを入力します。
csrestore -a JSmith defcal backupdir/jsmith.xml
Solstice BackupTM と Legato Networker®の使用法
Solstice BackupTM や Legato Networker®を使用して、Calendar Server データのバックアップと復元を行うこともできます。Solstice Backup と Legato Networker は、同じ製品です。ここで説明する手順は、両方の製品に適用できます。ただ し Solstice Backup または Legato Networker のマニュアルをひととおり読んでから、Calendar Server のバックアップを行なってください。Solstice Backup のマニュアルについては、http://docs.sun.com を参照してください。
Solstice Backup または Legato Networker を使用した Calendar Server データのバックアップ
Solstice Backup や Legato Networker がない場合には、Calendar Server の csbackup ユーティリティと csrestore ユーティリティを使用してください。
Solstice Backup または Legato Networker を使用した Calendar Server データのバックアップ
Calendar Server データをバックアップする手順は、次のとおりです。
カレンダーデータベースまたは指定のカレンダーをバックアップするには、-l オプションを付けて csbackup ユーティリティを使用します。
Solstice Backup または Legato Networker を起動します。
- 詳細については、csbackupを参照してください。
- バックアップ手順は、現在のディレクトリの下にバックアップディレクトリを作成します。このディレクトリは、カレンダーデータが実際に格納されるディレクトリではなく、数々のカレンダーがどのように格納されているかを示すディレクトリイメージです。このディレクトリ内のファイルは空であり、カレンダーがバックアップ媒体上にどのように格納されるかについての情報を、バックアッププログラムに提供するためにのみ使用されます。バックアップディレクトリがすでに存在している場合は、現在の階層のディレクトリ構造との同期がとられます。
バックアップ手順を自動化します。
- バックアッププログラムのグラフィカルユーザーインタフェースと save コマンドのどちらによっても、カレンダーデータをバックアップできます。
注 Solstice Backup の増分バックアップ機能は使用しないでください。バックアップディレクトリは、フォルダ構造のイメージにすぎず、実際のデータは入っていません。増分バックアップ機能は、Calendar Server ではサポートされていません。
- 重要:コマンド行ユーティリティによって生成された .nsr ファイルには、Networker の標準指令が含まれています。これらは、決して変更しないでください。
Solstice または Legato ソフトウェアを使用した Calendar Server データの復元
Calendar Server データを復元する手順は、次のとおりです。
バックアップされたカレンダー情報を復元するには、Solstice Backup の nwrestore 機能または recover コマンドを使用します。nwrestore を使用した場合は、次のメッセージが表示されます。
overwrite を選択します。
- "File already exists. Do you want to overwrite, skip, backup, or rename?"
- このメッセージが表示されるのは、バックアップツリーがディレクトリ階層にすぎず、空のファイルだけで構成されていて、今後も何も格納されることがないためです。
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最終更新日: 2002 年 1 月 22 日