エンドユーザーが sendmail クライアントからメッセージを送信する場合、Messaging Server がプロトコル経由でクライアントとともに動作するよう設定することができます。ユーザーは、引き続き UNIX sendmail クライアントを使用することができます。
sendmail 設定ファイルを作成し修正すると、sendmail クライアントと Messaging Server の間での互換性を確保できます。
システムに新しい sendmail パッチを適用するたびに、後述の「Solaris 9 プラットフォームで sendmail 設定ファイルを作成するには」の手順で説明しているように、submit.cf ファイルを変更する必要があります。Solaris 8 では、「Solaris 8 で /usr/lib/sendmail の適切なバージョンを入手するには 」の手順に従ってください。
以前のバージョンの Messaging Server では、アップグレードすると /usr/lib/sendmail バイナリが sendmail 製品のコンポーネントで置き換えられていました。アップグレード時のこの置換は、Messaging Server では発生しなくなりました。したがって、適切なバージョンの /usr/lib/sendmail バイナリを最新の sendmail パッチから入手する必要があります。
Solaris OS 9 プラットフォームでは、sendmail は setuid プログラムではありません。現在は、setgid プログラムです。
ディレクトリ /usr/lib/mail/cf 内のファイル main-v7sun.mc を検索して、このファイルのコピーを作成します。
この節の例では、sunone-msg.mc というコピーが作成されます。
sunone-msg.mc ファイルで、MAILER マクロの前に次の行を追加します。
FEATURE(”nullclient’, ”smtp:rhino.west.sesta.com’)dnl MASQUERADE_AS(”west.sesta.com’)dnl define(”confDOMAIN_NAME’, ”west.sesta.com’)dnl |
「Messaging Server の初期実行時設定を作成する」で説明しているように、rhino.west.sesta.com はローカルホスト名で、west.sesta.com はデフォルトの電子メールドメインです。HA 環境では論理ホスト名を使用してください。高可用性の論理ホスト名の詳細については、第 3 章「高可用性の設定」を参照してください。
sunone-msg.mc ファイルをコンパイルします。
/usr/ccs/bin/make sunone-msg.cf |
sunone-msg.mc は、sunone-msg.cf を出力します。
/etc/mail ディレクトリにある既存の sendmail.cf ファイルのバックアップコピーを作成します。
ディレクトリ /usr/lib/mail/cf 内でファイル submit.mc を検索し、そのファイルのコピーを作成します。
この節の例では、sunone-submit.mc というコピーが作成されます。
ファイル sunone-submit.mc: で次の行を見つけます。
FEATURE(”msp’)dn |
から
FEATURE(”msp’, ”rhino.west.sesta.com’)dnl |
ここで、rhino.west.sesta.com はローカルホスト名です。
「Messaging Server の初期実行時設定を作成する」で説明しているように、rhino.west.sesta.com はローカルホスト名で、west.sesta.com はデフォルトの電子メールドメインです。HA 環境では論理ホスト名を使用してください。高可用性の論理ホスト名の詳細については、第 3 章「高可用性の設定」を参照してください。
sunone-submit.mc ファイルをコンパイルします。
/usr/ccs/bin/make sunone-submit.cf |
sunone-submit.mc は、sunone-submit.cf を出力します。
/etc/mail ディレクトリにある既存の submit.cf ファイルのバックアップコピーを作成します。