Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド

管理ツールの起動

管理ツールを起動するには、admin-tool.jar ファイルを実行します。


java -jar ServiceRegistry-base/lib/admin-tool.jar [options]...

ServiceRegistry-base の場所は、Solaris オペレーティング環境では /opt/SUNWsoar、Linux システムでは /opt/sun/SUNWsoar です。

ツールの起動時に表示される警告は無視してください。重要なものではありません。

管理ツールを終了するには、quit コマンドを使用します。

管理者だけに使用が限定されているコマンドを実行するには、コマンド行から次のように、証明書ファイル (つまりキーストア) の種類、場所、およびパスワードを指定する必要があります (すべてを 1 行で入力)。


java -Djaxr-ebxml.security.storetype=PKCS12 \
-Djaxr-ebxml.security.keystore=security/filename.p12 \
-Djaxr-ebxml.security.storepass=password -jar admin-tool.jar

ここで、filename は、証明書ファイルのルート名 (デフォルトでは generated-key)、password は、証明書作成時にこのファイルの保護用として指定されたパスワードです。場所 security/filename.p12 は、ディレクトリ $HOME/soar/3.0/jaxr-ebxml からの相対パスです。

入力の手間を省くには、このコマンドを実行するスクリプトを作成します。

バッチモード

管理ツールをバッチモードで実行するには、管理ツール起動時のコマンド行で -command オプションを指定します。

たとえば、次のコマンドは、ls コマンドを実行します。


java -jar ServiceRegistry-base/lib/admin-tool.jar -command "ls *.html"

管理ツールは、コマンドとその応答を画面上にエコーし、コマンドの実行が完了すると処理を終了します。

シェルにとって特別な意味を持つ文字は、必ず正しくエスケープするようにしてください。

対話型モード

管理ツールを対話型モードで実行するには、コマンド行で -command 以外の任意のオプションを指定して管理ツールシェルを起動します。または、次の例のように、オプションを指定せずに管理ツールシェルを起動します。


java -jar ServiceRegistry-base/lib/admin-tool.jar

管理ツールは、次のプロンプトを表示し、ユーザーからの入力を待ちます。


admin>

管理ツールのコマンド行オプション

管理ツールは、「形式」にリストされ、「オプション」で説明されているコマンド行オプションを認識します。

形式

[-alias alias] [- command commands] [-debug] [-help] [-keypass keypass ] [-localdir localdir] [-locale locale] [- registry url] [-root locator [-create]] [-sqlselect SQL_statement] [-verbose]

オプション

-alias

キーストア内のユーザーの証明書にアクセスする際に使用するエイリアス。ユーザー登録時に使用したエイリアスを指定します。

-command

対話型シェルからコマンドを取得しないで実行する管理ツールコマンドシーケンス。複数のコマンドを区切るには、セミコロン (;) を使用します。commandsquit コマンドを含める必要はありません。コマンド区切り文字でないセミコロンを使用する必要がある場合は、セミコロンの前に円記号を付けます。


\;

管理ツールを実行しているシェルが、円記号をもう 1 つの円記号でエスケープすることを要求する可能性があります。


\\;

特定のコマンドに空白が含まれている場合、ツールがそのコマンドシーケンスを複数のコマンド行パラメータとしてではなく 1 つのパラメータとして処理できるように、そのシーケンス全体を一重引用符または二重引用符で囲みます。シェルもまたセミコロンをシェルコマンドの区切り文字として解釈する場合には、複数の管理ツールコマンドのシーケンスを常に引用符で囲む必要があります。

-create

-root オプションで指定された RegistryPackage オブジェクトとそのすべての親 RegistryPackage オブジェクトを、必要に応じて作成します。このオプションが有効になるのは、管理ツールの実行ユーザーがオブジェクト作成権限を持っている場合だけです。

-debug

デバッグ時に役立つ追加情報を出力します。

-help

これらのオプションの一覧を表示します。

-keypass

キーストア内のユーザーの証明書にアクセスする際に使用するパスワード。ユーザー登録時に使用したパスワードを指定します。

-localdir

ローカルファイルシステム内のベースディレクトリ。ローカルファイルシステム内のファイルに関係するコマンドの場合に指定します。

-locale

エラーメッセージや状態メッセージ用のリソースバンドルを選択する際に使用するロケール (enfr など)。デフォルトは、Java 仮想マシン (JVM) によって決定されます。

-registry

接続先となる ebXML レジストリの URL。デフォルトは、 http://localhost:6060/soar/registry/soap です。

-root

リポジトリを RegistryPackage オブジェクトのツリーとして扱うコマンドにおいてベースとして使用される RegistryPackage のロケータ (/registry/userData など)。なお、こうしたツリー内の各オブジェクトには、ほかの RegistryObject オブジェクトや RegistryPackage オブジェクトが含まれます。デフォルトは、すべてのユーザーのデータ用に定義された RegistryPackage である、/registry/userData です。

-sqlselect

レジストリオブジェクトを選択するための SQL_statement を実行します。この文は、select で始まる完全な SQL 文であるべきです。この SQL 文は、引用符で囲む必要がありますが、末尾にセミコロンを付ける必要はありません。このオプションを指定したあとで、引数なしの select コマンドを使用した場合、SQL_statement 以外の引数を持つ select コマンドを使用するまでその SQL_statement が繰り返し実行されます。

-v | -verbose

状態メッセージの冗長出力を指定します。


注 –

-help オプションの出力には、このリリースでサポートされていないオプションが 2 つ表示されます。-class-property です。