Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 管理ガイド

Calendar Server の API と SDK

Calendar Server には、次の API と SDK が含まれています。

WCAP (Web カレンダアクセスプロトコル)

Calendar Server は、クライアントの通信に利用する、高レベルのコマンドベースプロトコルである WCAP 3.0 をサポートします。クライアントは、WCAP コマンド (拡張子は .wcap) を使用して、カレンダコンポーネント、ユーザー設定、カレンダプロパティー、タイムゾーンなどのその他のカレンダ情報を取得、変更、削除します。時刻、文字列、パラメータなど、WCAP 要素の多くは RFC 2445、RFC 2446、RFC 2447 仕様に準拠します。

WCAP は、次の形式の HTTP メッセージとして出力カレンダデータを返します。

WCAP コマンドを使用し、login.wcap を使用してログインする Calendar Server 管理者は、次の権限を持ちます。

詳細は、『Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 Developer’s Guide』を参照してください。

Calendar Server API (CSAPI)

Calendar Server API (CSAPI) を利用すると、ユーザーのログイン認証、アクセス制御、カレンダの検索など、Calendar Server の機能面をカスタマイズできます。たとえば、Calendar Server はユーザー認証とユーザー設定の格納に LDAP ディレクトリサーバーのエントリを使用します。CSAPI を利用して LDAP ディレクトリサーバーを使用しない異なる認証メカニズムを実装することで、Calendar Server のデフォルトの認証を変更することができます。

CSAPI については、『Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 Developer’s Guide』を参照してください。

ENS (予定通知サービス) API

ENS (予定通知サービス) は、アラームキューで予定を検出し、これらの予定に関する通知を登録者に送信するアラームディスパッチャーです。プログラマは ENS API を使用して Calendar Server が使用する公開と登録機能を変更し、予定の登録、予定の登録解除、登録者への予定の通知などの機能を実行させることができます。ENS API は、Published API、Subscriber API、Publish and Subscribe Dispatcher API から構成されます。

ENS API については、『Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 Event Notification Service Guide』を参照してください。

プロキシ認証 SDK (authSDK)

Calendar Server には、ユーザー認証のための authSDK が用意されています。authSDK を使用して既存のポータルサービスと Calendar Server を統合することで、ユーザーは再認証の必要なくさまざまなアプリケーションにアクセスできるようになります。authSDK は、DLL/ 共有オブジェクトライブラリとヘッダーファイルにパッケージ化された機能から構成されます。

Calendar Server と authSDK の間の接続は、信頼関係を形成します。ユーザーがログインし、authSDK への認証が正常に行われると、Calendar Server はプロキシによって生成される証明書を受け付け、機能へのアクセスを許可します。

authSDK については、『Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 Developer’s Guide』を参照してください。