付録 A
監視ツール
ここでは、サーバ環境を監視するために使用できるシステムユーティリティについて解説します。
次の項目について説明します。
一般的な UNIX ツール
表 A-1 は、サーバ環境を監視するために使用できる一般的な UNIX ツールの一部を示しています。これらのツールは、さまざまな UNIX プラットフォームで使用できます。これらのツールの詳細については、UNIX システムとともに配布されるマニュアルページを参照してください。
表 A-1    一般的な UNIX ツール
ツール
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説明
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iostat
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ディスク I/O および CPU 使用率に関する情報を出力する
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lsof
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オープンファイル記述子に関する情報を出力する。次のサイトからソースを入手できる
ftp://vic.cc.purdue.edu/pub/tools/unix.
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lslk
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ファイルシステムロックに関する情報を出力する。次のサイトからソースを入手できる
ftp://vic.cc.purdue.edu/pub/tools/unix
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netstat
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ネットワーク機能に関する統計を出力する
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nslookup
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DNS サーバにホストとドメインに関する情報を照会できる。たとえば、特定のドメインに属するホストのリストを出力できる。また、逆に IP アドレスとホスト名をマッピングすることもできる
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ping
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リモートホストやネットワークゲートウェイの状態を照会できる
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sar
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UNIX SysV パフォーマンス監視ツール。長期計画など、長い期間にわたるシステム情報を収集するときに使用する
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tcpdump
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デバッグおよびネットワークトラフィックの監視に使用する、パブリックドメインツール
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top
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プロセスと CPU 使用率を迅速かつ簡単に監視できる (ほとんどの UNIX プラットフォームで動作するパブリックドメインツール)
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trace
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Solaris の truss に似たツール。ベンダーによって組み込まれていることもあるが、組み込まれていない場合はインターネットサイトからダウンロードできる
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traceroute
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パケットがインターネット経由で最終宛先に到達するまでの経路を確認する
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vmstat
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プロセス、仮想メモリー、ディスク、トラップ、および CPU 使用率に関する統計を出力する
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各種のプラットフォーム固有ツール
Calendar Server によってサポートされる次のオペレーティングシステムで使用できるシステム監視ツールを紹介します。
Solaris オペレーティング環境
表 A-2    Solaris システム監視ツール
ツール
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説明
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lockstat
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OS とアプリケーションのロックに関する情報を出力する。Solaris 2.6 だけで使用できる
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mpstat
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システム上の各プロセッサに関する統計を出力する
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pmap
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プロセスが使用しているメモリーにおいて共有量と占有量がわかるように、メモリの詳細を出力する
(/usr/proc/bin に常駐)
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proctool
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プロセスとスレッドを監視する (Sun の Web サイトから入手できる)
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snoop
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ネットワークトラフィックを監視する。低レベルパケットをデバッグするときに必要となる
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SymbEL/Virtual Adrian
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非常に強力なシステム監視ツールキット。上記のすべてのツールの機能以外に、独自の機能を持つ。ncsize パラメータと ufs_ninode パラメータの調整に使用できるうえ、オペレーティングシステムを自動調整するモードも備えている
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truss
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どのシステムコールをプロセスが行うかについての情報を出力する
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HP-UX オペレーティング環境
表 A-3    HP-UX システム監視ツール
ツール
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説明
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glance
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オープンファイル記述子、ロック、スレッドなどに関する詳細なシステム情報を出力する
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gpm
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オープンファイル記述子、ロック、スレッドなどに関する詳細なシステム情報を出力する
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tusc
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システムコールトラッパ。システムによっては使用できない場合がある
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sysdef
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カーネルパラメータに関する情報を出力する
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landiag
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ネットワーク統計の監視用ツール
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sam
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System Administration Manager。一般的なシステム管理用ツール
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