サイレントアンインストールは、設定内容が似ている複数のホスト上の Java ES コンポーネントをアンインストールする場合に便利です。サイレントモードでのアンインストール手順は、第 5 章「サイレントモードでのインストール」で説明したサイレントモードでのインストール手順に似ています。
サイレントアンインストールを実行するには、まずグラフィカルモードまたはテキストベースモードで false を指定してアンインストールを実行し、状態ファイルを生成する必要があります。「状態ファイルの生成」を参照してください。
root としてログインしていない場合は、スーパーユーザーになります。
アンインストーラのディレクトリに移動します。
Solaris OS の場合: /var/sadm/prod/SUNWentsys4
Linux の場合: /var/sadm/prod/sun-entsys4
アンインストーラのグラフィカルインタフェースを使用する場合は、ローカルディスプレイへのアクセスを確保します。「グラフィカルモードでのアンインストーラの実行」を参照してください。
サイレントモードでアンインストーラを実行します。次に例を示します。
グラフィカルモードの場合:
./uninstall -no -saveState statefile_path |
テキストベースモードの場合:
./uninstall -no -nodisplay -saveState statefile_path |
uninstall コマンドの完全な構文については、「アンインストールコマンド」を参照してください。
アンインストーラを最後まで実行します。
ユーザーが入力要求に応答するたびに、アンインストーラはその内容を指定された状態ファイルに記録します。アンインストールが完了すると、指定した場所に状態ファイルが保存されます。ソフトウェアのアンインストールは行われません。
サイレントアンインストールを実行するホストごとに、状態ファイルのコピーを作成します。
各ファイルを編集して、サイレントアンインストールを実行するホストに固有の情報を設定します。
状態ファイルを編集する際の指針については、「状態ファイルの編集」を参照してください。状態ファイルの編集には状態ファイル ID の生成も含まれます。これについては、「プラットフォームに適した状態ファイル ID の作成」を参照してください。
Java ES コンポーネントをアンインストールするホストの状態ファイルが適切に準備され、編集されていることを確認します。
端末ウィンドウを開きます。
root としてログインしていない場合は、スーパーユーザーになります。
アンインストーラのディレクトリに移動します。
Solaris OS の場合: /var/sadm/prod/SUNWentsys4
Linux の場合: /var/sadm/prod/sun-entsys4
アンインストーラを起動します。次に例を示します。
./uninstall -noconsole -state statefile_path |
uninstall コマンドの完全な構文については、「アンインストールコマンド」を参照してください。
端末ウィンドウで、ログファイルのディレクトリに移動します。
Solaris OS の場合: /var/sadm/install/logs
Linux の場合: /var/opt/sun/install/logs
現在のアンインストールに関するログファイルを探します。監視対象のログファイルは、次のとおりです。
Java_Enterprise_System_uninstall.Btimestamp |
timestamp 変数は、ログの作成時刻を表します。変数は MMddhhmm 形式で指定します。 各表記の意味は次のとおりです。
MM |
月を示す |
dd |
日付を示す |
hh |
時間を示す |
mm |
分を示す |
tail コマンドを使用して、ログに書き込まれるメッセージを監視します。次に例を示します。
tail -f logfile_name |
tail プログラムを終了するには、Ctrl+C キーを押します。