Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

CacheFS の機能

キャッシュにマウントするように指定したファイルシステムに、ユーザーがネットワークを経由しなくてもローカルにアクセスできるように、cfsadmin(1M) コマンドを使用してキャッシュをクライアント上で作成します。図 29-1 は、CacheFS の使用に関連する構成要素の関係を示しています。

バックファイルシステムとは、キャッシュにマウントするように指定するファイルシステムです。通常、これは NFS または HSFS (High Sierra File System) ファイルシステムです。ユーザーがバックファイルシステムの一部であるファイルにアクセスしようとすると、そのファイルはキャッシュに書き込まれます。したがって、ユーザーがファイルにアクセスするまで、キャッシュは空になっています。ユーザーにとって、ファイルに初めてアクセスするときは低速に思われますが、同じファイルを使用すると高速になります。


注 -

共有可能なファイルシステムしかマウントできません。share(1M) コマンドを参照してください。


図 29-1 CacheFS の機能

Graphic