Sun Java System Message Queue 3 2005Q4 管理ガイド |
第 16 章
管理対象オブジェクト属性のリファレンスこの章では、管理対象オブジェクトの属性に関する参照情報を提供します。この章は、次の節から構成されています。
接続ファクトリの属性接続ファクトリオブジェクトの属性は、以下の節で説明する次のカテゴリに分けられます。
接続の処理
表 16-1 に、接続処理に関する接続ファクトリ属性を示します。
表 16-1 接続の処理に関する接続ファクトリ属性
属性
データ型
デフォルト値
説明
imqAddressList
文字列
既存の Message Queue 3.0 アドレス、またはそれがない場合は表 16-2 の最初のエントリ
ブローカのアドレスのリスト
リストは、コンマ区切りの 1 つ以上のメッセージサーバーアドレスから構成されます。各アドレスでは、クライアントが接続できるブローカインスタンスのホスト名、ポート番号、および接続サービスを明示的または暗黙的に指定します。アドレスの構文は、接続サービスとポートの割り当て方法によって異なります。詳細については、後述の説明を参照してください。
imqAddressListBehavior
文字列
PRIORITY
サーバーアドレスに接続を試行する順序
PRIORITY アドレスリストに指定されている順序
RANDOM ランダムな順序
注: 多数のクライアントが同じ接続ファクトリを共有する場合は、すべてのクライアントが同じアドレスに接続を試行するのを避けるために、ランダムな接続順序を指定してください。
imqAddressListIterations
整数
5
接続の確立または再確立を試行する際にアドレスリストを繰り返す回数
値 -1 は、繰り返し回数が無制限であることを示します。
imqPingInterval
整数
30
クライアントとブローカ間のテスト接続の間隔 (秒単位)
値 0 または -1 を指定すると、接続の定期的なテストが無効になります。
imqReconnectEnabled
ブール
false
失われた接続の再確立を試行するかどうか
imqReconnectAttempts
整数
0
アドレスリスト内の次のアドレスに移る前に、各アドレスに接続または再接続を試行する回数
値 -1 は、接続の試行回数が無制限であることを示します。この場合、成功するまで、最初のアドレスに繰り返し接続が試行されます。
imqReconnectInterval
倍長整数
3000
再接続を試行する間隔 (ミリ秒単位)
この値は、特定のアドレスに対する連続する試行と、リスト内の連続するアドレスに対する試行の両方に適用されます。
注: 値が小さすぎると、ブローカが回復するのに十分な時間が与えられない可能性があります。値が大きすぎると、許容できない接続遅延が発生する可能性があります。
imqSSLIsHostTrusted
ブール
true
ブローカの自己署名型の認証証明書を受け入れるかどうか
注: 認証局からの署名付き証明書を使用するには、この属性を false に設定します。
imqAddressList 属性の値は、接続先のメッセージサーバーのアドレスを 1 つ以上指定するコンマ区切りの文字列です。各アドレスの一般的な構文は、次のようになります。
scheme には、表 16-2 に示すアドレススキーマのいずれかを指定し、address には、サーバーのアドレス自体を指定します。アドレスを指定するために正確な構文は、表の最後の列に示すように、アドレススキーマによって異なります。
表 16-3 に、さまざまなアドレス形式の例を示します。
クライアントの識別
表 16-4 に、クライアント識別に関する接続ファクトリ属性を示します。
信頼性およびフロー制御
表 16-5 に、信頼性とフロー制御に関する接続ファクトリ属性を示します。
表 16-5 信頼性とフロー制御に関する接続ファクトリ属性
属性
データ型
デフォルト値
説明
imqAckTimeout
文字列
0
例外をスローするまでのブローカ通知の最大待ち時間 (ミリ秒単位)
値 0 は、タイムアウトがない、つまり無期限に待つことを示します。
注: 状況によっては、値が低すぎると、タイムアウトが必要以上に早くなる可能性があります。たとえば、安全な (SSL) 接続を使用するときの LDAP ユーザーリポジトリに対する最初のユーザー認証には、30 秒以上かかることがあります。
imqConnectionFlowCount
整数
100
測定対象のバッチのペイロードメッセージ数
クライアントにこの数のペイロードメッセージを配信したあと、配信を一時停止します。これにより、累積された制御メッセージがある場合は、それを配信できます。ペイロードメッセージの配信は、クライアントランタイムから通知があったときに再開され、ふたたびこの数に達するまで続けられます。
値 0 では、メッセージ配信の測定が無効になります。この場合、ペイロードメッセージのトラフィックが多いと、Message Queue 制御メッセージがブロックされる可能性があります。
imqConnectionFlowLimitEnabled
ブール
false
接続レベルでメッセージフローを制限するかどうか
imqConnectionFlowLimit
整数
1000
接続単位での、消費のために配信およびバッファリングするメッセージの最大数
imqConnectionFlowCount で制御されるフロー測定によって保留中の消費されていないペイロードメッセージ数がこの制限を越えたときに、特定の接続のメッセージ配信を停止します。保留中のメッセージの数が制限を下回ったときにのみ、配信を再開します。これにより、クライアントが、保留中のメッセージの処理で過負荷になってメモリー不足になるのを回避できます。
imqConnectionFlowLimitEnabled が false の場合、この属性は無視されます。
imqConsumerFlowLimit
整数
100
コンシューマ単位での、消費のために配信およびバッファリングするメッセージの最大数
特定のコンシューマに対して保留中の消費されていないペイロードメッセージ数がこの制限を超えたときに、そのコンシューマへのメッセージ配信を停止します。そのコンシューマに対する保留中のメッセージの数が、imqConsumerFlowThreshold で指定される割合を下回ったときにのみ、配信を再開します。これを使用して、複数のコンシューマ間のロードバランスを向上させ、同じ接続上で 1 つのコンシューマがほかのコンシューマの通信を妨げるのを回避できます。
キュー独自の consumerFlowLimit 属性 (第 15 章「物理的送信先のプロパティーのリファレンス」を参照) に低い値を設定することで、この制限をオーバーライドできます。また、特定の接続上のすべてのコンシューマへのメッセージ配信は、imqConnectionFlowLimit で指定する全体の制限に従います。
imqConsumerFlowThreshold
整数
50
コンシューマ単位での、クライアントランタイムでバッファリングされるメッセージ数。imqConsumerFlowLimit に対する割合で指定し、その数を下回るとメッセージ配信を再開します
キューブラウザとサーバーセッション
表 16-6 に、キュー検索とサーバーセッションに関する接続ファクトリ属性を示します。
標準メッセージプロパティーの設定
表 16-7 に示す接続ファクトリ属性は、『Java Message Service Specification』で定義されているいくつかの標準メッセージプロパティーを、Message Queue クライアントランタイムが設定するかどうかを制御します。
メッセージヘッダーのオーバーライド
表 16-8 に、JMS メッセージヘッダーフィールドのオーバーライドに関する接続ファクトリ属性を示します。
送信先の属性表 16-9 に、送信先管理対象オブジェクトに設定できる属性を示します。
SOAP の端点 (endpoint) の属性表 16-10 に、SOAP (Simple Object Access Protocol) を使用するアプリケーションの端点の URL を設定するために使用する属性を示します。詳細については、『Message Queue Developer's Guide for Java Clients』を参照してください。