Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

インストール後のポート番号

インストールおよび初期実行時設定プログラムで、各種サービス用のポート番号が選択されます。これらのポート番号は 1 から 65535 までの任意の値を指定できます。

表 1–2 に、インストール後に指定されるポート番号のリストを示します。

表 1–2 インストール中に指定されるポート番号

ポート番号 

サービス (configutil パラメータ)

389 

Directory Server をインストールするマシン上の標準 Directory Server LDAP ポート。このポートは、Directory Server インストールプログラムに指定されています。(local.ugldapport)

110 

標準 POP3 ポート。同一マシンにインストールされている場合、このポート番号は MMP のポートと競合する可能性があります。(service.pop.port)

143 

標準 IMAP4 ポート。同一マシンにインストールされている場合、このポート番号は MMP のポートと競合する可能性があります。(service.imap.port)

25 

標準 SMTP ポート。(service.http.smtpport)

80 

Messenger Express HTTP ポート。同一マシンにインストールされている場合、このポート番号は Web Server のポートと競合する可能性があります。(service.http.port)

992 

SSL を使用した POP3 ポート。暗号化された通信に使用されます。(service.pop.sslport)

993 

SSL を使用した IMAP ポート。暗号化された通信に使用されます。同一マシンにインストールされている場合、このポート番号は MMP のポートと競合する可能性があります。(service.imap.sslport)

443 

SSL を使用した HTTP ポート。暗号化された通信に使用されます。(service.http.sslport)

7997 

Messaging and Collaboration ENS (イベント通知サービス) ポート。

27442 

内部製品通信用にジョブコントローラが使用するポート。 

49994 

内部製品通信用に Watcher が使用するポート。Watcher の詳細については、『Sun Java System Messaging Server 管理ガイド』を参照してください。(local.watcher.port)

ユーザー指定 

管理サーバーの HTTP ポート (コンソール要求の待機用)。

製品が特定の組み合わせで同一のマシンにインストールされている場合、ポート番号が競合する可能性があります。競合が発生する可能性があるポート番号を表 1–3 に示します。

表 1–3 競合が発生する可能性があるポート番号

ポート番号の競合 

ポート 

競合するポート 

143 

IMAP サーバー

MMP IMAP プロキシ

110 

POP3 サーバー

MMP POP3 プロキシ

993 

SSL を使用した IMAP

SSL を使用した MMP IMAP プロキシ

80 

Web Server ポート 

Messenger Express 

可能であれば、ポート番号が競合する製品は、別々のマシンにインストールすることをお勧めします。これができない場合は、競合する製品のいずれかのポート番号を変更する必要があります。

Procedureポート番号を変更するには

手順

    ポート番号を変更するには、configutil ユーティリティーを使用します。

    完全な構文と使用方法については、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 Administration Reference』「configutil」を参照してください。


例 1–1 Messenger Express HTTP ポート番号の変更

次の例は、service.http.port configutil パラメータを使用して、Messenger Express HTTP ポート番号を 8080 に変更します。


configutil -o service.http.port -v 8080